ぷよぷよ小説

「フェーリ、君に見せたいものがあるんだ」

「先輩!見せたいものって何ですか?」

「それはあとでのお・た・の・し・み♪今日の夜フェーリの家に迎えに行くねー!」

とレムレスはフェーリをデートに誘った。フェーリは今からるんるん状態。

「先輩がアタシをデートに誘って下さった……。しかも見せたいものって……?楽しみだわ……」

そして約束の時間、レムレスがフェーリを迎えに来た。

「やあ、フェーリ!早速行こうか」

「はい!先輩と一緒ならどこへでも!」

「じゃあ、出発~♪」

二人はレムレスのホウキに乗って空から見える綺麗な夜の町を満喫する。

「綺麗だよね~、フェーリ」

「はい!先輩と一緒に空から夜の町を見れるなんて幸せです……」

「でもね、フェーリ。僕が君に見せたいものはこの空から見える夜の町より綺麗なものなんだ」

「この空から見える夜の町より綺麗なもの……、ですか?」

会話を続けながら二人はレムレスがフェーリに見せたいものがある場所についた。ここはフェーリが初めてくる場所、星の降る丘。

「ここは……?」

「ここは綺麗な星がいつでも見られる場所、「星の降る丘」だよ」

レムレスがフェーリに見せたいものとは綺麗な星がいつでも見られる星の降る丘でのたくさんの星だったようだ。

二人は座り、星を眺める。星の降る丘で見るたくさんの星は他の場所で見る星よりも格別だ。

「凄く……凄く綺麗です……。今まで見た星も綺麗ですけどここで見る星はずっと……」

「でしょ?ずっと前からここで見られる綺麗な星をフェーリに見せたかったんだ」

(こんなに素敵な場所をアタシにだけ教えてくれるなんて……先輩はやっぱりアタシの事を……)

フェーリはそんな事を考えていた。そんなフェーリをレムレスは抱きしめる。

「フェーリ……、僕はこの星のように君を照らす存在でありたい。僕は君の星になるよ」

「せ……先輩……」

「もし君がこれから寂しい事や悲しい事があったら夜空を見て。ここで見られる星のように君を照らす僕がいるから……」

そしてレムレスはこう続ける。

「フェーリ……、大好きだよ。ずっと君と一緒にいたい」

「ア……アタシ……、アタシも先輩の事が大好きです……。先輩……」

「何?」

「アタシが大人になっても先輩はずっとアタシの側にいてアタシを照らす星でいてくれますか?」

「もちろんだよ……、君が大人になっても僕は君を照らす星であり続けるよ……」

星の降る丘での格別の星を眺めながらの愛の告白……、星達はフェーリの恋を成就させたみたいです……。



END
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