忌み子と自殺趣味
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谷崎さんは直ぐ来てくれて孝汰さんと自己紹介をした。
「どうも、谷崎です。探偵社で手代みたいな事をしてます。」
「初めまして、孝汰って言います。」
なかなか礼儀正しくてこちらが困ってしまう。
流石、お嬢様の好きな方。
「薙澄沙さん、これ頼まれてたやつ。」
『ありがとうございます。』
中を開けて資料を確認する。
結構調べれたみたいで助かる。
元婚の名前は結城一靖(ユウキイッセイ)。或る会社の社長の息子さんらしい。
社長さんは立派な方だが彼は違うようだ。
裏金やら麻薬やら何やらで経歴が黒い。
更に、病んでいて好きなものは壊したりするのが普通らしい。
だが、表向きは好青年。
親の前でも偽れるぐらいだから相当だ。
よくここまで調べれたなって思って谷崎さんに聞くと宮沢くんがほかの件でいろんなことを当たってた時にこれも手に入れたそうだ。
恐るべき、宮沢くん。
結城が使った異能集団は見た事も無い名だった。
かなりの頻度で使っているらしい。
『薙切…?』
「聞かない名だよね。で、その隠れ処が此処らしいンだ。」
『近いですね。』
隠れ処は目と鼻の先といったところだろうか?
「このまま置いておくと、結城の手足がまだ残る。」
『かと言われても証拠がない。』
「でも、彼奴は運転免許証はないんだよ。多分。」
『走って逃げ出しましたしね。この距離なら、…まだ間に合う。』
クスッと太宰さんが笑う。
「行くかい?」
『はい。お嬢様を護衛するためです。』
「それじゃあ行こう。谷崎くん。彼女達をお願いできるかい?」
「はい。大丈夫ですよ。」
『お願いします。』
「あ…あの!俺も一緒に言っていいですか?」
『貴方には「俺も異能者なんです!」
彼の一言に驚かされた。
彼が、異能者?
「いいよ。ついてきてもらおう。」
『ですが!』
「私もお嬢様も彼の異能に助けられた。」
『…分かりました。孝汰さん。此れはあなたの意思で勝手についてきたんです。或る程度は守りますが守り切れるとはいえません。それでも、いいですか。』
「はい。俺は、真実を知りたい。彼女の為に。」
嗚呼、いい目をしている。
『分かりました。行きましょう。』
「――っ!ありがとうございます!!」
『では、谷崎さん!お嬢様をお願いします!』
「はい!」
少しロスしてしまった。
間に合うといいけど。
そう思いながら車に乗り込む。使いたくなかったが、緊急事態でもある。特別特訓が役に立ってしまう時が来た。
『シートベルトはきちんとしてください。私、初心者なんで。』
「え、大丈夫なんですか?」
『はい。これでも、会社で特別特訓受けましたから。』
アクセルを踏む、後ろでうわっと孝汰さんの声が聞こえたけど気のせいだ。
間に合え。
「どうも、谷崎です。探偵社で手代みたいな事をしてます。」
「初めまして、孝汰って言います。」
なかなか礼儀正しくてこちらが困ってしまう。
流石、お嬢様の好きな方。
「薙澄沙さん、これ頼まれてたやつ。」
『ありがとうございます。』
中を開けて資料を確認する。
結構調べれたみたいで助かる。
元婚の名前は結城一靖(ユウキイッセイ)。或る会社の社長の息子さんらしい。
社長さんは立派な方だが彼は違うようだ。
裏金やら麻薬やら何やらで経歴が黒い。
更に、病んでいて好きなものは壊したりするのが普通らしい。
だが、表向きは好青年。
親の前でも偽れるぐらいだから相当だ。
よくここまで調べれたなって思って谷崎さんに聞くと宮沢くんがほかの件でいろんなことを当たってた時にこれも手に入れたそうだ。
恐るべき、宮沢くん。
結城が使った異能集団は見た事も無い名だった。
かなりの頻度で使っているらしい。
『薙切…?』
「聞かない名だよね。で、その隠れ処が此処らしいンだ。」
『近いですね。』
隠れ処は目と鼻の先といったところだろうか?
「このまま置いておくと、結城の手足がまだ残る。」
『かと言われても証拠がない。』
「でも、彼奴は運転免許証はないんだよ。多分。」
『走って逃げ出しましたしね。この距離なら、…まだ間に合う。』
クスッと太宰さんが笑う。
「行くかい?」
『はい。お嬢様を護衛するためです。』
「それじゃあ行こう。谷崎くん。彼女達をお願いできるかい?」
「はい。大丈夫ですよ。」
『お願いします。』
「あ…あの!俺も一緒に言っていいですか?」
『貴方には「俺も異能者なんです!」
彼の一言に驚かされた。
彼が、異能者?
「いいよ。ついてきてもらおう。」
『ですが!』
「私もお嬢様も彼の異能に助けられた。」
『…分かりました。孝汰さん。此れはあなたの意思で勝手についてきたんです。或る程度は守りますが守り切れるとはいえません。それでも、いいですか。』
「はい。俺は、真実を知りたい。彼女の為に。」
嗚呼、いい目をしている。
『分かりました。行きましょう。』
「――っ!ありがとうございます!!」
『では、谷崎さん!お嬢様をお願いします!』
「はい!」
少しロスしてしまった。
間に合うといいけど。
そう思いながら車に乗り込む。使いたくなかったが、緊急事態でもある。特別特訓が役に立ってしまう時が来た。
『シートベルトはきちんとしてください。私、初心者なんで。』
「え、大丈夫なんですか?」
『はい。これでも、会社で特別特訓受けましたから。』
アクセルを踏む、後ろでうわっと孝汰さんの声が聞こえたけど気のせいだ。
間に合え。