師走を過ごそう
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「今頃滑ってんだろうなあいつら」
「だろうな」
石油ストーブにあたりながら依頼の仕事として入った菓子をラッピングで包む作業に勤しむ。クリスマスイベントで子供たちに配る用のものらしい。
ハンターが菓子を袋に入れてリボンを付け、おれがメリークリスマスと書かれたシールを貼る。どう考えても負担はハンターの方が大きいがまあこれに関しておれに出来ることはそれしかないのだから仕方がない。
便利屋を始めた頃はこういう内職のような依頼を苦手に思っていたが、冬ともなればこうして出掛けずに仕事できるのでありがたい部類の依頼となる。
と、机上に置いたハンターのスマホが振動した。
「……あいつら今日帰ってこれないらしいわ」
「は?」
「吹雪が酷いらしくてペンションから出られないらしい。まあ山の上って天気変わりやすいらしいし仕方ねえな。明日臨時休業の看板を掛けておいてくれとのことだ」
「なんだよ、せっかく今日ミルフィーユ鍋にしようとしたのに」
「いいじゃねえか、二人で食べちまおうぜ」
「んなもったいないことできるか、今日は湯豆腐にするぞ」
「足りねえわ!」
言い合いながらも手は止めない。お互いこういう仕事に慣れたのは喜ぶべきか、悲しむべきか。
……しかし。
「吹雪でペンションに閉じ込められる、なあ」
「んで、そこにいる探偵と助手」
「……まさか、なあ」
「推理小説じゃあるまいし」
「はは」
「ははは」
「「……」」
お互い無言になる。ただ静かにラッピングをする音が室内に響いた。
他愛もない音が何故だか大きく聞こえる。なんだか落ち着かなくなって口を開いた。
「まあ、だからといって心配するかっていったら、しないが」
「しねえな、逆に犯人が可哀想だぜ」
「それだな」
……大丈夫だろ、あいつらは。
いや?別に心配なんてしていないが。
「あ、やべえ灯油切れた」
「じゃあお前が灯油いれてる間に換気するわ」
「おう」
窓前の棚に乗りがらりと開け、……ぼおっと今あいつらがいるであろう遠くの山を見つめる。
……さむ。
身体を震わせながら間もなくつくであろうストーブの前に移動した。
二十日目 探偵と助手はペンションで無双する
「だろうな」
石油ストーブにあたりながら依頼の仕事として入った菓子をラッピングで包む作業に勤しむ。クリスマスイベントで子供たちに配る用のものらしい。
ハンターが菓子を袋に入れてリボンを付け、おれがメリークリスマスと書かれたシールを貼る。どう考えても負担はハンターの方が大きいがまあこれに関しておれに出来ることはそれしかないのだから仕方がない。
便利屋を始めた頃はこういう内職のような依頼を苦手に思っていたが、冬ともなればこうして出掛けずに仕事できるのでありがたい部類の依頼となる。
と、机上に置いたハンターのスマホが振動した。
「……あいつら今日帰ってこれないらしいわ」
「は?」
「吹雪が酷いらしくてペンションから出られないらしい。まあ山の上って天気変わりやすいらしいし仕方ねえな。明日臨時休業の看板を掛けておいてくれとのことだ」
「なんだよ、せっかく今日ミルフィーユ鍋にしようとしたのに」
「いいじゃねえか、二人で食べちまおうぜ」
「んなもったいないことできるか、今日は湯豆腐にするぞ」
「足りねえわ!」
言い合いながらも手は止めない。お互いこういう仕事に慣れたのは喜ぶべきか、悲しむべきか。
……しかし。
「吹雪でペンションに閉じ込められる、なあ」
「んで、そこにいる探偵と助手」
「……まさか、なあ」
「推理小説じゃあるまいし」
「はは」
「ははは」
「「……」」
お互い無言になる。ただ静かにラッピングをする音が室内に響いた。
他愛もない音が何故だか大きく聞こえる。なんだか落ち着かなくなって口を開いた。
「まあ、だからといって心配するかっていったら、しないが」
「しねえな、逆に犯人が可哀想だぜ」
「それだな」
……大丈夫だろ、あいつらは。
いや?別に心配なんてしていないが。
「あ、やべえ灯油切れた」
「じゃあお前が灯油いれてる間に換気するわ」
「おう」
窓前の棚に乗りがらりと開け、……ぼおっと今あいつらがいるであろう遠くの山を見つめる。
……さむ。
身体を震わせながら間もなくつくであろうストーブの前に移動した。
二十日目 探偵と助手はペンションで無双する