サラセニア(🎻🍚)
「好きなことをしていいし、お小遣いもあげるから一緒に暮らさない?」
カフェでアルバイトをしている時にそう言われて始まった同棲生活
麗奈ちゃんは本当に何も求めてこなかった
私が誰かと遊びに行くことも気にしなかったし、家事も何もしないでいても怒らなかった
アルバイトを辞めても、一緒にいれる時間が増えるねって喜んでくれた
一緒に暮らしていてわかったことはたくさんあった
三日月みたいな目をして笑うこと
お菓子を作るのが上手なこと
私よりもお勉強が得意なこと
星を見るのが好きなこと
リアクションが顔に出てわかりやすいこと
小田倉ちゃんじゃなくて名前で呼ぶと嬉しそうにすること
そして、きっと私のことが好きなこと
夜に星を見ながら麗奈ちゃんと散歩をすることが最近の習慣になっている
2人で生活するのは楽しい
けど、周りの人は私たちのことを変だって言ってくる
仲の良かったはずの友達にだって否定をされた
「え、それでお金も貰って同じ部屋で暮らしてるの?」
「うん。それでね、この間作ってくれたお菓子がさ」
「ちょっと待って!やっぱりおかしいよ。知り合って数ヶ月で一緒に住んで、見返りも求められないでお金を払うのっておかしくない?その人、絶対怪しいよ」
「ねえ、ちょっと言いすぎ。愛季なら麗奈ちゃんが優しいってことわかってくれると思ってたのにひどいよ。」
どうしてみんなわかってくれないんだろう
いや、私たち2人の問題なんだから私たちが納得していればいいのかな
やっぱり私のことをわかってくれるのは麗奈ちゃんだけだ
お家に帰ったら麗奈ちゃんに慰めてもらおう
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
美羽は本当にかわいい
鼻筋が通って顔立ちがいいところも
美味しそうにごはんを食べているところも
私が帰ってきたら何も言わずに抱きしめてくれるところも
私が喜んでいるのを見て呼び方をこっそり変えているところも
嫌なことがあったら頭を背中に押しつけて甘えてくるところも
お小遣いをあげたときに見せてくれる笑顔も
今だって少し背中を曲げて気怠そうにソファに座っているのだって
きっと私のことを単純で扱いやすい女の子だって思っているんだろうな
そんなところも堪らなく愛おしい
でも美羽のかわいいの全部を私は知ることができていない
だから、美羽の全部を見せて欲しいんだ
「明日は藤吉さんって人とお出かけするから、夜ごはんは好きなもの頼んでいいからね」
「えっ、ご飯食べないで待ってるから一緒に食べようよ。麗奈のこと迎えに行くから」
私が誰かとお出かけするなんて、美羽と知り合ってから初めて伝えたんだもんね
ほら、目も口も開けて驚いちゃっているのもかわいい
「嬉しいけど何時になるかわからないし、美羽はお家でくつろいでて?」
そう言って頭を撫でてあげたら、子犬みたいに目をうるうるさせて見つめてくるのも
これからもずっとずっと私だけを想ってくれたらいいんだよ
ああ、美羽は本当にかわいい
カフェでアルバイトをしている時にそう言われて始まった同棲生活
麗奈ちゃんは本当に何も求めてこなかった
私が誰かと遊びに行くことも気にしなかったし、家事も何もしないでいても怒らなかった
アルバイトを辞めても、一緒にいれる時間が増えるねって喜んでくれた
一緒に暮らしていてわかったことはたくさんあった
三日月みたいな目をして笑うこと
お菓子を作るのが上手なこと
私よりもお勉強が得意なこと
星を見るのが好きなこと
リアクションが顔に出てわかりやすいこと
小田倉ちゃんじゃなくて名前で呼ぶと嬉しそうにすること
そして、きっと私のことが好きなこと
夜に星を見ながら麗奈ちゃんと散歩をすることが最近の習慣になっている
2人で生活するのは楽しい
けど、周りの人は私たちのことを変だって言ってくる
仲の良かったはずの友達にだって否定をされた
「え、それでお金も貰って同じ部屋で暮らしてるの?」
「うん。それでね、この間作ってくれたお菓子がさ」
「ちょっと待って!やっぱりおかしいよ。知り合って数ヶ月で一緒に住んで、見返りも求められないでお金を払うのっておかしくない?その人、絶対怪しいよ」
「ねえ、ちょっと言いすぎ。愛季なら麗奈ちゃんが優しいってことわかってくれると思ってたのにひどいよ。」
どうしてみんなわかってくれないんだろう
いや、私たち2人の問題なんだから私たちが納得していればいいのかな
やっぱり私のことをわかってくれるのは麗奈ちゃんだけだ
お家に帰ったら麗奈ちゃんに慰めてもらおう
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
美羽は本当にかわいい
鼻筋が通って顔立ちがいいところも
美味しそうにごはんを食べているところも
私が帰ってきたら何も言わずに抱きしめてくれるところも
私が喜んでいるのを見て呼び方をこっそり変えているところも
嫌なことがあったら頭を背中に押しつけて甘えてくるところも
お小遣いをあげたときに見せてくれる笑顔も
今だって少し背中を曲げて気怠そうにソファに座っているのだって
きっと私のことを単純で扱いやすい女の子だって思っているんだろうな
そんなところも堪らなく愛おしい
でも美羽のかわいいの全部を私は知ることができていない
だから、美羽の全部を見せて欲しいんだ
「明日は藤吉さんって人とお出かけするから、夜ごはんは好きなもの頼んでいいからね」
「えっ、ご飯食べないで待ってるから一緒に食べようよ。麗奈のこと迎えに行くから」
私が誰かとお出かけするなんて、美羽と知り合ってから初めて伝えたんだもんね
ほら、目も口も開けて驚いちゃっているのもかわいい
「嬉しいけど何時になるかわからないし、美羽はお家でくつろいでて?」
そう言って頭を撫でてあげたら、子犬みたいに目をうるうるさせて見つめてくるのも
これからもずっとずっと私だけを想ってくれたらいいんだよ
ああ、美羽は本当にかわいい
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