MOTHER小説

「ジェフまだ帰ってこないのかなぁ……」

トニーの親友のジェフはギーグの魔の手から世界を救った4人のうちの1人。ギーグを倒し、世界に平和が戻ってからジェフはサターンバレーに父親のアンドーナッツ博士と一緒にいる。ジェフはガウス先輩には電話をしたがトニーにはしつこいと思っているのかどうか分からないが電話をくれない。

「早く会いたいよジェフ……、これ以上君がいないと僕の胸が張り裂けそうだよ……」

トニーの切なさはどんどん増していく。トニーの我慢は限界に達していた。

「もうこうなったら僕からジェフに会いに行くっ!これ以上切なくなるのは耐えられないよ……」

そしてトニーはジェフのいるサターンバレーへと向かう。


サターンバレーに到着したトニーはジェフをすぐに見つけジェフにダッシュで駆け寄る。

「ジェフー!!」

「うわぁ!」

ダッシュした勢いでジェフに抱きつくトニー。凄い勢いで抱きついたため二人は地面に倒れる。

「ジェフ!ご飯ちゃんと食べてた?熱出たりとかしなかった?」

「ト……トニー……、君どうしてここにいるんだい?」

ジェフはトニーにトニーがどうしてサターンバレーにいるのか問う。

「ジェフにもの凄く会いたくて来たんだよ……。ジェフってば電話もくれないんだもん……。ジェフ僕の事しつこいって思ってるの?」

「し……しつこいとは思ってないよ」

「じゃあどうして電話くれなかったのさ!僕ずっとジェフがいなくて寂しかったんだよ……っ」

「トニー……」

トニーは泣き出してしまう。ジェフがいない事が本当に寂しかったのだろう。そんなトニーを見てジェフはトニーに電話をしなかった事を悪かったと思った。

「トニー……ごめん」

「ジェフ……?」

ジェフはトニーに謝りトニーを抱きしめる。

「トニー……、今まで寂しい思いさせてごめん。本当にごめん……。これからは君の事大切にするから……寂しい思いさせた分大切にするから……もう二度と離さないから……」

ジェフはそう言ってトニーのおでこにキスをした。おでこにキスされたトニーは泣き止みにこっと微笑みジェフの唇にキスをする。サターンバレーの中心でジェフはトニーを大切すると誓い、二人は唇を重ねた───



END
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