師走を過ごそう
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さて、そろそろ寝ようかね。
保温ボトルに手を伸ばし中身の白湯を飲む。寝る前にこれを飲むのが私の最近の日課だ。
布団に入ろうとして、ふと、何か声のようなものが微かに聞こえてくるのを感じた。
耳を澄ます。……これは、私の部屋の前?
そっと立ち上がり、ドアに聞き耳をたてる。
「なんでみんなして同じこと考えてるのよ……」
「それはぼくもシェフも同じ気持ちだよ、ねえシェフ」
「そうだよ、まさか同じタイミングで顔合わせるなんて思わないよ」
なるほど、と誰がいるのか分かったところで勢いよく内開きの戸を引く。
ヘビの目線に合わせてしゃがんだ従業員ちゃんとヘビ従業員、シェフが同タイミングでびくりと震え、驚き見開いた六つの眼とかちあった。
「こんな時間に寝ないで何してるんだい?」
「あ」
「えっと」
「……寒いからおかみさんと一緒に寝たいなって思ったの。それでここにきてみたら同じことを考えてた二人と合流して……」
「誰がおかみさんと一緒に寝るのか言い合ってたんだ」
「でも話し合いしても決着着かないから……って、どうしたのおかみさん、うつむいて」
「なんでもないわ……」
にやけそうになる顔と声を必死に抑える。
何その可愛い争いは。うちの従業員たちがこんなにも可愛い。こんだけ可愛かったら何かしらの罪になるんじゃないかしら?
……いやいや、落ち着きなさい私。さすがにその発想は痛いわよ。そう自制しつつ口を開く。
「まったく仕方ない子らだね。……なら全員で寝ようか。ほら、中にお入り」
その私の言葉に一瞬で表情を明るくする三人にはさすがに笑みが溢れてしまったけれど。
「意外と寝れるもんだねえ……」
二人と二匹でベッドに寝てみたが、これでもよほど誰かの寝相が悪くない限りは快適に眠れそうだ。
「……みんなで寝れて嬉しいなあ、あったかいなあ」
ぽつり呟くヘビ従業員にそうね、そうだね、と言い合う。
「……明日ちゃんと起きるんだよ」
「はい、おかみさん」
「もちろん」
「わかってるよ」
素直によかったわね、なんて言えるはずもなく小言を言ってしまって自己嫌悪してしまうけれど。
……小言に素直にそう返事してくれる三人にはきっと私のそんな感情などお見通しされてるのだろうね。
「……おやすみ」
「「おやすみなさい」」
「おやすみなさーい」
……ああ、布団が暖かいね。
七日目 愛し子らよ、よい夢を
保温ボトルに手を伸ばし中身の白湯を飲む。寝る前にこれを飲むのが私の最近の日課だ。
布団に入ろうとして、ふと、何か声のようなものが微かに聞こえてくるのを感じた。
耳を澄ます。……これは、私の部屋の前?
そっと立ち上がり、ドアに聞き耳をたてる。
「なんでみんなして同じこと考えてるのよ……」
「それはぼくもシェフも同じ気持ちだよ、ねえシェフ」
「そうだよ、まさか同じタイミングで顔合わせるなんて思わないよ」
なるほど、と誰がいるのか分かったところで勢いよく内開きの戸を引く。
ヘビの目線に合わせてしゃがんだ従業員ちゃんとヘビ従業員、シェフが同タイミングでびくりと震え、驚き見開いた六つの眼とかちあった。
「こんな時間に寝ないで何してるんだい?」
「あ」
「えっと」
「……寒いからおかみさんと一緒に寝たいなって思ったの。それでここにきてみたら同じことを考えてた二人と合流して……」
「誰がおかみさんと一緒に寝るのか言い合ってたんだ」
「でも話し合いしても決着着かないから……って、どうしたのおかみさん、うつむいて」
「なんでもないわ……」
にやけそうになる顔と声を必死に抑える。
何その可愛い争いは。うちの従業員たちがこんなにも可愛い。こんだけ可愛かったら何かしらの罪になるんじゃないかしら?
……いやいや、落ち着きなさい私。さすがにその発想は痛いわよ。そう自制しつつ口を開く。
「まったく仕方ない子らだね。……なら全員で寝ようか。ほら、中にお入り」
その私の言葉に一瞬で表情を明るくする三人にはさすがに笑みが溢れてしまったけれど。
「意外と寝れるもんだねえ……」
二人と二匹でベッドに寝てみたが、これでもよほど誰かの寝相が悪くない限りは快適に眠れそうだ。
「……みんなで寝れて嬉しいなあ、あったかいなあ」
ぽつり呟くヘビ従業員にそうね、そうだね、と言い合う。
「……明日ちゃんと起きるんだよ」
「はい、おかみさん」
「もちろん」
「わかってるよ」
素直によかったわね、なんて言えるはずもなく小言を言ってしまって自己嫌悪してしまうけれど。
……小言に素直にそう返事してくれる三人にはきっと私のそんな感情などお見通しされてるのだろうね。
「……おやすみ」
「「おやすみなさい」」
「おやすみなさーい」
……ああ、布団が暖かいね。
七日目 愛し子らよ、よい夢を