忌み子と自殺趣味
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社につくと、太宰さんは社長に話があるということで社長室に向かって行った。
私は自分の席に向かって、弁当を取り出す。
遅めのお昼ご飯だが、よくある事だからな。
急いで食べよう。
少しかき込むようにしてご飯を食べて食事を終える。今からの仕事は特にないがきっとデスクワークの仕事が回ってくるか、依頼を受けるかだろう。
『プリンの時間、プリンの時間。』
小声で呟くように歌いながら冷蔵庫に向かう。
さてさて、お楽しみのプリン。乱歩さんは食べたのだろうか。
『あ、乱歩さん。』
「あ、薙澄沙じゃないか。プリン?」
『はい。その心算です。』
「それなら一緒に食べようよ!」
『! ありがとうございます!』
乱歩さんが冷蔵庫を開けて、中を覗きプリンを取り出す。
朝のこけしはまだ入っているようだった。
何時になったら居なくなるのか、少し楽しみだったりする。
そういえば、太宰さんの報酬のケーキとシュークリーム。いつ貰えるのかきちんと聞いておかないと、有耶無耶になってしまいそうだ。そうなると、私がタダ働きになる。
「はーい!それじゃあ。」
『「いただきます!」』
乱歩さんに出してもらったプリンを向かい合って食べる。
んー、流石プリンを買うために行列ができる店だ。
口に入れた瞬間程よい甘さが口に広がりとろける。下にあるカラメルソースとも相性がいい。程よい苦味がプリンの甘さをより一層際立てている。
「美味しいねぇ。」
『はい、幸せです。』
お互いにプリンの美味しさを堪能しながら大事に大事に食べる。
はぁ、美味しい。
「あら、薙澄沙さん。乱歩さん。何を食べているんですの?」
食べていると、後ろから声がした。
ナオミちゃんだ。
今日もセーラー服に身を包んでいる、黒髪美少女。谷崎くんとは兄妹らしいが見える範囲で似ている所は少ないような気がする。
前に、1度あまり似ていない気がする事を告げたら素晴らしい兄妹愛を目の前で見せられたのを覚えている。
彼女達の間に何があるのかは分からないが、そっとしておくことが一番いいと思った瞬間だった。
『プリンですよ。駅前の。』
「あの、美味しいと云うところですか?羨ましいです!兄様に買って来て貰おうかしら…。」
『あ、それなら一口いかがですか?』
「いいんですの!?」
『はい、勿論。』
スプーンでプリンを一掬いして彼女の口元に持っていく。
所謂、あーんという物だ。
「あーん」
口にプリンをいれると、ナオミちゃんは頬を抑えすごく美味しそうな表情をした。
「んー、美味しいですわね!」
『はい。私への報酬に国木田さんに買ってきてもらったんですよ。』
「そうなんですか!私は、兄様に頼もうかしら…。プリン、ありがとうございました。」
『喜んでもらえたようで何よりです。』
「はい!あ、私仕事に戻りますね!」
『うん、頑張ってくださいね。』
「はい!」
そう云うと、彼女はくるりと後ろを向いて、自身の机がある方に向かっていった。
ああ、プリンが美味しい。
「ごちそうさま!」
『あ、もう食べたんですか?』
「うん、そりゃあ盗られるといけないからね。」
『へ?』
すると、プリンを掬っていた手を捕まれて後ろに引かれた。
「いただき!」
『!私のプリン!』
後ろにたっていたのは太宰さんでプリンを掬っていたスプーンは彼の口の中に入っていた。
ああ、私のプリン…。
「油断してるのが悪いよ?」
『プリン…私の……プリン…。』
もうショックで目の前が真っ暗だ。
ああ、プリン…。
「えっ、ちょっと、そんな泣くほど?」
『プリン…。』
「あーあ。太宰が薙澄沙泣かせたー。」
「ごめんって!今日の報酬、プリンもつけるから!」
『!ホントですか!?』
「プリンへの食いつき半端ないね、薙澄沙ちゃん…。」
「薙澄沙は、僕に負けないぐらいに甘いの好きだからねぇ。」
『本当ですか!!』
「ほんと、ほんと。だからさ、機嫌直して。」
『やったー!』
今の私は心の中が花畑だ。
残りのプリンも食べよう。
黙々とプリンを食べて手を合わせる。
ご馳走様でした、と云って瓶を持ち立ち上がる。その時に、乱歩さんの分も持とうとしたら、太宰さんが容器を持ち上げた。
「あ、そうだった。乱歩さん、薙澄沙ちゃん。今日、虎の少年の事で決めたいことがあるから夜になったらでいいので、会議室に集まってもらえますか?」
その後、こう言われた。
ああ、入社試験の事だろうと思った。彼を入れるにはきちんとそういう事をしないとな。
谷崎くんは、素晴らしい入社試験を受けていたようだが…。内容は思い出さないようにしているそうだ。
『はい。』
「んー。」
一言、返事をして瓶を持って給湯室に向かう。
一旦そこで、容器を洗おう。
太宰さんが持った瓶を受け取ろうと思い手を伸ばすが何故か渡してくれない。諦めて自分の分の瓶だけ洗いに行くことにした。
私は自分の席に向かって、弁当を取り出す。
遅めのお昼ご飯だが、よくある事だからな。
急いで食べよう。
少しかき込むようにしてご飯を食べて食事を終える。今からの仕事は特にないがきっとデスクワークの仕事が回ってくるか、依頼を受けるかだろう。
『プリンの時間、プリンの時間。』
小声で呟くように歌いながら冷蔵庫に向かう。
さてさて、お楽しみのプリン。乱歩さんは食べたのだろうか。
『あ、乱歩さん。』
「あ、薙澄沙じゃないか。プリン?」
『はい。その心算です。』
「それなら一緒に食べようよ!」
『! ありがとうございます!』
乱歩さんが冷蔵庫を開けて、中を覗きプリンを取り出す。
朝のこけしはまだ入っているようだった。
何時になったら居なくなるのか、少し楽しみだったりする。
そういえば、太宰さんの報酬のケーキとシュークリーム。いつ貰えるのかきちんと聞いておかないと、有耶無耶になってしまいそうだ。そうなると、私がタダ働きになる。
「はーい!それじゃあ。」
『「いただきます!」』
乱歩さんに出してもらったプリンを向かい合って食べる。
んー、流石プリンを買うために行列ができる店だ。
口に入れた瞬間程よい甘さが口に広がりとろける。下にあるカラメルソースとも相性がいい。程よい苦味がプリンの甘さをより一層際立てている。
「美味しいねぇ。」
『はい、幸せです。』
お互いにプリンの美味しさを堪能しながら大事に大事に食べる。
はぁ、美味しい。
「あら、薙澄沙さん。乱歩さん。何を食べているんですの?」
食べていると、後ろから声がした。
ナオミちゃんだ。
今日もセーラー服に身を包んでいる、黒髪美少女。谷崎くんとは兄妹らしいが見える範囲で似ている所は少ないような気がする。
前に、1度あまり似ていない気がする事を告げたら素晴らしい兄妹愛を目の前で見せられたのを覚えている。
彼女達の間に何があるのかは分からないが、そっとしておくことが一番いいと思った瞬間だった。
『プリンですよ。駅前の。』
「あの、美味しいと云うところですか?羨ましいです!兄様に買って来て貰おうかしら…。」
『あ、それなら一口いかがですか?』
「いいんですの!?」
『はい、勿論。』
スプーンでプリンを一掬いして彼女の口元に持っていく。
所謂、あーんという物だ。
「あーん」
口にプリンをいれると、ナオミちゃんは頬を抑えすごく美味しそうな表情をした。
「んー、美味しいですわね!」
『はい。私への報酬に国木田さんに買ってきてもらったんですよ。』
「そうなんですか!私は、兄様に頼もうかしら…。プリン、ありがとうございました。」
『喜んでもらえたようで何よりです。』
「はい!あ、私仕事に戻りますね!」
『うん、頑張ってくださいね。』
「はい!」
そう云うと、彼女はくるりと後ろを向いて、自身の机がある方に向かっていった。
ああ、プリンが美味しい。
「ごちそうさま!」
『あ、もう食べたんですか?』
「うん、そりゃあ盗られるといけないからね。」
『へ?』
すると、プリンを掬っていた手を捕まれて後ろに引かれた。
「いただき!」
『!私のプリン!』
後ろにたっていたのは太宰さんでプリンを掬っていたスプーンは彼の口の中に入っていた。
ああ、私のプリン…。
「油断してるのが悪いよ?」
『プリン…私の……プリン…。』
もうショックで目の前が真っ暗だ。
ああ、プリン…。
「えっ、ちょっと、そんな泣くほど?」
『プリン…。』
「あーあ。太宰が薙澄沙泣かせたー。」
「ごめんって!今日の報酬、プリンもつけるから!」
『!ホントですか!?』
「プリンへの食いつき半端ないね、薙澄沙ちゃん…。」
「薙澄沙は、僕に負けないぐらいに甘いの好きだからねぇ。」
『本当ですか!!』
「ほんと、ほんと。だからさ、機嫌直して。」
『やったー!』
今の私は心の中が花畑だ。
残りのプリンも食べよう。
黙々とプリンを食べて手を合わせる。
ご馳走様でした、と云って瓶を持ち立ち上がる。その時に、乱歩さんの分も持とうとしたら、太宰さんが容器を持ち上げた。
「あ、そうだった。乱歩さん、薙澄沙ちゃん。今日、虎の少年の事で決めたいことがあるから夜になったらでいいので、会議室に集まってもらえますか?」
その後、こう言われた。
ああ、入社試験の事だろうと思った。彼を入れるにはきちんとそういう事をしないとな。
谷崎くんは、素晴らしい入社試験を受けていたようだが…。内容は思い出さないようにしているそうだ。
『はい。』
「んー。」
一言、返事をして瓶を持って給湯室に向かう。
一旦そこで、容器を洗おう。
太宰さんが持った瓶を受け取ろうと思い手を伸ばすが何故か渡してくれない。諦めて自分の分の瓶だけ洗いに行くことにした。