MOTHER小説

夜なべをしてこわれたすいどうかんを修理したジェフはソファーに座ったまま眠っていた。

「う……、ううん……」

目を覚ましたポーラはソファーに座ったまま眠っているジェフを見てジェフに毛布をかける。

「風邪引くわよ……、ジェフ」

そう言ってポーラはジェフの頬にそっとキスをする。

「……ポーラ?」

ポーラにキスされた事に気付きジェフは目を覚ました。

「あっ……ごめんなさい、起こしちゃって」

「いや、いいんだ。ありがとう……毛布かけてくれて」

キスしてくれた事のお返しと毛布をかけてくれた事のお礼にジェフもポーラの頬にキスをする。

「ありがとう……、ジェフはこれからもずっと大切な友達よ」

「僕にとってもポーラは大切な友達だよ」

そう言って微笑み合う二人。そんな中ジェフは密かにこう思っていた。

(ポーラは絶対に僕を友達としてしか見てないけど……、毛布をかけてくれた優しさと頬にくれたキス、そして僕が君を好きだという事は僕だけの秘密にしていていいよね?)

君が僕にくれた優しさも……頬にくれたキスも
……僕が君を好きな事も……

全部……僕だけの秘密。



END
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