雑多
夢小説設定
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「じゃあ、またね」
「……」
「……櫂?」
「……いや、……また、な」
「うん、ここまでありがと、気を付けてね」
デートも終わり、家に帰るまでの最後の交差点まで送ってもらい、いつもそこで解散する。
なんだか最後様子がおかしかったけど、どうしたんだろう。櫂からの帰宅LINEが届いたら、聞いてみようか……そう思いながら家まであと少しの距離をあるいているとき。
「っ戸倉!」
さっきまで一緒にいた彼の声がすぐ後ろで聞こえたと思ったら、ぐいと鞄を持つ方と逆の手が後ろに引かれた。
「か、い?え、どうしたの?」
よほど慌てながら走ったのか私の手を掴んだまま膝に片手をつき、肩で息をしている。
とりあえず背中をさすってやること数十秒。
すまん、と言いながら顔をあげ
「……まだ一緒にいたいと言ったら、笑うか?」
どこか必死そうな表情をしてそう懇願した彼に、胸が締め付けられた――と同時に。
「っふふふ、あははははは!」
つい、笑いが込み上げてきて。
「……ほんとに笑われると、傷つくんだが」
「ははっ、ふっ、ごめんごめん!だってあの櫂がすごく可愛いことするから、つい嬉しくて!なんか愛されてるなって思ったら笑いが、って」
急に。
まだ繋がれていた手を引かれ、櫂に抱き締められた。
ぎゅう、と頭ごと抱き締められる。強く抱き締められているため頭は動かせずその表情を伺い知ることはできない。
「……ミサキ」
「!」
「好きだ、……愛してる。できることならこのまま拐って俺だけのものにしたいと思うくらいには、な」
更に力を込めて抱き締められ、嫌というほどそれが彼の本音なのだと言うことを思い知らされる。
彼の力が緩んだ、と同時に彼の顔を見上げる……のもお見通しだったのか、そのまま触れるだけのキスをされた。
「……やはり今日はこれで帰る。……このまま一緒にいたら性急にこれ以上を求めてしまいそうだ」
ふわり。そんな言葉が似合う微笑みと慈しむような瞳にどきりと心が跳ねる。
「……わかった」
なんとか絞り出した言葉と共に頷く。
「……じゃあな」
私の頭をぽんぽん、としてひらひら手を振り帰っていく。
「……いや、振り返りすぎよ。…………トシキ」
姿が見えなくなるまで何度もこちらを振り返る彼を愛おしく見つめながら、そっとその名を呼んだ。
「……」
「……櫂?」
「……いや、……また、な」
「うん、ここまでありがと、気を付けてね」
デートも終わり、家に帰るまでの最後の交差点まで送ってもらい、いつもそこで解散する。
なんだか最後様子がおかしかったけど、どうしたんだろう。櫂からの帰宅LINEが届いたら、聞いてみようか……そう思いながら家まであと少しの距離をあるいているとき。
「っ戸倉!」
さっきまで一緒にいた彼の声がすぐ後ろで聞こえたと思ったら、ぐいと鞄を持つ方と逆の手が後ろに引かれた。
「か、い?え、どうしたの?」
よほど慌てながら走ったのか私の手を掴んだまま膝に片手をつき、肩で息をしている。
とりあえず背中をさすってやること数十秒。
すまん、と言いながら顔をあげ
「……まだ一緒にいたいと言ったら、笑うか?」
どこか必死そうな表情をしてそう懇願した彼に、胸が締め付けられた――と同時に。
「っふふふ、あははははは!」
つい、笑いが込み上げてきて。
「……ほんとに笑われると、傷つくんだが」
「ははっ、ふっ、ごめんごめん!だってあの櫂がすごく可愛いことするから、つい嬉しくて!なんか愛されてるなって思ったら笑いが、って」
急に。
まだ繋がれていた手を引かれ、櫂に抱き締められた。
ぎゅう、と頭ごと抱き締められる。強く抱き締められているため頭は動かせずその表情を伺い知ることはできない。
「……ミサキ」
「!」
「好きだ、……愛してる。できることならこのまま拐って俺だけのものにしたいと思うくらいには、な」
更に力を込めて抱き締められ、嫌というほどそれが彼の本音なのだと言うことを思い知らされる。
彼の力が緩んだ、と同時に彼の顔を見上げる……のもお見通しだったのか、そのまま触れるだけのキスをされた。
「……やはり今日はこれで帰る。……このまま一緒にいたら性急にこれ以上を求めてしまいそうだ」
ふわり。そんな言葉が似合う微笑みと慈しむような瞳にどきりと心が跳ねる。
「……わかった」
なんとか絞り出した言葉と共に頷く。
「……じゃあな」
私の頭をぽんぽん、としてひらひら手を振り帰っていく。
「……いや、振り返りすぎよ。…………トシキ」
姿が見えなくなるまで何度もこちらを振り返る彼を愛おしく見つめながら、そっとその名を呼んだ。
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