ヘビ探偵と白助手シリーズ
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「ただいま。助手、明日一緒に種蒔きするよ」
「おか、……は?」
依頼から帰ってくるなりそう言ったヘビ探偵に思わず間抜けな声でそう答えた。
「ヒマワリの種ですか」
「そう、依頼主さんから貰ったんだ、よかったら花壇にどうですかって。事務所来てくれたときにからっぽの花壇がものすごく気になってたみたい」
そんなに気にしてたの!?ってその話聞いたとき恥ずかしくなっちゃった、と苦笑する。
「前からうちの事務所にはせっかく花壇があるのに何も植えてないのもったいないなあとは思ってたんだけどね」
「たしかあの依頼主さんは庭園を持っている方でしたっけ」
「うん、すごかったよ。花詳しくないからバラくらいしか見てて分からなかったけどね。あんだけ広い庭園を業者呼ばないで自分の手で手入れしてるっていうからびっくりだよ。助手は花好き?」
「いや、特には」
「あはは、知ってた。助手って季節を暑いか寒いかでしか判断してなさそうだもん」
「し、……」
失礼ですね、と言おうとして実際その通りなことに気付き口を閉じる。
「まあそう思いまして?数ある種を勧められた僕は助手に夏の訪れを目でも感じてもらおうとヒマワリの種を貰ってきたわけだよ」
「はあ、それは余計な、いえ、お心遣い感謝します」
「まだ余計なお世話って最後まで言った方がいいやつだよ」
特に今の俺の発言に嫌な顔をするでもなく朗らかに笑われるのは性格をよく知られているようで正直恥ずかしい。悪い気は、しないが。
「それにヒマワリを選んだのはもうひとつ理由があって」
「ほお?」
「それはまあ内緒なんだけど」
じゃあなんで言った。
「とにかく山ほど貰ってきたから明日は植えるよ!」
「これだけ大量にあったら後々この事務所がヒマワリで埋もれてしまいそうですね」
「そうするつもりだよ?」
「え」
「いつかこの事務所が近所の夏の観光名所になるくらいヒマワリで埋めつくしたいんだ」
……急にヘビ探偵が文字通りお花畑の思考になってしまった。
「……事務所をヒマワリで埋めつくして観光名所にすることがもうひとつの理由ですか?」
「いいや?それは過程にすぎないよ」
ますます分からない。一体ヒマワリの何が彼を駆り立てているのだろうか。
「観光名所にして、探偵事務所の集客に繋げる……?」
「違うなあ」
考える俺に、
「助手には内緒!」
ヘビ探偵は人間が人差し指を立てて口元に立てるのと同じように、尾先を口元にあててイタズラっぽく笑った。
「まずは99本!そして目指せ999本!」
なんだか途方もないことを言い残してから、さーてご飯作ろ、と機嫌よく鼻歌を歌いながらキッチンに向かっていく。
ずいぶんと中途半端な数だな……と思ったが、彼が楽しいならそれがすべてだと特に気にすることもなく俺は手伝いをしにヘビ探偵の元へ向かった。
----数時間前。
依頼を完了し普通に帰ろうとすると依頼主さんに話がある、と引き留められ、僕は応接室で紅茶を頂いている。
「うーん、どれにしようかな……」
「どれでも好きなのを持っていくといい」
せっかく花壇があるなら是非植えていただきたい、花は心を豊かにする、と依頼主さんに強くプレゼンされた僕は断る理由もないので事務所の花壇を思い浮かべながらどんな花が咲いてたらいいかシミュレーションしてみた。しかしそういった美的センスが僕にはないのでうーーーんと長く唸りながら悩んでいると、
「そうだ、花言葉を知るのも参考になるかもしれませんな」
「花言葉……」
確かにもうそれを聞いてからいいなと思ったものを植えたほうがいい気がしてきた。
僕は用意されたひとつひとつの品種の花言葉の説明を受けながらこれはいいかな、これはキープかな、と選択肢を絞っていく。
「最後のヒマワリは、人気な花ということもあり花言葉『あなただけをみつめる』は有名な話じゃな」
「ああ、確かに聞いたことあるかも」
「他にも『愛慕』『崇拝』『情熱』『あなたを幸せにします』『あなたは素晴らしい』などもあるが、ヒマワリには他に本数別でも花言葉が存在する」
「へえ、本数別?」
「バラの本数別の花言葉は割とプレゼントの参考にされて有名ですな。
ヒマワリがそんな有名にならないのは……バラと本数別の花言葉も一部被っているからだろうが、儂はヒマワリだけにある花言葉、結構気に入っておるぞ」
たとえば99本目の、の後繋がれた言葉に僕は即決することになる。
ヒマワリの花言葉『99本:ずっと一緒にいよう』
『999本:何度生まれ変わってもあなたを愛す』
「おか、……は?」
依頼から帰ってくるなりそう言ったヘビ探偵に思わず間抜けな声でそう答えた。
「ヒマワリの種ですか」
「そう、依頼主さんから貰ったんだ、よかったら花壇にどうですかって。事務所来てくれたときにからっぽの花壇がものすごく気になってたみたい」
そんなに気にしてたの!?ってその話聞いたとき恥ずかしくなっちゃった、と苦笑する。
「前からうちの事務所にはせっかく花壇があるのに何も植えてないのもったいないなあとは思ってたんだけどね」
「たしかあの依頼主さんは庭園を持っている方でしたっけ」
「うん、すごかったよ。花詳しくないからバラくらいしか見てて分からなかったけどね。あんだけ広い庭園を業者呼ばないで自分の手で手入れしてるっていうからびっくりだよ。助手は花好き?」
「いや、特には」
「あはは、知ってた。助手って季節を暑いか寒いかでしか判断してなさそうだもん」
「し、……」
失礼ですね、と言おうとして実際その通りなことに気付き口を閉じる。
「まあそう思いまして?数ある種を勧められた僕は助手に夏の訪れを目でも感じてもらおうとヒマワリの種を貰ってきたわけだよ」
「はあ、それは余計な、いえ、お心遣い感謝します」
「まだ余計なお世話って最後まで言った方がいいやつだよ」
特に今の俺の発言に嫌な顔をするでもなく朗らかに笑われるのは性格をよく知られているようで正直恥ずかしい。悪い気は、しないが。
「それにヒマワリを選んだのはもうひとつ理由があって」
「ほお?」
「それはまあ内緒なんだけど」
じゃあなんで言った。
「とにかく山ほど貰ってきたから明日は植えるよ!」
「これだけ大量にあったら後々この事務所がヒマワリで埋もれてしまいそうですね」
「そうするつもりだよ?」
「え」
「いつかこの事務所が近所の夏の観光名所になるくらいヒマワリで埋めつくしたいんだ」
……急にヘビ探偵が文字通りお花畑の思考になってしまった。
「……事務所をヒマワリで埋めつくして観光名所にすることがもうひとつの理由ですか?」
「いいや?それは過程にすぎないよ」
ますます分からない。一体ヒマワリの何が彼を駆り立てているのだろうか。
「観光名所にして、探偵事務所の集客に繋げる……?」
「違うなあ」
考える俺に、
「助手には内緒!」
ヘビ探偵は人間が人差し指を立てて口元に立てるのと同じように、尾先を口元にあててイタズラっぽく笑った。
「まずは99本!そして目指せ999本!」
なんだか途方もないことを言い残してから、さーてご飯作ろ、と機嫌よく鼻歌を歌いながらキッチンに向かっていく。
ずいぶんと中途半端な数だな……と思ったが、彼が楽しいならそれがすべてだと特に気にすることもなく俺は手伝いをしにヘビ探偵の元へ向かった。
----数時間前。
依頼を完了し普通に帰ろうとすると依頼主さんに話がある、と引き留められ、僕は応接室で紅茶を頂いている。
「うーん、どれにしようかな……」
「どれでも好きなのを持っていくといい」
せっかく花壇があるなら是非植えていただきたい、花は心を豊かにする、と依頼主さんに強くプレゼンされた僕は断る理由もないので事務所の花壇を思い浮かべながらどんな花が咲いてたらいいかシミュレーションしてみた。しかしそういった美的センスが僕にはないのでうーーーんと長く唸りながら悩んでいると、
「そうだ、花言葉を知るのも参考になるかもしれませんな」
「花言葉……」
確かにもうそれを聞いてからいいなと思ったものを植えたほうがいい気がしてきた。
僕は用意されたひとつひとつの品種の花言葉の説明を受けながらこれはいいかな、これはキープかな、と選択肢を絞っていく。
「最後のヒマワリは、人気な花ということもあり花言葉『あなただけをみつめる』は有名な話じゃな」
「ああ、確かに聞いたことあるかも」
「他にも『愛慕』『崇拝』『情熱』『あなたを幸せにします』『あなたは素晴らしい』などもあるが、ヒマワリには他に本数別でも花言葉が存在する」
「へえ、本数別?」
「バラの本数別の花言葉は割とプレゼントの参考にされて有名ですな。
ヒマワリがそんな有名にならないのは……バラと本数別の花言葉も一部被っているからだろうが、儂はヒマワリだけにある花言葉、結構気に入っておるぞ」
たとえば99本目の、の後繋がれた言葉に僕は即決することになる。
ヒマワリの花言葉『99本:ずっと一緒にいよう』
『999本:何度生まれ変わってもあなたを愛す』