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ユースタス・キッドに生まれ変わるモブの話(op)

シャボンディ諸島(お試し)




シャボンディ諸島の最終日はクルー達と別れ、各自自由に過ごすことになっていた。
一人行動を許可された俺も例には漏れず、

よさそうな店を探し、
(視線が痛い。やっぱ変装とかするべきかな。)

アブーのちょっかいを雑にかわし、
『アパパパ!お前があのユースタス、』
『見て分からないか?今は食事中だ。』

突如現れたローから逃げ、
『奇遇だな、ユースタス屋。』
『人違いだ。海軍本部にでも探しに行くといい。』

今はのんびりと裏道を歩いている。まじむり。。変装しよ。。。

しかしまあ、人が少なく風も気持ちよく、たまに突撃してくる賞金稼ぎさえ考えなければ中々にいい心地だ。その賞金稼ぎも、先程のアブーやローに比べれば可愛いものだが。


『怪我をしないこと、一般人を殺さないこと、面倒事を起こさないこと…特に天竜人とかな。』


これは別れる前クルーに俺が言ったことだ。
何もしなくても麦わらがやらかすぞ、と言うかもしれないが、ちょっと待ってほしい。

実は今、俺の前に人拐い……〝人魚〟拐いがいる。
そう、ルフィが天竜人をぶっ飛ばしたのは、人魚のケイミーを探してヒューマンショップに突っ込んだからだ。偶然の産物ではあるが、ここで人魚を助けてしまえばわざわざ大将やパシフィスタが出張ることもないわけだ。
多少人拐いどもには憎まれるやもしれないが、海軍大将に追われるよりはましだ、気にすることはない。


まあ、気にするも何も既に奪った後なんだが。


「すまんな。お前らの不運を呪ってくれ。」

もう聞こえていないだろうが、地面に転がる人拐い共に形だけの謝罪を済ます。
人魚のケイミーは俺の顔を見た瞬間に気絶したので、適当に麦わらの一味を探して預けてしまえばいいだろう。
我ながら中々いい仕事をした。
むふふ、と浮き足立ちながら俺は集合場所へと戻っていった。



ちなみに、人魚は道中近くにいたトビウオライダーズに渡しておいた。麦わらの一味には会えなかったが、これからも会わないことを祈ろう。


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