師走を過ごそう
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
無職の住むアパートの近くには柔らかい雪がまだ残る公園がある。無職の家でいつものように昼を済ませた後、公園で雪だるまを作りたいという子ヘビたちの要望で僕たちは公園に来た。
なぜか無職(付随して警察犬くん)も着いてきたのだが、
「こんな寒いのに公園で遊ぶなんてどうかしている……」
コートの中でふるふると震えながらそう言うので笑ってしまう。
「じゃあなんで着いてきたのさ」
「……」
黙りながら煙草を懐から取り出し火をつける……前に。
「ここ禁煙」
「……ちっ」
いや、舌打ちされても。
ほんと、何しに来たのか……。
「みてみて相棒ー!」
「みてー!」
「てー!」
「わん!」
元気に僕を呼ぶ相棒たちを見ればそこには警察犬くんがお座りをしたときと同じ背丈ほどの大きな雪だるまが完成していた。そういえばさっきまでころころしてた雪玉、結構大きかったもんな。重ねたらこれくらいになるか。
……ん?よく見たらなんか……。
近付いて見てみる。
「……これ、もしかしてゴーグル?」
「正解!」
少し額部分に余計な雪が盛り上がってるなとは思ってたけどまさかほんとにゴーグルだとは……。
「僕を作ってくれたの?」
「そうだよ」
「そうだよー」
「あはは、ありがとう!嬉しいなあ」
子ヘビたちの頭を撫でる。
「上手だね、将来は彫像家も目指せちゃうよ!」
得意気な笑顔を浮かべ、「えへへ」と声を合わせた。
「でもみんな雪だらけになっちゃったね、寒くない?」
「はちゃめちゃに寒いよ」
いや早かったな今の相棒の切り返し。僕子ヘビたちに聞いたつもりだったんだけどな?
「わふ」
「よしよし、子ヘビたちに付き合ってくれてありがとう。君も雪だらけだね、帰ったらちゃんと暖めてもらうんだよ」
無職に、と視線をそちらに向ける。
……え……?ベンチでなにかしてるぞ、あの人。
「なにしてんの、無職……」
恐る恐る後ろからの覗き込むとベンチの上にたくさんの雪うさぎを生産していた。確かにこの公園には赤い実のなる木があるなとは思ってたけど、え?一匹どころかひーふーみー……九匹目作ろうとしてるよ。
「折角足を運んだんだから作ろうと思っただけだ」
「……見た目に似合わず可愛いものを作るね」
「お前、なんでもかんでも思ったことを素直に口にすればいいわけではないと思うぞ」
「ごめんごめん、……みんなー!こっちおいで、無職が素敵なもの作ってるよ!」
「なになにー?」
「わあ!雪のうさぎさんだ!」
「ほんとだー!」
子ヘビたちがきらきらした目で雪うさぎの傍に寄る。
「これ、無職が作ったのー?」
「うむ」
「すごいね!」
「可愛いー!」
「……ふん」
あ。なるほど。
「いいとこ見せたかったんだね」
するすると僕の肩に乗っかってきた相棒がこそっと囁く。
「ほんと、寒いの我慢してやるなんて見栄っ張りだなあ」
僕も小声でそう返し、ふふと笑いあった。
十六日目 無職はその夜は鼻水が止まらなくなった
なぜか無職(付随して警察犬くん)も着いてきたのだが、
「こんな寒いのに公園で遊ぶなんてどうかしている……」
コートの中でふるふると震えながらそう言うので笑ってしまう。
「じゃあなんで着いてきたのさ」
「……」
黙りながら煙草を懐から取り出し火をつける……前に。
「ここ禁煙」
「……ちっ」
いや、舌打ちされても。
ほんと、何しに来たのか……。
「みてみて相棒ー!」
「みてー!」
「てー!」
「わん!」
元気に僕を呼ぶ相棒たちを見ればそこには警察犬くんがお座りをしたときと同じ背丈ほどの大きな雪だるまが完成していた。そういえばさっきまでころころしてた雪玉、結構大きかったもんな。重ねたらこれくらいになるか。
……ん?よく見たらなんか……。
近付いて見てみる。
「……これ、もしかしてゴーグル?」
「正解!」
少し額部分に余計な雪が盛り上がってるなとは思ってたけどまさかほんとにゴーグルだとは……。
「僕を作ってくれたの?」
「そうだよ」
「そうだよー」
「あはは、ありがとう!嬉しいなあ」
子ヘビたちの頭を撫でる。
「上手だね、将来は彫像家も目指せちゃうよ!」
得意気な笑顔を浮かべ、「えへへ」と声を合わせた。
「でもみんな雪だらけになっちゃったね、寒くない?」
「はちゃめちゃに寒いよ」
いや早かったな今の相棒の切り返し。僕子ヘビたちに聞いたつもりだったんだけどな?
「わふ」
「よしよし、子ヘビたちに付き合ってくれてありがとう。君も雪だらけだね、帰ったらちゃんと暖めてもらうんだよ」
無職に、と視線をそちらに向ける。
……え……?ベンチでなにかしてるぞ、あの人。
「なにしてんの、無職……」
恐る恐る後ろからの覗き込むとベンチの上にたくさんの雪うさぎを生産していた。確かにこの公園には赤い実のなる木があるなとは思ってたけど、え?一匹どころかひーふーみー……九匹目作ろうとしてるよ。
「折角足を運んだんだから作ろうと思っただけだ」
「……見た目に似合わず可愛いものを作るね」
「お前、なんでもかんでも思ったことを素直に口にすればいいわけではないと思うぞ」
「ごめんごめん、……みんなー!こっちおいで、無職が素敵なもの作ってるよ!」
「なになにー?」
「わあ!雪のうさぎさんだ!」
「ほんとだー!」
子ヘビたちがきらきらした目で雪うさぎの傍に寄る。
「これ、無職が作ったのー?」
「うむ」
「すごいね!」
「可愛いー!」
「……ふん」
あ。なるほど。
「いいとこ見せたかったんだね」
するすると僕の肩に乗っかってきた相棒がこそっと囁く。
「ほんと、寒いの我慢してやるなんて見栄っ張りだなあ」
僕も小声でそう返し、ふふと笑いあった。
十六日目 無職はその夜は鼻水が止まらなくなった