忌み子と自殺趣味
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『で、何でついてくるんです?』
給湯室に容器を洗いに来た私は乱歩さんの分の容器を持った太宰さんにそう尋ねた。
「薙澄沙ちゃんと一緒にいたかったから。」
『一緒にいてもいいことありませんよ。』
カチャカチャと容器を洗う。横から太宰さんが容器を渡してきたので、結局私が洗うんですねと云い受け取る。
「好きになってもらう第一歩じゃないか。一緒の空間にいることは。」
『社内でも一緒の空間にいますよね。』
「それとこれとはまた別だよ。二人でいることが大事なんだよ。」
『そうですか。』
ニコニコとこちらを見つめる太宰さんを横目に容器を洗い終えた私は給湯室を出ようとした。
「ねぇ、薙澄沙ちゃん。」
『何ですかっ!?』
太宰さんの方を向くと、手を引っ張られ彼の胸に飛び込む形になった。
急なことで頭が回らない。顔が熱い。
「好きだよ。」
耳元でそう囁かれゾクッとする。
そのまま頬に暖かくて柔らかい感覚があたった。
『いきなり辞めてください!!』
「顔真っ赤じゃ説得力ないね?」
『誰のせいだと思ってるんですか!?』
「え、私のせい。」
『分かってるならしないでくださいよ!!』
えー、と云う太宰さんを置いて給湯室を出る。
途中与謝野女医に会い、顔が真っ赤じゃないか大丈夫かい?と聞かれたが大丈夫です!!と答えて急いで屋上に向かった。
火照った顔を冷ましたい。
きっと頬に当たったのは太宰さんの唇だろう。なんでこう恥ずかしいことをサラッとやってのけるのだろう。
慣れているからなのだろうけど…。
今日の女性といい、口説かれる女性といい彼のどこに惹かれるのかよく分からない。
だが、少し気持ちがもやっとするのは気のせいに出来ない気がした自分が恨めしかった。
二度と恋はしないんだ。
私は忌み子だから。
何かおかしいことが起こる気がした。
給湯室に容器を洗いに来た私は乱歩さんの分の容器を持った太宰さんにそう尋ねた。
「薙澄沙ちゃんと一緒にいたかったから。」
『一緒にいてもいいことありませんよ。』
カチャカチャと容器を洗う。横から太宰さんが容器を渡してきたので、結局私が洗うんですねと云い受け取る。
「好きになってもらう第一歩じゃないか。一緒の空間にいることは。」
『社内でも一緒の空間にいますよね。』
「それとこれとはまた別だよ。二人でいることが大事なんだよ。」
『そうですか。』
ニコニコとこちらを見つめる太宰さんを横目に容器を洗い終えた私は給湯室を出ようとした。
「ねぇ、薙澄沙ちゃん。」
『何ですかっ!?』
太宰さんの方を向くと、手を引っ張られ彼の胸に飛び込む形になった。
急なことで頭が回らない。顔が熱い。
「好きだよ。」
耳元でそう囁かれゾクッとする。
そのまま頬に暖かくて柔らかい感覚があたった。
『いきなり辞めてください!!』
「顔真っ赤じゃ説得力ないね?」
『誰のせいだと思ってるんですか!?』
「え、私のせい。」
『分かってるならしないでくださいよ!!』
えー、と云う太宰さんを置いて給湯室を出る。
途中与謝野女医に会い、顔が真っ赤じゃないか大丈夫かい?と聞かれたが大丈夫です!!と答えて急いで屋上に向かった。
火照った顔を冷ましたい。
きっと頬に当たったのは太宰さんの唇だろう。なんでこう恥ずかしいことをサラッとやってのけるのだろう。
慣れているからなのだろうけど…。
今日の女性といい、口説かれる女性といい彼のどこに惹かれるのかよく分からない。
だが、少し気持ちがもやっとするのは気のせいに出来ない気がした自分が恨めしかった。
二度と恋はしないんだ。
私は忌み子だから。
何かおかしいことが起こる気がした。