MOTHER小説
東洋の神秘の国ランマの王子、プー。彼はネスの冒険がはじまるずっと前から自分が宇宙人の魔の手から地球を救う四人の選ばれし子供の一人である事を既に知っており、その時が来るまで老師イースーチーが与える厳しい修行をこなしてきた。そして今日、最後の試練『ムの修行』を乗り越え、ついにプーがランマから旅立つ時が来たのである。プーが旅立つ直前、老師イースーチーがプーにお告げを語り始めた。
「『ムの修行』によくぞ耐えてくれました。これで、このイースーチーめがあなたにお教えすることは何もなくなりました。プー王子様。選ばれしランマの王子のあなたに天のお告げを伝えまする。全ての邪悪なるものを動かし、支配する神が歴史上、最大の戦いを挑んでおりまする。これを受けてたてるのは、たった四人の少年達。ネスという者が、その頭 になります。四人のうちの一人がプー王子…あなたです。最後の試練に打ち勝った今!すぐにネス殿の元へとんでくだされ!多くの人々のために、この世の平和のために……大きな力になってくだされませい!」
「ああ、このランマ国のため……いや、この世の全ての国と人々のためにこの世の平和を守ってみせる!」
最後の試練『ムの修行』に打ち勝った事でプーはシールドβ、テレポートα、テレポートβのPSIを習得し、直ぐ様習得したテレポートβでネス、ポーラ、ジェフがいるサマーズの町へと向かった。
* * *
「うわぁっ!!急に人が現れた!!」
「テレポートの力でここにきたのかしら?」
「という事はこの彼もまたPSI能力者という事か?」
テレポートβで自分達の目の前に突然現れたプーにネス、ポーラ、ジェフの三人は驚きを隠せない様子だ。一行の目の前に突然現れた超本人のプーは驚く三人に対して自己紹介を始める。
「俺の名はプー。君達と共に戦う者だ。俺はネスに従う。ネスの下僕 なのだ。ネス!俺の命を預けたぞ!」
「「「下僕 ?」」」
いきなり現れた挙句、初対面のネスに対して自分の事をネスの下僕 だと言うプーの姿にネス、ポーラ、ジェフの三人は戸惑ってしまった。
「し、下僕 ってそんな事急に言われても何が何だか……!!」
「そ、そうよ!!一から順を追って説明してほしいわ」
「君が僕達と一緒に戦う者だという事は分かるけれど、それがどうして君がネスの下僕 という事になるのかが流石の僕でも分からないな」
自分の事をネスの下僕 と言うプーに対して戸惑う三人の態度を見て、プーはこれまでの自分の事を一から順を追って説明し始める。その内容は自分は東方のチョンモにあるランマという国の王子である事、自分が宇宙人の魔の手から地球を救う四人の選ばれし子供の一人である事、その頭 となる存在がネスだという事、来るべきその日に備えて修行を積んできた事、そして今日全ての修行を終えてネス、ポーラ、ジェフの元に現れたという事だった。
「これで以上だ。理解してもらえただろうか」
「う、うん。よく分かったよ。つまり君はぼく達と共に戦ってくれる仲間で友達って事だよね」
「仲間?友達?」
ネスが言った仲間、友達という言葉にプーは疑問を抱き、ネスに問う。
「ネスは四人の選ばれし子供の頭 、後の三人はネスに従う者であり下僕 、つまり他の二人と俺もネスの下僕 だろう」
淡々とした表情でポーラ、ジェフ、そして自らの事をネスの下僕と言い切るプーの態度にネス、ポーラ、ジェフの感情が爆発した。
「頭 だなんて……ぼくはそんな偉い存在じゃないよ!!」
「私もジェフもネスの下僕 なんかじゃないわ、大切な仲間で友達よ!!」
「僕もポーラも自分がネスの召使いだなんて思った事は一度もない!!」
『頭 』と『下僕 』という単語に対して感情を爆発させるネス、ポーラ、ジェフに対してなぜ三人がそのような態度を取っているのかが理解できないプーはこれまでのストイックさが鳴りを潜め、戸惑ってしまった。
「す、すまない。俺はずっとネスが皆の頭 、俺を含む他の三人はネスの下僕 だとイースーチー老師から教わったものだから仲間とか友達とかそういう関係が分からないんだ。王子という身分故今まで心を許せる友と呼べる存在がいなかったからな……」
戸惑いながら、それでいて寂しそうな声色で今までの人生で仲間や友達と呼べる存在がいなかった事を語るプー。そんなプーに対してネスは手を差し伸べ、こう言った。
「プー、君はぼくが旅立つずっと前から地球を救う選ばれし子供だって分かってて、そのために厳しい修行に打ち勝ってきたんだね」
「あ、ああ。そうだ」
「ぼくはプーと違って一国の王子なんていう高貴な身分じゃない普通の小学生で、PSIだってまだまだ上手に使いこなせないし、ホームシックになったりもするし、できない事だらけでポーラとジェフに色々と助けてもらってばっかりだよ。そんなぼくからしたらプーは本当に凄いと思う」
「ネス……」
「ぼく一人だったらここまでの冒険はとてもできなかった。ポーラとジェフという仲間、友達がいたから頑張ってこれたんだよ。だからぼくはポーラの事もジェフの事も大切な仲間で友達だと思ってるし、きっとプーの事もそう思える。ううん、もうプーはぼくの大切な仲間で友達だよ!!」
「………………」
プーはネスが語る温かい言葉を沁み入ったような気持ちで聞いている。
「だから、だからね、プー。ぼくは君を下僕になんかしたくないんだ。ぼくは君と『頭 』とか『下僕 』とかじゃなくて『なかよし』な仲間、友達になりたい」
ネスはプーに『頭 』や『下僕 』という上下関係がある関係ではなく、プーと仲間であり友達という対等な関係になりたいと訴えた。
「仲間……友達……そんな風に言ってもらえたのははじめてだ。だが、俺は今の今までランマ国の外から出た事がなく、ランマ国だけが俺の世界の全てだった。君達が育った西洋の文化など全く知らない。そんな俺が君達の友達になれるのだろうか?」
プーが産まれたランマ国は東方のチョンモにある東洋の国であり、ネスとポーラが育ったイーグルランド、ジェフが育ったフォギーランドとは文化が全く違うのだ。自分の育った環境がネス、ポーラ、ジェフの三人と大きく異なるプーは自分がネス、ポーラ、ジェフの三人と友達になれるのかが不安で仕方なかった。
「文化の違いや育った環境なんてそんなの友達になるのに何も関係ないよ!」
「ネスの言う通りよ。寧ろ私としてはプーと友達になる事で今まで知らなかった東洋の文化が知る事ができると思うと嬉しくて仕方がないわ。料理のレパートリーも増えそうだし!」
「そうだよ。僕だってプーが育った東洋の文化をたくさん知りたい。プーが東洋の文化を僕達に教える代わりに僕達もプーに西洋の文化を教えるから心配しなくて大丈夫さ!」
ネス、ポーラ、ジェフが育ってきた西洋の文化を知らないプーに対し、これから西洋の文化を教えるから大丈夫だと語るネス、ポーラ、ジェフの三人。そんな三人の優しさにプーの心に温かいものがこみ上げてくるのが感じられる。
「ネス、ポーラ、ジェフ、ありがとう。俺は君達が育った文化が分からず、迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。そんな俺でも共に戦ってくれるというのならどうか俺を君達の仲間、友達としてよろしく頼む」
プーは真っ直ぐにネス、ポーラ、ジェフの三人を見つめ、清々しい笑顔で言う。そんなプーの態度にネス、ポーラ、ジェフの三人は心から受け入れて歓迎した。
「もちろんだよ、プー!これからよろしくね!!」
「私からもよろしくお願いするわ。プー、地球の平和を守るために共に戦いましょう!」
「これから先の旅も今まで以上に困難があって、傷ついて倒れる事もあると思う。それ以上に楽しい事も間違いなくたくさんある、せっかくこうやって出会えたんだからこの四人で辛い事も楽しさで塗り替えていこうぜ!」
「ネス……ポーラ……ジェフ……」
プーに対して『頭 』とか『下僕 』とかではない心を許せる仲間、友達になりたいと言ってくれたネス、ポーラ、ジェフの三人の温かい想いにプーは感極まり、この三人とならばきっとこれからの旅で訪れるであろうランマ国でこなしてきた厳しい修行以上のどんな困難でも乗り越えていけると確信したプーは三人の想いを受け入れ、三人が差し伸べた手を取ったのである。
こうして四人目の仲間、プーが加わった事で宇宙人の魔の手から地球を救う四人の選ばれし子供全員が揃った。四人の選ばれし子供全員が揃った事によって全ての邪悪なるものを動かし支配する神による妨害が更に強くなり、ネス達の前進を妨げようとするだろうがきっとネス、ポーラ、ジェフ、プーの四人ならばどんな困難をもその勇気と知恵と絆で乗り越えていくことだろう───
END
「『ムの修行』によくぞ耐えてくれました。これで、このイースーチーめがあなたにお教えすることは何もなくなりました。プー王子様。選ばれしランマの王子のあなたに天のお告げを伝えまする。全ての邪悪なるものを動かし、支配する神が歴史上、最大の戦いを挑んでおりまする。これを受けてたてるのは、たった四人の少年達。ネスという者が、その
「ああ、このランマ国のため……いや、この世の全ての国と人々のためにこの世の平和を守ってみせる!」
最後の試練『ムの修行』に打ち勝った事でプーはシールドβ、テレポートα、テレポートβのPSIを習得し、直ぐ様習得したテレポートβでネス、ポーラ、ジェフがいるサマーズの町へと向かった。
* * *
「うわぁっ!!急に人が現れた!!」
「テレポートの力でここにきたのかしら?」
「という事はこの彼もまたPSI能力者という事か?」
テレポートβで自分達の目の前に突然現れたプーにネス、ポーラ、ジェフの三人は驚きを隠せない様子だ。一行の目の前に突然現れた超本人のプーは驚く三人に対して自己紹介を始める。
「俺の名はプー。君達と共に戦う者だ。俺はネスに従う。ネスの
「「「
いきなり現れた挙句、初対面のネスに対して自分の事をネスの
「し、
「そ、そうよ!!一から順を追って説明してほしいわ」
「君が僕達と一緒に戦う者だという事は分かるけれど、それがどうして君がネスの
自分の事をネスの
「これで以上だ。理解してもらえただろうか」
「う、うん。よく分かったよ。つまり君はぼく達と共に戦ってくれる仲間で友達って事だよね」
「仲間?友達?」
ネスが言った仲間、友達という言葉にプーは疑問を抱き、ネスに問う。
「ネスは四人の選ばれし子供の
淡々とした表情でポーラ、ジェフ、そして自らの事をネスの下僕と言い切るプーの態度にネス、ポーラ、ジェフの感情が爆発した。
「
「私もジェフもネスの
「僕もポーラも自分がネスの召使いだなんて思った事は一度もない!!」
『
「す、すまない。俺はずっとネスが皆の
戸惑いながら、それでいて寂しそうな声色で今までの人生で仲間や友達と呼べる存在がいなかった事を語るプー。そんなプーに対してネスは手を差し伸べ、こう言った。
「プー、君はぼくが旅立つずっと前から地球を救う選ばれし子供だって分かってて、そのために厳しい修行に打ち勝ってきたんだね」
「あ、ああ。そうだ」
「ぼくはプーと違って一国の王子なんていう高貴な身分じゃない普通の小学生で、PSIだってまだまだ上手に使いこなせないし、ホームシックになったりもするし、できない事だらけでポーラとジェフに色々と助けてもらってばっかりだよ。そんなぼくからしたらプーは本当に凄いと思う」
「ネス……」
「ぼく一人だったらここまでの冒険はとてもできなかった。ポーラとジェフという仲間、友達がいたから頑張ってこれたんだよ。だからぼくはポーラの事もジェフの事も大切な仲間で友達だと思ってるし、きっとプーの事もそう思える。ううん、もうプーはぼくの大切な仲間で友達だよ!!」
「………………」
プーはネスが語る温かい言葉を沁み入ったような気持ちで聞いている。
「だから、だからね、プー。ぼくは君を下僕になんかしたくないんだ。ぼくは君と『
ネスはプーに『
「仲間……友達……そんな風に言ってもらえたのははじめてだ。だが、俺は今の今までランマ国の外から出た事がなく、ランマ国だけが俺の世界の全てだった。君達が育った西洋の文化など全く知らない。そんな俺が君達の友達になれるのだろうか?」
プーが産まれたランマ国は東方のチョンモにある東洋の国であり、ネスとポーラが育ったイーグルランド、ジェフが育ったフォギーランドとは文化が全く違うのだ。自分の育った環境がネス、ポーラ、ジェフの三人と大きく異なるプーは自分がネス、ポーラ、ジェフの三人と友達になれるのかが不安で仕方なかった。
「文化の違いや育った環境なんてそんなの友達になるのに何も関係ないよ!」
「ネスの言う通りよ。寧ろ私としてはプーと友達になる事で今まで知らなかった東洋の文化が知る事ができると思うと嬉しくて仕方がないわ。料理のレパートリーも増えそうだし!」
「そうだよ。僕だってプーが育った東洋の文化をたくさん知りたい。プーが東洋の文化を僕達に教える代わりに僕達もプーに西洋の文化を教えるから心配しなくて大丈夫さ!」
ネス、ポーラ、ジェフが育ってきた西洋の文化を知らないプーに対し、これから西洋の文化を教えるから大丈夫だと語るネス、ポーラ、ジェフの三人。そんな三人の優しさにプーの心に温かいものがこみ上げてくるのが感じられる。
「ネス、ポーラ、ジェフ、ありがとう。俺は君達が育った文化が分からず、迷惑をかけてしまうこともあるかもしれない。そんな俺でも共に戦ってくれるというのならどうか俺を君達の仲間、友達としてよろしく頼む」
プーは真っ直ぐにネス、ポーラ、ジェフの三人を見つめ、清々しい笑顔で言う。そんなプーの態度にネス、ポーラ、ジェフの三人は心から受け入れて歓迎した。
「もちろんだよ、プー!これからよろしくね!!」
「私からもよろしくお願いするわ。プー、地球の平和を守るために共に戦いましょう!」
「これから先の旅も今まで以上に困難があって、傷ついて倒れる事もあると思う。それ以上に楽しい事も間違いなくたくさんある、せっかくこうやって出会えたんだからこの四人で辛い事も楽しさで塗り替えていこうぜ!」
「ネス……ポーラ……ジェフ……」
プーに対して『
こうして四人目の仲間、プーが加わった事で宇宙人の魔の手から地球を救う四人の選ばれし子供全員が揃った。四人の選ばれし子供全員が揃った事によって全ての邪悪なるものを動かし支配する神による妨害が更に強くなり、ネス達の前進を妨げようとするだろうがきっとネス、ポーラ、ジェフ、プーの四人ならばどんな困難をもその勇気と知恵と絆で乗り越えていくことだろう───
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