レインボーロケット団襲来!〜愛の女神ルリと平和の女神リーリエ〜

キョウヘイ、ヨウ、メイ、トウヤ、N、ミヅキ、リーリエがルザミーネの屋敷から外に出るとヨウのロトム図鑑とミヅキのロトム図鑑が飛び出してくる。

「なんだかもの凄いスケールの事件だったロー!でも、ヨウと皆のおかげでスッキリ解決!さすがロト!」

「ミヅキも、ヨウも、キョウヘイも、メイも、トウヤも、Nも皆よく頑張ったロー!」

ヨウのロトム図鑑とミヅキのロトム図鑑がそう言うと皆の肩の荷が下り、アローラ地方、そしてルリとリーリエの危機が去ったという事を実感する。

「リーリエ……、リーリエなのね!?」

ルザミーネがザオボーとビッケに支えられながら皆の元へとやってきた。

「かあさま……!」

リーリエがルザミーネに駆け寄る。

「リーリエ……、あなたどこも怪我とかはないの?」

「大丈夫です!ヨウさんにミヅキさん、そしてキョウヘイさん、メイさん、トウヤさん、Nさんがレインボーロケット団のボス達を全て倒して私とルリさんとエーテルパラダイスを助けてくれましたから!」

ルザミーネはリーリエからヨウ、ミヅキ、キョウヘイ、メイ、トウヤ、Nがレインボーロケット団を撃退したという事を聞き驚く。

「こちらの皆様があの危険なレインボーロケット団を……?」

「はい!とても凄かったのです!」

「私も助けてもらったんです」

レインボーロケット団に拉致されたところをヨウ、キョウヘイ、ミヅキ、メイ、トウヤ、Nに助けられたリーリエとルリは心から皆の偉業をルザミーネに絶賛する。

「ヨウさん、ミヅキさん、キョウヘイさん、メイさん、トウヤさん、Nさん。あなた達に心より感謝します」

ルザミーネはヨウ、ミヅキ、キョウヘイ、メイ、トウヤ、Nに心からの感謝の気持ちを伝える。

「そんな……、ただ僕はリーリエを助けたくて必死だっただけです」

「私もヨウと同じでリーリエを助けたい、ってただそれだけだったわ」

「僕もルリを失ってどうしようって……、それだけだった」

「あたしは親友のキョウヘイ君とルリちゃんが心配だったから……」

「僕はこの地方にはびこる悪を放っておくわけにはいかないって気持ちでした」

「ボクはただプラズマ団のボス、ゲーチスにこれ以上の罪を犯させないためっていう気持ちで……」

ヨウ、ミヅキ、キョウヘイ、メイ、トウヤ、Nの順番に謙遜しながらルザミーネに言う。

「フフッ、本当にありがとうございます。わたくしは医務室で怪我の手当てをしに行くのでこれで失礼しますね」

そう言うとルザミーネはザオボーとビッケに支えられながらエーテルパラダイスの医務室へと向かった。

「あれ?キョウヘイ君とルリちゃんは?」

メイはキョウヘイとルリがいつの間にかここにいなくなっている事に気付いた。


「ルリ、ちょっといいかな」

「どうしたの?キョウヘイ君」

キョウヘイとルリはルザミーネの屋敷の裏側にいる。どうやらキョウヘイはルリに話したい事があるようだ。

「ルリに話したい事があるんだ、聞いてくれるかな」

「う、うん」

キョウヘイの真剣な表情にルリはドキドキしてしまう。

「僕は今回の事件で君を失って……、君がゲーチスに殺されそうになった時心が壊れそうになってはっきりと分かったんだ。僕には君が必要だ。これまでも、今も、これからも僕とずっと一緒にいてほしい」

「そ……、それってもしかして……?」

ルリはキョウヘイが言いたい事を察し、顔が真っ赤になる。

「僕と……、結婚してください」

「!……、はい。よろしくお願いします」

キョウヘイがルリに話したい事とはプロポーズだったのだ。キョウヘイのプロポーズをルリは満面の笑みで承諾する。すると───、

「「「「「おめでとうーーー!!」」」」」

「おめでとうございます!」

ヨウ、ミヅキ、メイ、トウヤ、N、リーリエがキョウヘイとルリに祝福の言葉を送る。キョウヘイとルリの会話を聞いていたらしい。

「い……、いつの間に……!」

「………」

会話を聞かれていたと知り、キョウヘイとルリは恥ずかしくなり顔がオクタンのように真っ赤になる。

「キョウヘイ君とルリちゃんが結婚かぁ〜」

「まさか後輩に先を越されちゃうとはな」

「キョウヘイからあふれるルリへのラブ!ルリからあふれるキョウヘイへのラブ!素晴らしいよ!」

メイ、トウヤ、Nがキョウヘイとルリに祝福のメッセージを送る。

「じゃあさっそく婚約指輪を買いに行かないとだね!私、いい指輪を売っているお店知ってるんだ!皆で一緒にキョウヘイさんとルリさんの婚約指輪を選ぼうよ!」

ミヅキがそう言うとキョウヘイ、ルリ、メイ、トウヤ、Nはミヅキの案内でコニコシティにあるライチのジュエリーショップに行く事にした。

「………」

「………」

ミヅキ、キョウヘイ、ルリ、メイ、トウヤ、Nが先に行った事によりヨウとリーリエは二人きりになり沈黙が続く中、リーリエが切り出す。

「……、ヨウさん、ミヅキさん、キョウヘイさん、メイさん、トウヤさん、Nさんのおかげで私とルリさんは無事でエーテルパラダイスもすっかり元に戻りました!レインボーロケット団は怖くてとっても不安でしたが、ヨウさんが私を助けて私を抱きしめてくれた時、本当に嬉しくてそれまでの心細かった気持ちが飛んでいったのです」

「リーリエ……」

リーリエのその言葉にヨウの顔がほころぶ。そしてリーリエは続ける。

「いつか私が島巡りをする時は……、ヨウさんと一緒がいいな……」

「……!リ、リーリエ、それってまさか僕の事を……?」

自分が島巡りをする時はヨウと一緒にしたいというリーリエの大胆発言にヨウは顔を真っ赤にする。ヨウのその様子を見てリーリエは少し笑ってミヅキ、キョウヘイ、ルリ、メイ、トウヤ、Nが向かった方向に走りながらこう言う。

「それではヨウさん!ミヅキさん達と一緒にキョウヘイさんとルリさんの婚約指輪を選びにライチさんのジュエリーショップに行きましょう!」

「え!?リ、リーリエ待ってよ〜!」



レインボーロケット団がアローラ地方に襲来してエーテルパラダイスを乗っ取り、ルリとリーリエが拉致された事件はこれにて一件落着。アローラ地方に再び平和が訪れたのでした───



〜完〜
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