忌み子と自殺趣味
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歩いて戻ってきた寮。
寮の前できちんと別れるる前に太宰さんはこう言い始めた。
「そうだ。今度、何か奢ってあげるよ。」
『本当ですか?』
「自殺主義者に二言は無いよ。」
『…それって、いつでも大丈夫ですか?』
「奢る時かい?」
『はい。』
「うん、大丈夫だよ。しっかり覚えていよう。」
『それなら良かった。ありがとうございます。』
「よし!それなら指切りをしようか。」
『え。そんな、小さい子じゃあるまいし。』
「いいじゃないか!ほら、小指出して!」
『はい。』
指切りなんて、いつぶりだろうか。
もう長い間、やっていなかったような気がする。
太宰さんと小指を絡め、歌を歌う。
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら…。」』
『…嘘ついたら、何します?』
「んー、何しようか。」
『なら、これから自殺趣味をやめてください。』
「えー、そんなことしたら『やめてください。』
「はーい。なら、仕切り直して。」
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら自殺趣味をやーめーるっ、ゆびきった。」』
指切ったというと同時に小指をぱっと離す。
「でも、薙澄沙ちゃんが約束忘れちゃった時はどうする?」
『じゃあ、何か太宰さんのお願い事を一つ叶えましょうか。』
「え、ほんとに?」
『はい。』
「なら、もう一回。指切りしよう。」
『はいはい。』
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら」』
「薙澄沙ちゃんは私の彼女になーる」
『え!?』
「指切った!約束成立ー。」
『ちょっ、待ってください。あんなの。』
「何か願い事一つ叶えてくれるんでしょう?」
『言いましたけども!』
確かに言いましたよ。
言いましたけども。
太宰さんにそんな特別な感情を抱いたことは無い。
「あ、ちなみにふらないでね?」
『…きちんと約束覚えときます。』
「うふふ、私は薙澄沙ちゃんが忘れることを楽しみにしておくよ。」
『楽しみにしないでください。太宰さんにそんな感情抱いてないですし。』
「だからだよ。」
『え?』
「これから、抱けるようにしていけばいいんじゃないかな?」
『…。』
「まぁ、深く考えずにさ。薙澄沙ちゃんが、私との約束を忘れなければこの約束はなくなるんだしね。」
『そう…ですね。忘れないよう頑張ります。』
「却説、もう夜も遅い。ゆっくり休みたまえ。」
『はい。太宰さんも。敦くんと仲良くおやすみください。』
「あ、忘れてた。」
『忘れてあげないでください。それでは、おやすみなさい。良い夢を。』
「うふふ、おやすみ。薙澄沙ちゃん。」
『はい。』
お互いが、お互いの部屋に入る。
きっと、明日にはいろいろなことを決めなければならないだろう。
ああ、忙しくなるな。
寮の前できちんと別れるる前に太宰さんはこう言い始めた。
「そうだ。今度、何か奢ってあげるよ。」
『本当ですか?』
「自殺主義者に二言は無いよ。」
『…それって、いつでも大丈夫ですか?』
「奢る時かい?」
『はい。』
「うん、大丈夫だよ。しっかり覚えていよう。」
『それなら良かった。ありがとうございます。』
「よし!それなら指切りをしようか。」
『え。そんな、小さい子じゃあるまいし。』
「いいじゃないか!ほら、小指出して!」
『はい。』
指切りなんて、いつぶりだろうか。
もう長い間、やっていなかったような気がする。
太宰さんと小指を絡め、歌を歌う。
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら…。」』
『…嘘ついたら、何します?』
「んー、何しようか。」
『なら、これから自殺趣味をやめてください。』
「えー、そんなことしたら『やめてください。』
「はーい。なら、仕切り直して。」
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら自殺趣味をやーめーるっ、ゆびきった。」』
指切ったというと同時に小指をぱっと離す。
「でも、薙澄沙ちゃんが約束忘れちゃった時はどうする?」
『じゃあ、何か太宰さんのお願い事を一つ叶えましょうか。』
「え、ほんとに?」
『はい。』
「なら、もう一回。指切りしよう。」
『はいはい。』
『「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら」』
「薙澄沙ちゃんは私の彼女になーる」
『え!?』
「指切った!約束成立ー。」
『ちょっ、待ってください。あんなの。』
「何か願い事一つ叶えてくれるんでしょう?」
『言いましたけども!』
確かに言いましたよ。
言いましたけども。
太宰さんにそんな特別な感情を抱いたことは無い。
「あ、ちなみにふらないでね?」
『…きちんと約束覚えときます。』
「うふふ、私は薙澄沙ちゃんが忘れることを楽しみにしておくよ。」
『楽しみにしないでください。太宰さんにそんな感情抱いてないですし。』
「だからだよ。」
『え?』
「これから、抱けるようにしていけばいいんじゃないかな?」
『…。』
「まぁ、深く考えずにさ。薙澄沙ちゃんが、私との約束を忘れなければこの約束はなくなるんだしね。」
『そう…ですね。忘れないよう頑張ります。』
「却説、もう夜も遅い。ゆっくり休みたまえ。」
『はい。太宰さんも。敦くんと仲良くおやすみください。』
「あ、忘れてた。」
『忘れてあげないでください。それでは、おやすみなさい。良い夢を。』
「うふふ、おやすみ。薙澄沙ちゃん。」
『はい。』
お互いが、お互いの部屋に入る。
きっと、明日にはいろいろなことを決めなければならないだろう。
ああ、忙しくなるな。