CLAMP作品小説
「小狼……」
水に満ちた玖楼国の遺跡の潔斎場で想い人に祈りを捧げている玖楼国の姫にして王位第一継承者、サクラ。彼女の想い人の小狼は飛王・リードに壊された理の元に戻らない一部となり、どこにも繋がらない独りの存在、即ち存在自体が理に敵わない存在になってしまった。そんな彼が次空に与える影響は未知数であり、その影響を極力抑えるために「ひとつの世界に留まらない」といういつ終わるかも分からない対価の旅を続けている。その対価を支払うために小狼とサクラは互いに想い合っているのにも関わらず離れ離れであり、後にずっと一緒にいられる未来はおろか、再会を果たせるかどうかという保証すらもないのである。それでもサクラにとって小狼はたった一人の『運命のひと』であり、会えないからといって嫌いになったりなどできるはずはない。
「貴方とわたしは今は離れ離れだけど……貴方の心とわたしの心は通じ合ってるよね、きっと……」
サクラには小狼の「ひとつの世界に留まらない」という対価の旅に一緒に行くという選択肢もあったのだ。にも関わらず、サクラが一緒に行かない事を選択したのは自分が一緒に行ったら小狼の旅がもっと辛いものになってしまうと夢で視た事で知り、サクラの記憶の羽根を集めるためのこれまでの旅のように小狼、黒鋼、ファイ、モコナの一行が辛いのは嫌だからという彼女の願いである。
「だから……離れていたって平気。どんなに離れていたってわたしは貴方と貴方の仲間達の幸せを玖楼国 で祈ってる」
「小狼……わたしは貴方の事を青い空よりも、深い海よりも、玖楼国に広がる砂漠よりも、きりがないくらいに愛してる。離れていたって貴方の事を守りたい、いつも貴方を近くに感じたい。貴方も同じ気持ちでいてくれるといいな……」
離れていても貴方を守れますようにとサクラが捧げる祈り、それはまさしく小狼への揺るぎない愛の贈り物そのものだった。彼女の中には想い人と時空を超えて離れていても愛する事をやめない勇気が備わっているようだ。
いつかくるかもしれない小狼との再会の時、後のずっと一緒にいられる未来を願ってサクラは祈り続ける。サクラが祈りを捧げるその姿は想い人の小狼とどんなに離れていても互いに心は通じ合える、強く想えば近くに感じられるという温かい絆と愛情に満ち溢れており、水に満ちた玖楼国の遺跡の潔斎場はサクラの溢れんばかりの愛と優しさで温かな空気に包まれていくのであった───
END
水に満ちた玖楼国の遺跡の潔斎場で想い人に祈りを捧げている玖楼国の姫にして王位第一継承者、サクラ。彼女の想い人の小狼は飛王・リードに壊された理の元に戻らない一部となり、どこにも繋がらない独りの存在、即ち存在自体が理に敵わない存在になってしまった。そんな彼が次空に与える影響は未知数であり、その影響を極力抑えるために「ひとつの世界に留まらない」といういつ終わるかも分からない対価の旅を続けている。その対価を支払うために小狼とサクラは互いに想い合っているのにも関わらず離れ離れであり、後にずっと一緒にいられる未来はおろか、再会を果たせるかどうかという保証すらもないのである。それでもサクラにとって小狼はたった一人の『運命のひと』であり、会えないからといって嫌いになったりなどできるはずはない。
「貴方とわたしは今は離れ離れだけど……貴方の心とわたしの心は通じ合ってるよね、きっと……」
サクラには小狼の「ひとつの世界に留まらない」という対価の旅に一緒に行くという選択肢もあったのだ。にも関わらず、サクラが一緒に行かない事を選択したのは自分が一緒に行ったら小狼の旅がもっと辛いものになってしまうと夢で視た事で知り、サクラの記憶の羽根を集めるためのこれまでの旅のように小狼、黒鋼、ファイ、モコナの一行が辛いのは嫌だからという彼女の願いである。
「だから……離れていたって平気。どんなに離れていたってわたしは貴方と貴方の仲間達の幸せを
「小狼……わたしは貴方の事を青い空よりも、深い海よりも、玖楼国に広がる砂漠よりも、きりがないくらいに愛してる。離れていたって貴方の事を守りたい、いつも貴方を近くに感じたい。貴方も同じ気持ちでいてくれるといいな……」
離れていても貴方を守れますようにとサクラが捧げる祈り、それはまさしく小狼への揺るぎない愛の贈り物そのものだった。彼女の中には想い人と時空を超えて離れていても愛する事をやめない勇気が備わっているようだ。
いつかくるかもしれない小狼との再会の時、後のずっと一緒にいられる未来を願ってサクラは祈り続ける。サクラが祈りを捧げるその姿は想い人の小狼とどんなに離れていても互いに心は通じ合える、強く想えば近くに感じられるという温かい絆と愛情に満ち溢れており、水に満ちた玖楼国の遺跡の潔斎場はサクラの溢れんばかりの愛と優しさで温かな空気に包まれていくのであった───
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