マリオシリーズ小説
港町、ゴロツキタウンに伝わる伝説の宝を手にするため、そして行方不明のピーチ姫と巡り合うために7つのスターストーンを探す旅をしているマリオ御一行。彼らは今、ピカリーヒルズのピカリー神殿にある6つめのスターストーンを手に入れるためにピカリーヒルズ行きの豪華な寝台列車、リッチリッチエクスプレスに乗っている最中である。当初はリッチリッチエクスプレスでゆっくりと羽を伸ばせるかと思っていた一行だったが、リッチリッチエクスプレスに乗車する前にマリオに届いたキョウハクジョウでそうも言っていられなくなってしまった。リッチリッチエクスプレスに乗車して早々キョウハクジョウの事を車掌に伝えてキョウハクジョウを送りつけた犯人を探そうとしたマリオ御一行だったが、その日は食堂車でコックが作ったシチューが鍋ごと盗まれるという事件が発生したり、ゴールドマンとシルビア夫妻が息子コナリキンの誕生日プレゼントの事で喧嘩したり、車掌の毛布を受け取った4号室のユーレイがなくした日記を見つけてそれを交換する事で車掌の毛布を取り返してと次々に事件が起きてキョウハクジョウの犯人を探すどころではなかった一日目であった。
そんなこんなでマリオ御一行は今、食堂車でコックが作ったディナーを食べている。ディナーのメニューはウルトラキノコをふんだんにキノコステーキとキノコパスタだ。
「オー!ボーノ!!」
「ん〜、美味しすぎて口の中がとろけちゃいそう!!」
「本当に美味しいですね」
「このキノコステーキ、トレビアンだゎ〜ン♡」
「これは最っ高に美味いぜー!!」
「キノコパスタもと〜っても美味しいですわ」
「うむ、実に美味だな」
マリオ、クリスチーヌ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルはコックが作ったキノコステーキとキノコパスタに舌鼓を打っているが、ビビアンは食事に手をつけずに涙を流している。
「ビ、ビビアン、あんたどうして泣いてるのよ?」
「だって……だって……アタイこんなに温かい食事なんて何年も食べてないからもったいなくて手がつけられないんだもん……」
「「「「「「「………………………」」」」」」」
ビビアンの衝撃的な発言にマリオ、クリスチーヌ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルは思わず黙ってしまった。
「それにマリオ達の仲間になる前はお姉様のオシオキで10日間もゴハンを食べられないとかも普通にあったんだ……だからこんなに温かい食事が目の前にあるなんて本当に夢みたい」
なんとビビアンは姉マジョリンの理不尽なオシオキという名の虐待で絶食されられる事が日常茶飯事だったのだ。マリオの仲間になるまでの人生で食事すらも満足に食べる事が出来ず、それに加えて更に体の性別と心の性別が違うという事を姉マジョリンをはじめとするカゲ一族に気味悪がられて迫害され続けてきた彼女の言葉はあまりにも重い。だからこそ彼女はこうしてマリオと仲間になれて、マリオとその仲間達とで温かい食卓を囲み、一緒に食卓を囲んでいるマリオと仲間達が『体はオトコノコだけど心はオンナノコ』というありのままのビビアンを受け入れてくれる事が本当に夢を見ているかのような幸せな時間なのである。
「えへへ……せっかくの楽しい食事の時間が湿っぽくなっちゃったわね」
仲間達みんなで食卓を囲む楽しい時間が自分の発言のせいで湿っぽい雰囲気になってしまった事を謝るビビアン。そんな彼女の前に次々と皿が置かれる音が聞こえた。
「ビビアン、ボクの分を食べていいよ」
「あたしはもう十分食べたからビビアンにあげる」
「ボクの分も遠慮せずに食べてください」
「ビビアンちゃん、アタクシの分も食べていいのヨ〜ン♡」
「オレのもやるよ、ほとんど食っちまったけど……」
「ワタクシの分もどうぞお食べになって」
「……食え」
温かい食事を何年も食べていなかったビビアン。マリオ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルはそんな彼女の何年分を埋めるように自分達の料理が乗った皿を並べていく。
「……みんなの気持ち、すっごくすっごく嬉しい、本当にありがとう。でもアタイ……こんなにはいっぱい食べられないよ〜、だから料理はみんなに返すね」
ビビアンはさすがにこんなにたくさんは食べられないからと差し出された料理を返したが、何年も温かい食事を食べていないビビアンの何十年を埋めるかのように食事を差し出してくれたマリオと仲間達のその優しさにビビアンの心はぽかぽかと温かくなり、ビビアンは改めてマリオ達と仲間になれてよかったと実感し、手をつけていなかった自分の分のキノコステーキとキノコパスタを食べ始めるのだった。
こうして幸せいっぱいの空気に包まれたディナーの時間が終わり、リッチリッチエクスプレス一日目が終了する。次の日こそは何としてでもキョウハクジョウを送りつけた犯人を見つけるぞと意気込むマリオと仲間達であった───
END
そんなこんなでマリオ御一行は今、食堂車でコックが作ったディナーを食べている。ディナーのメニューはウルトラキノコをふんだんにキノコステーキとキノコパスタだ。
「オー!ボーノ!!」
「ん〜、美味しすぎて口の中がとろけちゃいそう!!」
「本当に美味しいですね」
「このキノコステーキ、トレビアンだゎ〜ン♡」
「これは最っ高に美味いぜー!!」
「キノコパスタもと〜っても美味しいですわ」
「うむ、実に美味だな」
マリオ、クリスチーヌ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルはコックが作ったキノコステーキとキノコパスタに舌鼓を打っているが、ビビアンは食事に手をつけずに涙を流している。
「ビ、ビビアン、あんたどうして泣いてるのよ?」
「だって……だって……アタイこんなに温かい食事なんて何年も食べてないからもったいなくて手がつけられないんだもん……」
「「「「「「「………………………」」」」」」」
ビビアンの衝撃的な発言にマリオ、クリスチーヌ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルは思わず黙ってしまった。
「それにマリオ達の仲間になる前はお姉様のオシオキで10日間もゴハンを食べられないとかも普通にあったんだ……だからこんなに温かい食事が目の前にあるなんて本当に夢みたい」
なんとビビアンは姉マジョリンの理不尽なオシオキという名の虐待で絶食されられる事が日常茶飯事だったのだ。マリオの仲間になるまでの人生で食事すらも満足に食べる事が出来ず、それに加えて更に体の性別と心の性別が違うという事を姉マジョリンをはじめとするカゲ一族に気味悪がられて迫害され続けてきた彼女の言葉はあまりにも重い。だからこそ彼女はこうしてマリオと仲間になれて、マリオとその仲間達とで温かい食卓を囲み、一緒に食卓を囲んでいるマリオと仲間達が『体はオトコノコだけど心はオンナノコ』というありのままのビビアンを受け入れてくれる事が本当に夢を見ているかのような幸せな時間なのである。
「えへへ……せっかくの楽しい食事の時間が湿っぽくなっちゃったわね」
仲間達みんなで食卓を囲む楽しい時間が自分の発言のせいで湿っぽい雰囲気になってしまった事を謝るビビアン。そんな彼女の前に次々と皿が置かれる音が聞こえた。
「ビビアン、ボクの分を食べていいよ」
「あたしはもう十分食べたからビビアンにあげる」
「ボクの分も遠慮せずに食べてください」
「ビビアンちゃん、アタクシの分も食べていいのヨ〜ン♡」
「オレのもやるよ、ほとんど食っちまったけど……」
「ワタクシの分もどうぞお食べになって」
「……食え」
温かい食事を何年も食べていなかったビビアン。マリオ、ノコタロウ、クラウダ、チビヨッシー、チュチュリーナ、バレルはそんな彼女の何年分を埋めるように自分達の料理が乗った皿を並べていく。
「……みんなの気持ち、すっごくすっごく嬉しい、本当にありがとう。でもアタイ……こんなにはいっぱい食べられないよ〜、だから料理はみんなに返すね」
ビビアンはさすがにこんなにたくさんは食べられないからと差し出された料理を返したが、何年も温かい食事を食べていないビビアンの何十年を埋めるかのように食事を差し出してくれたマリオと仲間達のその優しさにビビアンの心はぽかぽかと温かくなり、ビビアンは改めてマリオ達と仲間になれてよかったと実感し、手をつけていなかった自分の分のキノコステーキとキノコパスタを食べ始めるのだった。
こうして幸せいっぱいの空気に包まれたディナーの時間が終わり、リッチリッチエクスプレス一日目が終了する。次の日こそは何としてでもキョウハクジョウを送りつけた犯人を見つけるぞと意気込むマリオと仲間達であった───
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