亡くす者
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その日はいつも通りルイスが壁外調査へと赴く。
シガンシナに調査兵団が集まり、それを見にエレンやミカサ、アルミンも来ていた。
少し違ったのは、珍しくソニアとユキがルイスの近くにいた事。
「毎回言ってるけど気を付けてね。」
「大丈夫さ!」
『……お父さん、頑張って。』
「ユキーー!!」
『く、苦しいってば…』
「出たよ…ルイス先輩の親バカ。」
「ユキちゃんとソニア先輩も大変だな。」
お父さんと呼んだのが嬉しかったのかユキを思いっ切り抱き締める。
ソニアは呆れ顔。
エレン達は遠目でも苦笑い。
「ソニア、留守を頼むよ。」
「分かってるわ。」
「…ユキ、外の世界が見たいか?」
先程より声を落として聞いてくる。
『そりゃあ見たいよ?アルミンとも約束してるし。』
「…そうか。」
そのまま目線をアルミンに移す。
いつもより優しい眼差しのルイスに少し嫌な予感がしたのはアルミンだった。
「…ルイスさん?」
“ユキを頼むな…。”
口パクだが確かにアルミンには伝わった。
ルイスは、もう一度ユキを見た。
『…お父さん?』
「待ってろ、お父さんが巨人を殲滅させて自由に外を歩ける様にしてやる。」
『…うん。』
「開門!!」
「…ソニア、ユキ…行ってくる。」
「行ってらっしゃい…。」
『…お父さん!コレ私が作った御守り!』
「!…コレがあれば、もっと頑張れるな!!」
ーこれより壁外調査を始める!!前進せよーー!ー
ひたすらルイスの背中を見送った。
これが最後だとは知らずに。
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シガンシナに調査兵団が集まり、それを見にエレンやミカサ、アルミンも来ていた。
少し違ったのは、珍しくソニアとユキがルイスの近くにいた事。
「毎回言ってるけど気を付けてね。」
「大丈夫さ!」
『……お父さん、頑張って。』
「ユキーー!!」
『く、苦しいってば…』
「出たよ…ルイス先輩の親バカ。」
「ユキちゃんとソニア先輩も大変だな。」
お父さんと呼んだのが嬉しかったのかユキを思いっ切り抱き締める。
ソニアは呆れ顔。
エレン達は遠目でも苦笑い。
「ソニア、留守を頼むよ。」
「分かってるわ。」
「…ユキ、外の世界が見たいか?」
先程より声を落として聞いてくる。
『そりゃあ見たいよ?アルミンとも約束してるし。』
「…そうか。」
そのまま目線をアルミンに移す。
いつもより優しい眼差しのルイスに少し嫌な予感がしたのはアルミンだった。
「…ルイスさん?」
“ユキを頼むな…。”
口パクだが確かにアルミンには伝わった。
ルイスは、もう一度ユキを見た。
『…お父さん?』
「待ってろ、お父さんが巨人を殲滅させて自由に外を歩ける様にしてやる。」
『…うん。』
「開門!!」
「…ソニア、ユキ…行ってくる。」
「行ってらっしゃい…。」
『…お父さん!コレ私が作った御守り!』
「!…コレがあれば、もっと頑張れるな!!」
ーこれより壁外調査を始める!!前進せよーー!ー
ひたすらルイスの背中を見送った。
これが最後だとは知らずに。
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