(暗い部屋の中)

おや、おやおや…やっと目覚めましたか、ふむ、このデータは効果てきめんみたいですね

……ん？"お前は誰だ"と？あはは、そんな名乗る程の者でもありませんよ、お気になさらず。

しいて言うなら…ドクターくんの知り合い、とでも言いましょうか。

…ふふ、その顔、どうやら知っているようですね。えぇ、分かります。

(男は気が動転して逃げ出そうとする)

あぁ、いけませんよ…拘束してありますから。
だからといって暴力的な事をするつもりもありません。そういった争い事は苦手ですので…

でも、ひとつだけ…聞きたいことがありまして。

(男はたじろいでいる)

実は数日前、ドクターくんからある相談を受けてですねぇ…"男性から急に体を触られた"と、泣きながら話してくれまして、しかもかなり直接的に、強制的に触られたみたいですね。


僕、ドクターくんの事を助けたくて仕方なかったんです。日頃の感謝もありますし、何処かで恩返しをしなくてはと思い、個人的に調査をしていたんですよ。


そこで貴方を見つけたわけです…調べるとこによると、貴方は比較的暴力にはしる傾向があるみたいで、こうして拘束させて頂きました。


……あ、すいません…さっきから僕が一向に話してばかりで、そろそろちゃんとした"会話"をしませんと。


(俺はやってない！と部屋に響き渡る男の声)


………。

あはは、残念ながら証拠はもうあるんです…貴方がどう言おうがこちらには影響しないのであしからず。

えぇ…認めたくない気持ちは分かります、僕だって問答無用に問い詰められたら困りますからねぇ。

ああ、大丈夫ですよ、もうお巡りさんは呼んでいます。ここから一緒に出たら、たっぷり償ってくださいね。


僕とのお約束です。