ちびっ子の夏休み
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莉和をベンチに座らせ
俺のジャージをかけ
おもちゃ用に1つテニスボールを渡した。
鳳「いい?莉和?
俺達は今から一緒に遊べないから
ここで大人しく待っててね?」
『えーーちょたろーどこいくにょー?
莉和もいっちょいくーー!!
(えー長太郎どこいくの?
莉和も一緒に行く)』
鳳「すぐ目の前にいるから!ね?莉和
お利口に出来るよね?」
『ううううーやーーだーー』
鳳「んーんー?莉和いい子にできたら
あとでご褒美あげる」
『ごほーびー?』
鳳「うん!だからいい子にしてて?」
『わかちゃー!莉和いいこにちてりゅ!
(わかったー!莉和いい子にしてる!)』
鳳「じゃー待っててねー!」
莉和を見てられる
1番近いテニスコートへ入った。
他の先輩達も今日は莉和のベンチが
見える位置のテニスコートに入り
部活を始めた。
跡「おい、ジローが見当たらねー。」
日「またどこかで寝てるんじゃないですか?」
跡「ったくしょーがねぇーな。パチン
おい、樺地!ジローを探してこい!
ついでに莉和も連れてけ!」
樺「ウス.....莉和さん..行きましょう」
『はーーーい』
鳳「樺地から離れちゃダメだからねー!」
『はーい!莉和あるくのーかばぢくんおててつなごーっ!』
樺「ウ...ス」
忍「いや、樺地あかんやろ」
宍「中腰どころじゃねーぜ、あれ」
日「身長差がありすぎです」
跡「おい、そいつは抱いていけ」
樺「ウス」
ヒョイッ
『わーーい!たかいーーーちゅごいねー!
(わーーい!高いーーー凄いねー!)』
莉和は樺地に抱っこされ
目線が高くなりご機嫌だ。
樺地が莉和を見ててくれるおかげで
しばらく気にせずテニスが出来る。
莉和いるとベンチの方が気になって
まともに練習ができなかったから。
『ねーかばちくんー』
樺「ウス」
『ジローたんいないねー』
樺「ウス」
『あーちょっかーあちょこだねーいこー
(あーそっかーあそこだねーいこー)』
樺「ウス」
莉和は小さくなっても
樺地のことは理解出来るようだ。
『あーーめーっけー』
木の下にはジローが寝ていた。
ここはいつも
よく寝ているお気に入りの木。
樺地に下ろしてもらい
ジローに近づき上にまたがり
ほっぺを叩き始めた。
『ジローたーーんおっきちてーペチペチ
ねーねーおっきちてよーあちょぼー
(ジローさーーん起きてー
ねーねー起きてよー遊ぼー)』
ジ「..ンガッ..ん?...んんー......あれー?
君だーれー?」
『莉和ちゃんだよーーあちょぼー』
ジ「んー?莉和?えー本当樺地ー?」
樺「ウス....本物..の...莉和さん..です」
ジ「ええーマジマジー?
すげーーー!!!!
なんでこんな小さくなってんのー?」
『わかんにゃーいアハハ』
樺「跡部..さん...が...呼んで..います」
『ジローたんいっちょにいこー!』
ジ「すげーーーー!!いこーーー!」
『わーーーい!ジローたんよーいどーん』
そういうと莉和いきなり走り始めた。
裸足なので樺地が抱きあげようとしたが
すり抜け走っていった。
ジ「おーーし負けないCー!」
『きゃははははーかばぢくんーはやくー』
樺「ウス」
そんなに早くもないスピードなので
仕方がなく足元を注意しながら
樺地は歩いてついていった。
途中で転びそうになると
莉和をヒョイッと捕まえ元に戻す。
ぶつかりそうになればまた戻す。
莉和の扱いにも慣れてきたようだ。
『ちょーたーろーーー!
ただいまーーー!』
鳳「あーやっと帰ってきた」
向「クソクソクソ心配したんだぞ」
跡「樺地にしては遅いじゃねーか」
それもそのはず。
直ぐにジローは見つけたのだが
テニスコートに戻るまで
ジローと追いかけっこしていたと思えば
木の下へ行き葉っぱを拾ったり
アリを見つけては止まって見たり
とにかく寄り道が多かったのだ。
莉和は何かを持って
俺のところへ走ってきた。
『ちょーたーろーみてーみてー』
鳳「ああー裸足なのにー
走ると転ぶよー」
『みてみてーおっちーーいちーー
(見て見てー大きいーー石ーー)』
莉和の片手が埋まるくらいの
石を持って見せてきた。
凄いねと褒めて頭を撫でればえへへと
自慢げで可愛かった。
俺に見せた後他の先輩達にも見せて
褒められると嬉しそうに笑って
向日先輩と飛んでいる。
俺達はまた部活を再開する為
莉和をベンチに戻した。
莉和は大人しく拾った石を並べたり
時々ベンチから下りて砂をいじったり
アリを見つけて教えてくれたり
とりあえずその場には居てくれた。
跡「よし、今日の練習はここまでだ。」
「「「「おつかれさまでしたっ!!!!」」」」
『おちゅかれちゃまでちたーー!』
俺達の真似をしてお辞儀をすれば
皆が頭を撫で目を細める。
そのまま俺は莉和を抱っこして
部室へ戻った。
向「くはーーーっ疲れたぜーーー」
『ねーまたぴょんぴょんちよー』
向「あー?今日はもうおしまい!おしまいだ!」
『えーーーぴょんぴょんちたいー』
向「俺もう疲れたの」
『ぶーーーけーちんぼーーー』
鳳「莉和足拭かないと」
忍「せや、莉和どーするん?」
跡「あーん?」
日「あー確かにこの姿じゃ
家には帰せないですよね」
宍「無理だな」
忍「いつ戻るかもわからへんしな」
跡「鳳」
鳳「はい?」
跡「お前連れて帰れ」
鳳「えええなんで俺なんですか?」
日「この中で莉和が1番懐いてるのは鳳だからな」
向「クソクソクソ鳳め」
宍「確かにな!お前のとこには
よく行くもんなー」
鳳「ええーだからって」
忍「俺が連れて帰ってもえ 鳳「連れて帰ります」」
忍「最後まで言わせんか」
跡「おい、莉和」
『なーにー?あちょべたん』
跡「お前今日は鳳と一緒に帰れ」
『わーいかえりゅーーちょたろーだっこちてー』
鳳「はいはい」
忍「なー莉和俺も抱っこしたるでー?」
『おちたりたんはやーーーーー』
忍「なんでなーん」
日「諦めてくださいよ」
ジ「あれー?ここにあった箱知らないー?」
跡「あーん?」
ここに置いといたんだけどなーと
言いながら探してるジローさん
日「え、もしかして」
宍「箱ってこれのことか?」
宍戸さんがさっき見つけた
箱をジロー先輩に見せると
あーこれこれーと言い
その後黒魔術部の子から貰って~と
とんでもないことを言い始めた。
宍「え、お、おい、今なんて?」
ジ「えーだからー
黒魔術研究部の子から貰って
食べたら感想聞かせてねって言われたんだけど
なんか怖いCーあとで捨てようと思って
ここに置いたんだCー」
向「お、おおい、それを食ったってことか」
ジ「え、誰が?」
日「莉和がですよ」
ジ「Aー莉和ちゃん食べちゃったのー?」
跡「その箱の中に入っていた
クッキーを食べてこんな姿になったらしい」
ジ「うわー」
向「クソクソクソジローなんで
早く捨てなかったんだよー」
忍「せやで、そしたら莉和ちゃん
こんな姿になってへんのに」
ジ「Aー俺のせいじゃないCー
勝手に拾って食べた莉和ちゃんが
悪いんだCー」
宍「まあ、確かにな」
日「確かにそうですね」
鳳「ああーそこは危ないよー」
抱っこをしてたら
おりる~と言って下におり
部室内を動き回る莉和。
捕まえようとすると
きゃははと笑いながら逃げ
追いかけっこになりかけたところ
跡部先輩の足に突っ込んでしまった。
『いちゃい』
跡「てめえが走り回ってるからだろ」
『ゔゔーあちょべたんだっこー』
跡「なんで俺様が抱っこなんかしなきゃなんねーんだ。他に頼め」
『やーーあちょべたんがいいーのー』
跡部先輩の足元をポカポカ叩いて
タダをこねる莉和
跡部先輩キレるかもと思ったら
仕方がねえなと莉和を抱きあげてくれた。
希望通り跡部先輩に抱っこしてもらえて
ご機嫌だ。
そのままソファーに座り膝の上に置かれた
莉和はあのね、あのねと
跡部先輩に話しかける。
最初は無視してた跡部先輩だったが
あまりにも返事を求める莉和に
ため息混じりでああ、凄いななど
返答してくれていた。
跡部先輩はもう制服に着替えていたので
早く着替えてこいと言われ
お言葉に甘えて莉和を任せ
着替えにいった。
急いで着替えて
莉和へ向かうと
先に着替え終えた先輩達と
遊んでいて盛り上がっている。
ジロー先輩にポッキーを貰って
食べていれば
最初は戸惑っていた
日吉や宍戸さんも慣れたようで
口を拭いてくれたり世話をしてくれていた。
『あーちょたろーみてー
ジローたんがねーポッキーくれちゃ!』
鳳「ああ、よかったね!ちゃんとお礼は言ったの?」
『うん!ちゃんといっちゃよー!ありあとーって!えらいー?』
鳳「偉かったね。ナデナデ」
『えへへ』
忍「俺も褒めたるで~せやから、こっちおいで~」
『やーーーー』
忍「なんでやーーこらー」
『きゃははー』
跡「てめえーら部室で走るんじゃねー!!!」
莉和がいるといつも賑やかだか
今日はまた違った賑やかさだ。
最初は戸惑った俺だけど
あーあーともう莉和の行動が
気になってしょうがない。
全員帰り支度ができたので
部室を出た。
帰りは跡部先輩が車でみんなを送ってくれた
終業式もあったので
荷物も多いしなんせ小さくなった莉和も増えたので
そのまま帰るのは
危ないだろうとの配慮だ。
小さい莉和を連れて歩くのに
少し不安だった俺には凄い有難かった。
黒塗りの長い車が門の前に止まっていて
跡部先輩に続いて乗り込む。
莉和はおっちねーーと大興奮。
跡部先輩にも慣れた莉和は
大人しくしてろと言われると
隣に座ってニコニコしていた。
俺は莉和の隣に座って
莉和のスカートを直したり
立ち上がると座らせたり
落ち着いてはいられなかった。
鳳「ありがとうございました」
莉和は相当疲れたようで
車が走り出してしばらくして
俺の膝の上に移動して寝てしまった。
そんな姿を見てみんな和んでいた。
莉和がいるので一番最初に
下ろしてくれた跡部先輩にお礼を言うと
俺は玄関の前まで行き
親になんて説明しようかと考えていた。
とりあえず知り合いの子を預かったとでも
言っとこうか
そんな事を考えながら家に入った。
END