忌み子と自殺趣味
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かなり車を乗り回しているが、よく飽きないなと思う。
嗚呼、そう言えば。
『お嬢様、本日は天気が宜しいですから公園の方に行ってはいかがでしょうか?少し、潮風に当たりますが…。』
「公園!行きたいわ!!連れてってください!」
『はい、畏まりました。』
そういうと私は、車を公園の方に向かわせる。
公園でテンションが上がってくれて嬉しい。
あまり外に出れていないからだろうな。
公園に向かい、車を走らせ暫らくすると公園付近で、彼女があっ!と言って止めて下さい!と言う。太宰さんも共に降りて私は近くの駐車場に車を止めた。
すると、太宰さんがこちらに歩いてくる。
『彼女は大丈夫なんですか?』
「愛する者たちの逢瀬を邪魔してはいけないからね。」
そう言うと或る方向を指さす。
そちらに視線を向けると、彼女と一人の男の人が楽しそうに話していた。
ん?どこかで見た事ある気が…?
「実は彼女、走っていってしまってね。」
『嗚呼、納得です。』
彼女の足はとてつもなく早い。
きっと、国木田さんでも勝てないだろう。
賢治くんは…どうか分からないけれど。
『あ、思い出した。』
「ん?何をだい?」
『横で話している彼の事です。お嬢様が一人で突っ走っちゃった時にお嬢様を連れてきてくれましたよね?』
「ん?嗚呼、確かに。」
あの時は大変だった。
私達が初めてお嬢様の護衛についた時。
久しぶりに出れた外が嬉しすぎたのかテンションが上がってしまって、行きたいところに走っていってしまった。
太宰さんは途中で「いい川だね。」と言って飛び込むし…。
本当に国木田さんに感謝しきれない。
あの時は…。
「そんな事より薙澄沙ちゃん。この海『入水しないで下さい。本当に今やられたら国木田さん呼びますから。』
「はい。」
彼女と彼を見ていると本当にいい雰囲気だった。
上手くいったらいいのだけれど…。
ーーさなきゃ良かった。
朝の夢がフラッシュバックする。
五月蝿い。
気にしない。気にしちゃダメ。
「薙澄沙?」
『はい。』
「大丈夫?」
『大丈夫です。』
何でもない。
話す訳もない。
『あれ、そう言えば、彼女婚約者いましたよね?大丈夫なのでしょうか?』
「嗚呼、確かあの娘好きな人ができたから破棄したって言ってたよ。」
『嗚呼、ありがとうございます。』
若しかしたら、元婚約者とかがストーカーしてるかも知れない。
意中の人と別れさせたりとか…。
ドロッドロ昼ドラ展開だね。
これは、荒事にもなるや。
「私たちが依頼を受けるより前に街に出た時に会ったらしいからね。若しかしたら、好きかもってので始まったらしいよ。で、手紙が届いて最初の依頼ってなって自覚したと聞いたよ。」
『…何故そこまで。』
「彼女とメル友だから。」
『…。』
開いた口が一瞬塞がらなかった。
社長からは余りそういうことを説明してもらえなかったからな…。
電話で直接だったらしいから。
太宰さんが情報を集めるのも仕方ないか。
『彼女達は暫らく様子見…ですね。』
「まぁ、我々が出ていっていい幕ではないからね。見守ろうか。」
彼女達が幸せになれることを願おう…。
ふっと、空を見ると鳥が飛んでいるのが見えた。
鷹か鳶かわからないが飛んでいる。
海の近い公園だから、船の音が聞こえる。
ぼーっとしていたら、横から手が伸びて来る気配がして隣の太宰さんを睨む。
「おっと、可愛い顔が台無し。」
『思ってもみない事を言わないでください。』
「本気なのだけれど。」
『どうだか。』
彼女達の方に目を向ける。
柔らかい空気が彼女等を包んでいる。
あ、彼女が立ち上がった。
礼をしてこちらに走る。
話が終わったのかな?
そう思ったから、行こうと近づいた
すると、
彼女が通行人の一人に捕まった。
私と太宰さんが警戒して近寄る。
異変に気付いた彼が走り寄る。
「ねぇ、君は僕のモノなんだよね?そうだよね?」
「や…太宰…様。…鳴那月様…孝汰さん…。」
『お嬢様、大丈夫です。助けます。』
「鳴那月様…。」
「うん、分かってるよ。コイツらに脅されてたんだよね?知ってるよ。ほら、だからね、僕らの家に帰ろ?」
「いや…だって…私、貴方との婚約は…。」
「破棄してないよ?君が脅されてるのを知ってたから。」
嗚呼、これは厄介なタチかも知れない。
嗚呼、そう言えば。
『お嬢様、本日は天気が宜しいですから公園の方に行ってはいかがでしょうか?少し、潮風に当たりますが…。』
「公園!行きたいわ!!連れてってください!」
『はい、畏まりました。』
そういうと私は、車を公園の方に向かわせる。
公園でテンションが上がってくれて嬉しい。
あまり外に出れていないからだろうな。
公園に向かい、車を走らせ暫らくすると公園付近で、彼女があっ!と言って止めて下さい!と言う。太宰さんも共に降りて私は近くの駐車場に車を止めた。
すると、太宰さんがこちらに歩いてくる。
『彼女は大丈夫なんですか?』
「愛する者たちの逢瀬を邪魔してはいけないからね。」
そう言うと或る方向を指さす。
そちらに視線を向けると、彼女と一人の男の人が楽しそうに話していた。
ん?どこかで見た事ある気が…?
「実は彼女、走っていってしまってね。」
『嗚呼、納得です。』
彼女の足はとてつもなく早い。
きっと、国木田さんでも勝てないだろう。
賢治くんは…どうか分からないけれど。
『あ、思い出した。』
「ん?何をだい?」
『横で話している彼の事です。お嬢様が一人で突っ走っちゃった時にお嬢様を連れてきてくれましたよね?』
「ん?嗚呼、確かに。」
あの時は大変だった。
私達が初めてお嬢様の護衛についた時。
久しぶりに出れた外が嬉しすぎたのかテンションが上がってしまって、行きたいところに走っていってしまった。
太宰さんは途中で「いい川だね。」と言って飛び込むし…。
本当に国木田さんに感謝しきれない。
あの時は…。
「そんな事より薙澄沙ちゃん。この海『入水しないで下さい。本当に今やられたら国木田さん呼びますから。』
「はい。」
彼女と彼を見ていると本当にいい雰囲気だった。
上手くいったらいいのだけれど…。
ーーさなきゃ良かった。
朝の夢がフラッシュバックする。
五月蝿い。
気にしない。気にしちゃダメ。
「薙澄沙?」
『はい。』
「大丈夫?」
『大丈夫です。』
何でもない。
話す訳もない。
『あれ、そう言えば、彼女婚約者いましたよね?大丈夫なのでしょうか?』
「嗚呼、確かあの娘好きな人ができたから破棄したって言ってたよ。」
『嗚呼、ありがとうございます。』
若しかしたら、元婚約者とかがストーカーしてるかも知れない。
意中の人と別れさせたりとか…。
ドロッドロ昼ドラ展開だね。
これは、荒事にもなるや。
「私たちが依頼を受けるより前に街に出た時に会ったらしいからね。若しかしたら、好きかもってので始まったらしいよ。で、手紙が届いて最初の依頼ってなって自覚したと聞いたよ。」
『…何故そこまで。』
「彼女とメル友だから。」
『…。』
開いた口が一瞬塞がらなかった。
社長からは余りそういうことを説明してもらえなかったからな…。
電話で直接だったらしいから。
太宰さんが情報を集めるのも仕方ないか。
『彼女達は暫らく様子見…ですね。』
「まぁ、我々が出ていっていい幕ではないからね。見守ろうか。」
彼女達が幸せになれることを願おう…。
ふっと、空を見ると鳥が飛んでいるのが見えた。
鷹か鳶かわからないが飛んでいる。
海の近い公園だから、船の音が聞こえる。
ぼーっとしていたら、横から手が伸びて来る気配がして隣の太宰さんを睨む。
「おっと、可愛い顔が台無し。」
『思ってもみない事を言わないでください。』
「本気なのだけれど。」
『どうだか。』
彼女達の方に目を向ける。
柔らかい空気が彼女等を包んでいる。
あ、彼女が立ち上がった。
礼をしてこちらに走る。
話が終わったのかな?
そう思ったから、行こうと近づいた
すると、
彼女が通行人の一人に捕まった。
私と太宰さんが警戒して近寄る。
異変に気付いた彼が走り寄る。
「ねぇ、君は僕のモノなんだよね?そうだよね?」
「や…太宰…様。…鳴那月様…孝汰さん…。」
『お嬢様、大丈夫です。助けます。』
「鳴那月様…。」
「うん、分かってるよ。コイツらに脅されてたんだよね?知ってるよ。ほら、だからね、僕らの家に帰ろ?」
「いや…だって…私、貴方との婚約は…。」
「破棄してないよ?君が脅されてるのを知ってたから。」
嗚呼、これは厄介なタチかも知れない。