亡くす者
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ルイス達が出発して、1週間後の事だった。
ーカンカンカン!
「調査兵団が帰ってきたぞ!!」
門の近くは人で溢れかえる。
そこへエレン達と一緒にユキとソニアも来た。
「ユキ!ソニアさんと出迎えてやれよ。」
「そうね、行きましょうか。」
『うん。』
列の前まで来たが、一向にルイスの姿は現れない。
そこへ調査兵団団長と金髪の七三分けの髪をした男性が来た。
「……団長とエルヴィン?」
「…ソニア…すまない…」
「!?」
『…お母さん?』
「…コレを…」
エルヴィンがユキの前に出したのは、ルイスに渡した御守り。
それは血にまみれていた。
『…こ…れ…』
「…君のお父さんは、巨人に喰われた……」
「「?!」」
周りが静かな為、その残酷な言葉はエレン達にも届いていた。
『…死んだの……?』
「嘘ですよね…?」
「……。」
「エルヴィン!嘘だと言って!!」
「……ルイス先輩は私を庇い…死にました。」
「…そんな……。」
フラリと座り込むソニアを慌ててユキは支える。
一見落ち着いてる様に見えるが、ユキの頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「……君にルイス先輩から伝言だ。」
『…わた…しに?』
「……世界を見せてあげられなくて済まない、どうか自分の分まで幸せに生きてくれ。と」
隣でソニアが泣き叫ぶ中、ユキは周りだけ音が無くなった。
調査兵団がいなくなっても動く事が出来なかった。
「ユキ!」
『…アルミン……』
「ソニアさんは、エレン達が自宅に連れてってくれたよ。君も帰ろう。」
『……そうだね。』
アルミンの手を借りて立ち上がり歩こうとする。
人々の声が鮮明の聞こえ立ち止まった。
「調査兵団なんか入らなきゃ死なずに済んだのに」
「アイツ等が死ぬ為に税払ってるようなもんだ。」
「!」
アルミンが何か言おうと振り返るが、ユキは服を引っ張りそれを止める。
「…何で…止めるんだ。」
『…帰りたい。』
「…ユキ。」
『…アルミン、帰ろうよ』
アルミンの手を握って今度こそ歩き始める。
泣きもせず、ただ静かに歩き続けるユキをアルミンが川辺に連れて行った。
『…アルミン、家に帰らないの?』
「…ユキ、全然泣いてない。」
『…私まで泣くわけにいかないもの、それにアルミンが泣いてくれてる。』
それで充分だと笑う彼女を見ていられなくて抱き締める。
『ア、アルミン…。』
「泣いて…無理しないで。ルイスさんだってそんな姿見たくないはずだよ。」
『…お父…さん……!もっと呼んであげれば良かった!!』
アルミンの背中に手を回し、大声で泣いた。
ふと、この抱き締めてくれる腕も…この人もいなくなったら…そんな思いが頭を過ぎる。
『…アルミンは…いなくならない?』
「いなくならないよ、ずっとユキの傍にいる。ソニアさんもいるじゃないか。エレンもミカサも。」
『…ほんとに?約束して、いなくならないって…。』
「…うん、約束する。」
安心した様に目を閉じて、さっきよりも強くアルミンに抱き付く。
その行為は、アルミンの頭をショートさせた。
「(どど…どうしよう…!!勢い余って抱き締めたけど……だ、抱き付かれると……!)」
『…アルミン?』
「か、帰ろうか。」
『…そだね、心配してるかも…。』
その後、案の定というかソニアに泣きながら怒られ正座させられたのは言うまでもない。
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ーカンカンカン!
「調査兵団が帰ってきたぞ!!」
門の近くは人で溢れかえる。
そこへエレン達と一緒にユキとソニアも来た。
「ユキ!ソニアさんと出迎えてやれよ。」
「そうね、行きましょうか。」
『うん。』
列の前まで来たが、一向にルイスの姿は現れない。
そこへ調査兵団団長と金髪の七三分けの髪をした男性が来た。
「……団長とエルヴィン?」
「…ソニア…すまない…」
「!?」
『…お母さん?』
「…コレを…」
エルヴィンがユキの前に出したのは、ルイスに渡した御守り。
それは血にまみれていた。
『…こ…れ…』
「…君のお父さんは、巨人に喰われた……」
「「?!」」
周りが静かな為、その残酷な言葉はエレン達にも届いていた。
『…死んだの……?』
「嘘ですよね…?」
「……。」
「エルヴィン!嘘だと言って!!」
「……ルイス先輩は私を庇い…死にました。」
「…そんな……。」
フラリと座り込むソニアを慌ててユキは支える。
一見落ち着いてる様に見えるが、ユキの頭の中はぐちゃぐちゃだった。
「……君にルイス先輩から伝言だ。」
『…わた…しに?』
「……世界を見せてあげられなくて済まない、どうか自分の分まで幸せに生きてくれ。と」
隣でソニアが泣き叫ぶ中、ユキは周りだけ音が無くなった。
調査兵団がいなくなっても動く事が出来なかった。
「ユキ!」
『…アルミン……』
「ソニアさんは、エレン達が自宅に連れてってくれたよ。君も帰ろう。」
『……そうだね。』
アルミンの手を借りて立ち上がり歩こうとする。
人々の声が鮮明の聞こえ立ち止まった。
「調査兵団なんか入らなきゃ死なずに済んだのに」
「アイツ等が死ぬ為に税払ってるようなもんだ。」
「!」
アルミンが何か言おうと振り返るが、ユキは服を引っ張りそれを止める。
「…何で…止めるんだ。」
『…帰りたい。』
「…ユキ。」
『…アルミン、帰ろうよ』
アルミンの手を握って今度こそ歩き始める。
泣きもせず、ただ静かに歩き続けるユキをアルミンが川辺に連れて行った。
『…アルミン、家に帰らないの?』
「…ユキ、全然泣いてない。」
『…私まで泣くわけにいかないもの、それにアルミンが泣いてくれてる。』
それで充分だと笑う彼女を見ていられなくて抱き締める。
『ア、アルミン…。』
「泣いて…無理しないで。ルイスさんだってそんな姿見たくないはずだよ。」
『…お父…さん……!もっと呼んであげれば良かった!!』
アルミンの背中に手を回し、大声で泣いた。
ふと、この抱き締めてくれる腕も…この人もいなくなったら…そんな思いが頭を過ぎる。
『…アルミンは…いなくならない?』
「いなくならないよ、ずっとユキの傍にいる。ソニアさんもいるじゃないか。エレンもミカサも。」
『…ほんとに?約束して、いなくならないって…。』
「…うん、約束する。」
安心した様に目を閉じて、さっきよりも強くアルミンに抱き付く。
その行為は、アルミンの頭をショートさせた。
「(どど…どうしよう…!!勢い余って抱き締めたけど……だ、抱き付かれると……!)」
『…アルミン?』
「か、帰ろうか。」
『…そだね、心配してるかも…。』
その後、案の定というかソニアに泣きながら怒られ正座させられたのは言うまでもない。
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