ぷよぷよ小説

プリンプ魔導学校主催のぷよ大会もいよいよ最終戦を残すのみとなった。

「はぁ……、負けてしまいましたわ……悔しいですわ~!!」

悔しそうなラフィーナ。もうすぐ最終戦が始まるようだ。

「いったいどいつが勝ちぬいてきたのかしら?」

せっかくなのでラフィーナは最終戦を見にいく事にした。

「……クルーク!?」

どうやら最終まで勝ち進んだのはクルークと異世界から来た格闘家の女の人のようだ。

「“女王様”よ!見れば分かるでしょ!」

「は、はい“女王様”!!」

「さらに正しくいうなら“格闘女王”とお呼び!」

「は、はい“格闘女王様”!!」

「よろしい!では私の拳をうけて足元にひざまつきたい?」

「は、はい喜んで!出来れば大人の羽交い締めをお願いしますっ!」

「フ……可愛い事言うじゃない……、でもダメよ欲しがるものは与えないわ!」


「じゃあ、何も欲しがりません!」



これが勝負前のクルークと格闘女王ルルーのやりとりのようだ。それを見たラフィーナはこんな事を思う。

(ちょっとぉ!クルーク!!あなたこの私をさしおいてどういうつもりですの!?………あら?この気持ち、何なんですの?何だか……ムカムカして……悲しいですわ……、もしかして……、この気持ち……やきもちなんですの?)

クルークが自分以外の女の人と話してるとムカムカして悲しくなる……、ラフィーナはこの気持ちがやきもちなんだと知った。その時、ラフィーナは心の中でこう呟く。

(覚悟してらっしゃい……、格闘女王ルルー……。私のクルークに大人の羽交い締めをお願いしますなんて言わせた罪は重いですわよ……)



END
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