ファイアーエムブレム小説
オレルアンを解放し、「草原の狼」の名を持つハーディンに保護されていたアカネイアの王女、ニーナを救出したマルス率いるアリティア同盟軍。アリティア同盟軍の将、マルスは王女ニーナからアカネイア王家の代理として世界を救う者に与える覇者の証である「ファイアーエムブレム」を託されたのであった。
これはアリティア同盟軍がアカネイアの王都パレスを目指して進軍している最中、ジュリアンとレナと最近アリティア同盟軍に加わったばかりの盗賊リカードのちょっとしたお話である───
「ええっ!?ジュリアンのアニキが惚れた美人のシスターってレナさんだったんですか!?」
「えっ、リカードってジュリアンと知り合いだったのですか?」
「おいおい、どういう事だよ、レナさんとリカードは知り合いだったのか?」
ジュリアンは自分が惚れた女性であるレナと自分の弟分であるリカードが知り合いだったという事実に驚きを隠せずにいる。
「そうなんですよ、ジュリアンのアニキ。おいらとレナさんは以前、貧しい人達にお金を恵むために千年王宮と言われるアカネイアのパレス城に命を懸けて盗みに入ったんです」
「そうよ、パレス城に盗みに入る前にリカードと私の二人だけでは忍び込むのは難しいと用心棒を雇おうという事になって、私が雇ったのがナバールさんでリカードが雇ったのがカシムさんだったわ」
「レナさんはリカードだけじゃなく、カシムやナバールともオレより先に出会っていたのか……」
自分が惚れた女性が自分よりも先にアリティア軍に所属している三人の男と出会っていた事にショックを受けるジュリアンである。
「そしておいらとレナさん、ナバールさんとカシムの四人でパレス城に侵入して王宮の宝物庫から財宝を盗み出して脱出しようとしたその時、グルニア王国のカミュ将軍に全員捕らえられてもう駄目かと絶望したんですよ〜」
「そんな状況でもう駄目だと絶望した時、ニーナ王女がカミュ将軍に盗みに入った私達を見逃して下さいと説得してくれてその上、私達がパレス城で得た財宝を差し上げますと言ってくれたのよ。ね、リカード」
「そうっすね、そしてカミュ将軍に安全な所へ連れてってもらえて見事に盗みは大成功したんすよ!」
「ええ、これで貧しい人達を救う事が出来るって思うと本当にほっとしたわ」
レナとリカードはパレス城に盗みに入った時の話を楽しそうにジュリアンに話している。
「レナさんとリカードとカシムとナバールにはそんな過去があったんだな……、オレもその中に入りたかったぜ」
ジュリアンはリカードとレナとカシムとナバールの四人、正義の盗賊団のエピソードが羨ましくて仕方がないようだ。
「オレがその中にいたらオレの知らないレナさんを見る事が出来たんだろうな……」
「……ジュリアン」
レナは正義の盗賊団のエピソードを羨ましがって落ち込むジュリアンの両頬を両手で包んだ。
「レナさん!?」
「ジュリアン、確かに私とあなたは出会ったばかりでまだまだお互いの事をよく知らないわ。けれどそれはこれから知る楽しみがたくさんあるという事でしょう。私はこれからジュリアンの知らないところを見たいし、あなたの事をたくさん知っていきたい」
駄目かしら?と首をかしげてジュリアンに問うレナ。そんなレナの愛らしい天使のような表情を見たジュリアンの答えはただ一つだ。
「オレ……、オレもレナさんの知らないところを見たい。レナさんの事をもっともっとたくさん知りたい」
ジュリアンは顔を真っ赤にしてレナに返答する。ジュリアンの返事にレナは心の底から喜んだ。
「ジュリアンが私の事をもっと知りたいって思ってくれて凄く嬉しい。これからよろしくね、ジュリアン」
「あっ、ああ……、これからよろしくな、レナさん……」
「あーあ……、おいらが入るスキもないくらいにアツアツっすねぇ〜、おいらとアニキの愛はそんなものだったのかぁ~……」
リカードを差し置いて二人の世界に入っているジュリアンとレナ。二人はまだ出会ったばかりでお互いの事をよく知らないが、きっとこれからの交流でお互いをよく知っていきジュリアンはレナの事が、レナはジュリアンの事が一番大切な愛する人になるのであろう。
そうして後にジュリアンの愛がレナを救う時がやってくるのだが、それはまだ先の話なのである───
END
これはアリティア同盟軍がアカネイアの王都パレスを目指して進軍している最中、ジュリアンとレナと最近アリティア同盟軍に加わったばかりの盗賊リカードのちょっとしたお話である───
「ええっ!?ジュリアンのアニキが惚れた美人のシスターってレナさんだったんですか!?」
「えっ、リカードってジュリアンと知り合いだったのですか?」
「おいおい、どういう事だよ、レナさんとリカードは知り合いだったのか?」
ジュリアンは自分が惚れた女性であるレナと自分の弟分であるリカードが知り合いだったという事実に驚きを隠せずにいる。
「そうなんですよ、ジュリアンのアニキ。おいらとレナさんは以前、貧しい人達にお金を恵むために千年王宮と言われるアカネイアのパレス城に命を懸けて盗みに入ったんです」
「そうよ、パレス城に盗みに入る前にリカードと私の二人だけでは忍び込むのは難しいと用心棒を雇おうという事になって、私が雇ったのがナバールさんでリカードが雇ったのがカシムさんだったわ」
「レナさんはリカードだけじゃなく、カシムやナバールともオレより先に出会っていたのか……」
自分が惚れた女性が自分よりも先にアリティア軍に所属している三人の男と出会っていた事にショックを受けるジュリアンである。
「そしておいらとレナさん、ナバールさんとカシムの四人でパレス城に侵入して王宮の宝物庫から財宝を盗み出して脱出しようとしたその時、グルニア王国のカミュ将軍に全員捕らえられてもう駄目かと絶望したんですよ〜」
「そんな状況でもう駄目だと絶望した時、ニーナ王女がカミュ将軍に盗みに入った私達を見逃して下さいと説得してくれてその上、私達がパレス城で得た財宝を差し上げますと言ってくれたのよ。ね、リカード」
「そうっすね、そしてカミュ将軍に安全な所へ連れてってもらえて見事に盗みは大成功したんすよ!」
「ええ、これで貧しい人達を救う事が出来るって思うと本当にほっとしたわ」
レナとリカードはパレス城に盗みに入った時の話を楽しそうにジュリアンに話している。
「レナさんとリカードとカシムとナバールにはそんな過去があったんだな……、オレもその中に入りたかったぜ」
ジュリアンはリカードとレナとカシムとナバールの四人、正義の盗賊団のエピソードが羨ましくて仕方がないようだ。
「オレがその中にいたらオレの知らないレナさんを見る事が出来たんだろうな……」
「……ジュリアン」
レナは正義の盗賊団のエピソードを羨ましがって落ち込むジュリアンの両頬を両手で包んだ。
「レナさん!?」
「ジュリアン、確かに私とあなたは出会ったばかりでまだまだお互いの事をよく知らないわ。けれどそれはこれから知る楽しみがたくさんあるという事でしょう。私はこれからジュリアンの知らないところを見たいし、あなたの事をたくさん知っていきたい」
駄目かしら?と首をかしげてジュリアンに問うレナ。そんなレナの愛らしい天使のような表情を見たジュリアンの答えはただ一つだ。
「オレ……、オレもレナさんの知らないところを見たい。レナさんの事をもっともっとたくさん知りたい」
ジュリアンは顔を真っ赤にしてレナに返答する。ジュリアンの返事にレナは心の底から喜んだ。
「ジュリアンが私の事をもっと知りたいって思ってくれて凄く嬉しい。これからよろしくね、ジュリアン」
「あっ、ああ……、これからよろしくな、レナさん……」
「あーあ……、おいらが入るスキもないくらいにアツアツっすねぇ〜、おいらとアニキの愛はそんなものだったのかぁ~……」
リカードを差し置いて二人の世界に入っているジュリアンとレナ。二人はまだ出会ったばかりでお互いの事をよく知らないが、きっとこれからの交流でお互いをよく知っていきジュリアンはレナの事が、レナはジュリアンの事が一番大切な愛する人になるのであろう。
そうして後にジュリアンの愛がレナを救う時がやってくるのだが、それはまだ先の話なのである───
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