向かう先には光輝く世界
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次の日恐る恐る朝練へ向かい
部室のドアを開けた。
部室には魔王、、、幸村先輩がいた。
反射的にドアを閉めてしまった。
あの笑顔はまじでやばい。
どうしようなんて震えて体が動かない。
あー今すぐ病気になりたい。
風邪引きたい。熱でないかな?
ドアが勝手に開いて
幸「おはよう莉和今失礼なこと考えたね」
魔王様降臨
なんでわかってんのうううう。
そのまま大人しく部室の中に入る。
そして、すぐさま正座させられた。
幸「莉和の事はなんでもわかるよ?」
『もうやめてくださいいい』
幸「そうじゃなくて
なんか言うことあるよね?」
『すいませんでしたあああああああ』
とりあえず全力の土下座をした。
いや、もう無理よ?無理。
この笑顔まじやばい。
ファンクラブの人達は
この人の何処がいいの?
何がいいの?
分からない!というか
一生分かりたくないね!!!!!
フンッなんて下向きつつもやっていると
思いっきし頭を叩かれた。
Hey!女子に手加減ってのをしないのかい?
これでも女子!!!
私は女の子ーーーーーーっ!!!
幸「うるさい」
バシッ
『痛いいいいいい』
ーーーーーーーーーーーーーー
柳「はあ、精市その辺にしといたらどうだ?」
幸「うーん仕方がないね
もういいよ、莉和」
あの後バケツを2つ持たされ
コートの横に立たされていた私。
昭和の罰かよ。
水たっぷり入れられて
少しでも動くと水が零れその度
様子を見に来た幸村様に頭を叩かれる。
叩かれると水が零れて
足元ビショビショだよ。
てか、見に来ないで練習しなよ。
この姿を登校途中の生徒や先生は
クスクス笑いながら通り過ぎていく。
いや、先生は声かけろよ!!!
生徒がこんなんなんってんだぞ!!
あー靴下も靴も変えないよ。
くそーこんな罰思いつかなかった。
『あーもうー最悪だよー。
足痒くなってきたー泣』
幸「これに懲りたら言いつけは守ることだね。
わかった?莉和」
『ううう、ごめんなさいいいい』
やっと罰から解放され
残されたマネージャーの仕事をした。
哀れみの目で部員からは見られたが
ひとつも終わってないマネの仕事。
使い終わったタオル
飲み終わったボトルの山
ゴミの山
よくもまあ、朝練だけで
こんなにも仕事増やせるよね。
毎日お姉さん感心しちゃうわ!!
『くそー少しぐらいやっといてくれてもいいのにー』
ぼそっと呟くとこっそり近づいてきた
後輩が教えてくれた。
「先輩、すいません。本当はお手伝いしたいんですけど...」
ちらっと目線をずらしたので
その方向を見ると幸村部長様がこちらを見て
爽やかな笑顔を向けていた。
いや、その笑顔に
人任せにするの?
さっさと終わらせろと書いてある。
後輩の顔は恐怖で青ざめていた。
よーするに手伝おうとした後輩を
部長様が阻止してたと。
後輩が可哀想になり
ポンと頭を撫でて謝った。
『うん、ごめん、ごめんね
これは私のせいだから』
ポンポンと頭に手を置くと
後輩の顔はみるみるうちに赤くなり
「あ、え、えっと、あの、お、お疲れ様でした!」
と走り去ってしまった。
ありゃ?
そんなに嫌だったか?
うーん反抗期かな?
お姉さん悲しっ。
『あーセーフ!あーあー疲れたーーー』
やっとマネ業終わった頃にはHR始まる5分前。
遅刻なんてしたらまた部長様に
何されるか分からないので
そのまま部室を飛び出し
教室まで全速力で走り着いた頃には
全てのエネルギーがなくなっていた。
教室に着くと入り口で倒れた。
『も、もう無理』
「先生ー邪魔でーす」
「おう、捨てとけ」
『いや、待て教師!!捨てんな!生徒捨てんな!』
「じゃ、早く席座れ
先生も生徒が地面に這いつくばってる姿は
なんにも楽しくない」
楽しくないってあんたほんとに教師かよ!!
自分のクラスの生徒が倒れてんだから
楽しむことより安否気にしよ!!
「あんたなんかやらかしたの?」
朝っぱらからズタズタにされた
体を引きずって自分の席に着くと
葵が呆れた顔をして話しかけてきた。
『昨日門限守らなかった』
「は?門限?あんた一人暮らしでしょ?」
『テニス部の門限』
「え、なにそれ?おもしろ」
おーい、親友よ。
そんな面白いことなんて何一つないのだよ。
その門限のおかげで
こっちは朝からこんなんだよ!!!
クスクス笑う葵に
昨日の放課後の話を一通りした。
話を聞いた葵はさらに大笑い。
そしてあの跡部さんがねぇーと
なにやらびっくりしていた。
『あ!合宿に青学も来るよ!!』
「知ってるわよ」
『え、あ、そっか』
「もう聞いてる」
『あーだよねー』
「あんたも行くんでしょ?」
『んー?多分?』
「多分ってなによ」
『えーだってなんも聞いてないよ?』
「あんたマネージャーなんだから
行かないわけないじゃない」
『んーでも行きたくないなー』
「....あんたまだダメなの?」
葵の顔を見ると
曇った顔になっていた。
いつも私を心配してくれる葵。
私の過去を知っていて
1番近くでいつも影で支えてくれている。
葵がいたお陰で
今私はここに居られるんだ。
もし1人だったら
今私はここにはいない。
大好きなテニスからも離れ
きっと笑ってなんていなかった。
「....大丈夫?」
『ん。大丈夫。もう大丈夫だよ』
「....嘘つき」
『大丈夫だって』
「..でも」
『いつまでもこのままじゃダメだしね。テニス部の人達と関わることになったのも
さっさとしろって事なのかもね』
「....」
『まだ大丈夫だよ』
「....なんかあったらすぐ連絡しなさいよ」
『フフ。わーかってるってー!!!』
そう。
私は大丈夫。
大丈夫なんだ。
いつまでもこのままじゃダメなのは
自分が1番よく分かってる。
変わらなきゃ。
変わらなきゃいけない。
心配してくれている葵の為にも。
ちゃんと前を見て進まなきゃいけない。
ちゃんと....ね。
END
部室のドアを開けた。
部室には魔王、、、幸村先輩がいた。
反射的にドアを閉めてしまった。
あの笑顔はまじでやばい。
どうしようなんて震えて体が動かない。
あー今すぐ病気になりたい。
風邪引きたい。熱でないかな?
ドアが勝手に開いて
幸「おはよう莉和今失礼なこと考えたね」
魔王様降臨
なんでわかってんのうううう。
そのまま大人しく部室の中に入る。
そして、すぐさま正座させられた。
幸「莉和の事はなんでもわかるよ?」
『もうやめてくださいいい』
幸「そうじゃなくて
なんか言うことあるよね?」
『すいませんでしたあああああああ』
とりあえず全力の土下座をした。
いや、もう無理よ?無理。
この笑顔まじやばい。
ファンクラブの人達は
この人の何処がいいの?
何がいいの?
分からない!というか
一生分かりたくないね!!!!!
フンッなんて下向きつつもやっていると
思いっきし頭を叩かれた。
Hey!女子に手加減ってのをしないのかい?
これでも女子!!!
私は女の子ーーーーーーっ!!!
幸「うるさい」
バシッ
『痛いいいいいい』
ーーーーーーーーーーーーーー
柳「はあ、精市その辺にしといたらどうだ?」
幸「うーん仕方がないね
もういいよ、莉和」
あの後バケツを2つ持たされ
コートの横に立たされていた私。
昭和の罰かよ。
水たっぷり入れられて
少しでも動くと水が零れその度
様子を見に来た幸村様に頭を叩かれる。
叩かれると水が零れて
足元ビショビショだよ。
てか、見に来ないで練習しなよ。
この姿を登校途中の生徒や先生は
クスクス笑いながら通り過ぎていく。
いや、先生は声かけろよ!!!
生徒がこんなんなんってんだぞ!!
あー靴下も靴も変えないよ。
くそーこんな罰思いつかなかった。
『あーもうー最悪だよー。
足痒くなってきたー泣』
幸「これに懲りたら言いつけは守ることだね。
わかった?莉和」
『ううう、ごめんなさいいいい』
やっと罰から解放され
残されたマネージャーの仕事をした。
哀れみの目で部員からは見られたが
ひとつも終わってないマネの仕事。
使い終わったタオル
飲み終わったボトルの山
ゴミの山
よくもまあ、朝練だけで
こんなにも仕事増やせるよね。
毎日お姉さん感心しちゃうわ!!
『くそー少しぐらいやっといてくれてもいいのにー』
ぼそっと呟くとこっそり近づいてきた
後輩が教えてくれた。
「先輩、すいません。本当はお手伝いしたいんですけど...」
ちらっと目線をずらしたので
その方向を見ると幸村部長様がこちらを見て
爽やかな笑顔を向けていた。
いや、その笑顔に
人任せにするの?
さっさと終わらせろと書いてある。
後輩の顔は恐怖で青ざめていた。
よーするに手伝おうとした後輩を
部長様が阻止してたと。
後輩が可哀想になり
ポンと頭を撫でて謝った。
『うん、ごめん、ごめんね
これは私のせいだから』
ポンポンと頭に手を置くと
後輩の顔はみるみるうちに赤くなり
「あ、え、えっと、あの、お、お疲れ様でした!」
と走り去ってしまった。
ありゃ?
そんなに嫌だったか?
うーん反抗期かな?
お姉さん悲しっ。
『あーセーフ!あーあー疲れたーーー』
やっとマネ業終わった頃にはHR始まる5分前。
遅刻なんてしたらまた部長様に
何されるか分からないので
そのまま部室を飛び出し
教室まで全速力で走り着いた頃には
全てのエネルギーがなくなっていた。
教室に着くと入り口で倒れた。
『も、もう無理』
「先生ー邪魔でーす」
「おう、捨てとけ」
『いや、待て教師!!捨てんな!生徒捨てんな!』
「じゃ、早く席座れ
先生も生徒が地面に這いつくばってる姿は
なんにも楽しくない」
楽しくないってあんたほんとに教師かよ!!
自分のクラスの生徒が倒れてんだから
楽しむことより安否気にしよ!!
「あんたなんかやらかしたの?」
朝っぱらからズタズタにされた
体を引きずって自分の席に着くと
葵が呆れた顔をして話しかけてきた。
『昨日門限守らなかった』
「は?門限?あんた一人暮らしでしょ?」
『テニス部の門限』
「え、なにそれ?おもしろ」
おーい、親友よ。
そんな面白いことなんて何一つないのだよ。
その門限のおかげで
こっちは朝からこんなんだよ!!!
クスクス笑う葵に
昨日の放課後の話を一通りした。
話を聞いた葵はさらに大笑い。
そしてあの跡部さんがねぇーと
なにやらびっくりしていた。
『あ!合宿に青学も来るよ!!』
「知ってるわよ」
『え、あ、そっか』
「もう聞いてる」
『あーだよねー』
「あんたも行くんでしょ?」
『んー?多分?』
「多分ってなによ」
『えーだってなんも聞いてないよ?』
「あんたマネージャーなんだから
行かないわけないじゃない」
『んーでも行きたくないなー』
「....あんたまだダメなの?」
葵の顔を見ると
曇った顔になっていた。
いつも私を心配してくれる葵。
私の過去を知っていて
1番近くでいつも影で支えてくれている。
葵がいたお陰で
今私はここに居られるんだ。
もし1人だったら
今私はここにはいない。
大好きなテニスからも離れ
きっと笑ってなんていなかった。
「....大丈夫?」
『ん。大丈夫。もう大丈夫だよ』
「....嘘つき」
『大丈夫だって』
「..でも」
『いつまでもこのままじゃダメだしね。テニス部の人達と関わることになったのも
さっさとしろって事なのかもね』
「....」
『まだ大丈夫だよ』
「....なんかあったらすぐ連絡しなさいよ」
『フフ。わーかってるってー!!!』
そう。
私は大丈夫。
大丈夫なんだ。
いつまでもこのままじゃダメなのは
自分が1番よく分かってる。
変わらなきゃ。
変わらなきゃいけない。
心配してくれている葵の為にも。
ちゃんと前を見て進まなきゃいけない。
ちゃんと....ね。
END