元♂な天女と無愛想な男主と嫉妬の話(落乱)
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目と目が合う瞬間に好きだと気づかない
苗字 名前。四年は組の学級委員長であり、文武両道、成績優秀。自主的な修練も怠らず教師陣からの信頼も厚い、寮の生活で問題を起こしたこともない優等生。
字面だけを見れば完璧超人にすら見える彼には、決定的な欠点があった。
苗字 名前。
彼はいっそ恐ろしい程に愛想が悪かった。目付きも付き合いも非常に悪かった。上に対しての礼節は弁えているものの、彼の「は?」と言わんばかりの顔に上級生の心が死んだ数は両手を越える。
彼の目つきに泣いた下級生の数などもはや分からない。
口数も少なく表情も動かないために、彼に友人や気の置けない仲の存在が居ると言う話は誰も聞かず、彼の心の内を知るものは誰も居なかった――
――筈だった。
「うるっせぇよお前いい加減にしろほんといい加減にしろ!!何でここに居んだよ!!!」
「いい加減にして欲しいのはこっちだけど!!?おっぱいだよ!?男の子が皆大好きなおっきなおっぱいなんだよ!?ナイスバデーな女の子なんだよ!!?その反応はおかしくない!!?」
「なんッッッもおかしくねぇわバカ!!女はそんなおっぱい連呼しねぇしお前男だろが!!!」
「今は女の子ですけど!?立派な天女様ですけど!?何か!!?」
「何か!?じゃねぇよバカ!!バーカ!!!」
「バカしか言えないの!?語彙力0なの!!?相変わらずだね!!?」
「ゼロじゃねぇわこの…アホ!!バカ!!」
「 小 学 生 ですか!!?いやそういうとこが好きなんだけどね!!!?」
「あ゛ーッもううるせぇアホバカ!!!」
昨日落ちてきた天女と取っ組み合い、低レベルな罵倒を投げ合う名前。
早朝から運動場にて繰り広げられたそのやり取りに、殆どの人間が思った。
(誰?)
と。
そもそもの発端である天女が落ちてきたのは昨日のこと。穏やかなお昼時に、「うそぉおお!!!?」とけたたましい悲鳴と共に空から落下してきたのだ。
上級生により受け止められた天女は滞りなく学園長に引き渡され、警戒の下聴取が行われた。
「…わ、私、悪いことしないデース。日本語、通じマスカァー?」
「……。」
聴取後学園長が、■■ ■■という人を探しているという天女を受け入れることを決定したとき、一部の者達は『天女の怪談』を恐れ強く反対した。
だが思ったよりも(表情が)分かりやすく、『天女の逸話』からその事は一端の保留とされ、学園内の一室が天女に貸し与えられた。
――そして夜が明け、早くに目が覚めた天女は水を求め井戸に向かっていた。
一方苗字 名前。学園長のおつかいを完璧に済ませ、日の出と共に帰って来た。
目と目が合い0.2秒。
「■■ー!!!」
「…は?は!??はぁ!!!??」
名前に走り寄る天女。咄嗟に逃げに移る名前。追う天女。その結果が、上記のやり取りだ。
――数十分後。
「えー、つまり、天女様が探しておられたお方がこの苗字 名前で?」
「はい!■■です!」
「……ソウラシイデスネ。」
「名前と天女様は古いお知り合いだったということで、よろしいですかな?」
「はい!親友です!」
「親友ではないです。」
「即答!!」
・
苗字 名前。四年は組の学級委員長であり、文武両道、成績優秀。自主的な修練も怠らず教師陣からの信頼も厚い、寮の生活で問題を起こしたこともない優等生。
字面だけを見れば完璧超人にすら見える彼には、決定的な欠点があった。
苗字 名前。
彼はいっそ恐ろしい程に愛想が悪かった。目付きも付き合いも非常に悪かった。上に対しての礼節は弁えているものの、彼の「は?」と言わんばかりの顔に上級生の心が死んだ数は両手を越える。
彼の目つきに泣いた下級生の数などもはや分からない。
口数も少なく表情も動かないために、彼に友人や気の置けない仲の存在が居ると言う話は誰も聞かず、彼の心の内を知るものは誰も居なかった――
――筈だった。
「うるっせぇよお前いい加減にしろほんといい加減にしろ!!何でここに居んだよ!!!」
「いい加減にして欲しいのはこっちだけど!!?おっぱいだよ!?男の子が皆大好きなおっきなおっぱいなんだよ!?ナイスバデーな女の子なんだよ!!?その反応はおかしくない!!?」
「なんッッッもおかしくねぇわバカ!!女はそんなおっぱい連呼しねぇしお前男だろが!!!」
「今は女の子ですけど!?立派な天女様ですけど!?何か!!?」
「何か!?じゃねぇよバカ!!バーカ!!!」
「バカしか言えないの!?語彙力0なの!!?相変わらずだね!!?」
「ゼロじゃねぇわこの…アホ!!バカ!!」
「 小 学 生 ですか!!?いやそういうとこが好きなんだけどね!!!?」
「あ゛ーッもううるせぇアホバカ!!!」
昨日落ちてきた天女と取っ組み合い、低レベルな罵倒を投げ合う名前。
早朝から運動場にて繰り広げられたそのやり取りに、殆どの人間が思った。
(誰?)
と。
そもそもの発端である天女が落ちてきたのは昨日のこと。穏やかなお昼時に、「うそぉおお!!!?」とけたたましい悲鳴と共に空から落下してきたのだ。
上級生により受け止められた天女は滞りなく学園長に引き渡され、警戒の下聴取が行われた。
「…わ、私、悪いことしないデース。日本語、通じマスカァー?」
「……。」
聴取後学園長が、■■ ■■という人を探しているという天女を受け入れることを決定したとき、一部の者達は『天女の怪談』を恐れ強く反対した。
だが思ったよりも(表情が)分かりやすく、『天女の逸話』からその事は一端の保留とされ、学園内の一室が天女に貸し与えられた。
――そして夜が明け、早くに目が覚めた天女は水を求め井戸に向かっていた。
一方苗字 名前。学園長のおつかいを完璧に済ませ、日の出と共に帰って来た。
目と目が合い0.2秒。
「■■ー!!!」
「…は?は!??はぁ!!!??」
名前に走り寄る天女。咄嗟に逃げに移る名前。追う天女。その結果が、上記のやり取りだ。
――数十分後。
「えー、つまり、天女様が探しておられたお方がこの苗字 名前で?」
「はい!■■です!」
「……ソウラシイデスネ。」
「名前と天女様は古いお知り合いだったということで、よろしいですかな?」
「はい!親友です!」
「親友ではないです。」
「即答!!」
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