師走を過ごそう
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ピンポン。来客のチャイムが鳴る。
誰が来たかは確認せんでも分かるので玄関の覗き穴を見ることなくガチャリとドアを開けた。
「ご利用ありがとう、スーパーイーツだよ」
ゴーグルの肩に乗るヘビが定型文を述べる。
「というかまたろくに確認しないでドア開けたね?駄目だよちゃんと確認してから開けないと。不審者だったらどうするのさ」
呆れながらそう言うゴーグル。毎回のことながらお節介な宅配人だな。
「小言なら中で聞くから入りたまえ、寒いだろう」
「……まったく、こうも毎回僕らの分までご飯を注文してたらすぐ退職金使いきっちゃうんじゃないのか」
「お前の心配することではない」
「はあ……まあいいや、おじゃましまーす」
「まーす」
ゴーグルを招き入れ、ドアを閉める。
茶の間に戻ろうとして「あ、鍵かけてないだろ!」の声が飛んできたので渋々鍵をかけに戻った。
茶の間に入るとゴーグルとヘビは配達カバンからせっせと俺が注文した昼飯を取り出しテーブルに並べていた。別にそれはいい。
さっきまで窓際で日射しを浴びながら眠っていた警察犬……俺のペットがヘビの子供二匹を背中に乗せ室内を歩き回っているのが気に食わん。さっきまで寝てただろお前。俺が名前呼んでも返事しなかったじゃないかお前。
「よし、並べたよ。食べよう」
「うむ、遠慮せず食べるといい」
「ほら二匹とも、ご飯だよおいで」
「わん」
「お前はそうやって飯の時だけ近付いてきて……現金なやつだな。少しだけだぞ」
「いただきます。……ん!これおいひい!」
「食べながら喋るのは行儀悪いよ相棒!」
楽しく、美味しそうに食べるゴーグルらを焼売をつまみながら眺める。
こうしてスーパーイーツ宅配員をしているゴーグルに注文した昼飯を運んできてもらい一緒に食べるようになったのはつい最近始まったことだ。
寒くなり犬の散歩以外で外に出るのも億劫になってきた俺は昼飯にスーパーイーツを利用し始めた。
そうしたらたまたま来訪してきた配達員がゴーグルだったと、そういうわけである。
……いい加減誰かと話さないと孤独感を覚えそうで怖かったのだ。子供じゃあるまいしとは思ったが、段々とその孤独感は膨れ上がり遂には孤独死という言葉が脳から離れなくなった。だからゴーグルらが配達する日を狙って注文し一緒に食べている。いやまあ、週一であいつらと食事をしたりはしているが……あいつらは、うん。なんか違うのだ。俺が本来欲しい話し相手はそういうおかしな……じゃない、変な……いや、そう。やばい奴らなんかではなくこのゴーグル達のように至って平凡なやつらだ。そしてそんな孤独死どうのこうのの話は情けないので言っていないが昼食代が浮くし別にいいよと深く追求することもなく二つ返事でゴーグル達は了承してくれたと。……来客が不審者だったらどうの言っていたが危機意識が足りないのはお前らも一緒ではなかろうか。
「どうしたの。手が止まってるよ」
「早く食べないと冷めちゃうよ!冬だから余計に冷めるの早いよ!」
「うるさいぞ、子供じゃあるまいし分かっとるわ」
炒飯特盛を引き寄せ、一気にかっ喰らう。
「あっそんな一気に食べたら」
「っごほっ、げほっ!」
「……むせるよって言おうとしたのに」
立ち上がって俺の背中をさする。
まったく、本当にお節介な配達人だな。
涙目になりながら、ふとこちらを見ていた警察犬と目が合う。心配してくれているのかと感動したが心なしか憐れみの目をしている気がしてそっと目線を外した。
四日目 心配してるんですよご主人
誰が来たかは確認せんでも分かるので玄関の覗き穴を見ることなくガチャリとドアを開けた。
「ご利用ありがとう、スーパーイーツだよ」
ゴーグルの肩に乗るヘビが定型文を述べる。
「というかまたろくに確認しないでドア開けたね?駄目だよちゃんと確認してから開けないと。不審者だったらどうするのさ」
呆れながらそう言うゴーグル。毎回のことながらお節介な宅配人だな。
「小言なら中で聞くから入りたまえ、寒いだろう」
「……まったく、こうも毎回僕らの分までご飯を注文してたらすぐ退職金使いきっちゃうんじゃないのか」
「お前の心配することではない」
「はあ……まあいいや、おじゃましまーす」
「まーす」
ゴーグルを招き入れ、ドアを閉める。
茶の間に戻ろうとして「あ、鍵かけてないだろ!」の声が飛んできたので渋々鍵をかけに戻った。
茶の間に入るとゴーグルとヘビは配達カバンからせっせと俺が注文した昼飯を取り出しテーブルに並べていた。別にそれはいい。
さっきまで窓際で日射しを浴びながら眠っていた警察犬……俺のペットがヘビの子供二匹を背中に乗せ室内を歩き回っているのが気に食わん。さっきまで寝てただろお前。俺が名前呼んでも返事しなかったじゃないかお前。
「よし、並べたよ。食べよう」
「うむ、遠慮せず食べるといい」
「ほら二匹とも、ご飯だよおいで」
「わん」
「お前はそうやって飯の時だけ近付いてきて……現金なやつだな。少しだけだぞ」
「いただきます。……ん!これおいひい!」
「食べながら喋るのは行儀悪いよ相棒!」
楽しく、美味しそうに食べるゴーグルらを焼売をつまみながら眺める。
こうしてスーパーイーツ宅配員をしているゴーグルに注文した昼飯を運んできてもらい一緒に食べるようになったのはつい最近始まったことだ。
寒くなり犬の散歩以外で外に出るのも億劫になってきた俺は昼飯にスーパーイーツを利用し始めた。
そうしたらたまたま来訪してきた配達員がゴーグルだったと、そういうわけである。
……いい加減誰かと話さないと孤独感を覚えそうで怖かったのだ。子供じゃあるまいしとは思ったが、段々とその孤独感は膨れ上がり遂には孤独死という言葉が脳から離れなくなった。だからゴーグルらが配達する日を狙って注文し一緒に食べている。いやまあ、週一であいつらと食事をしたりはしているが……あいつらは、うん。なんか違うのだ。俺が本来欲しい話し相手はそういうおかしな……じゃない、変な……いや、そう。やばい奴らなんかではなくこのゴーグル達のように至って平凡なやつらだ。そしてそんな孤独死どうのこうのの話は情けないので言っていないが昼食代が浮くし別にいいよと深く追求することもなく二つ返事でゴーグル達は了承してくれたと。……来客が不審者だったらどうの言っていたが危機意識が足りないのはお前らも一緒ではなかろうか。
「どうしたの。手が止まってるよ」
「早く食べないと冷めちゃうよ!冬だから余計に冷めるの早いよ!」
「うるさいぞ、子供じゃあるまいし分かっとるわ」
炒飯特盛を引き寄せ、一気にかっ喰らう。
「あっそんな一気に食べたら」
「っごほっ、げほっ!」
「……むせるよって言おうとしたのに」
立ち上がって俺の背中をさする。
まったく、本当にお節介な配達人だな。
涙目になりながら、ふとこちらを見ていた警察犬と目が合う。心配してくれているのかと感動したが心なしか憐れみの目をしている気がしてそっと目線を外した。
四日目 心配してるんですよご主人