忌み子と自殺趣味
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「彼女、彼と上手くいってるって。」
『嗚呼、それなら良かったです。』
お嬢様の1件が落ち着いてきた頃、そう言って太宰さんが話しかけてくれた。
彼女達のことを気に掛けていたのは私だけではないらしい。
少し安心した。
あの時、孝汰さんはお嬢様のお父上もいらっしゃる中、告白をしたそうだ。
まぁ、あのチャンスを無駄にはしなかったようで本当に良かった。
承諾を貰い、親公認の恋仲となったそうで。
上手くいってて良かったなと思う。
そのまま、他愛の無い話に移行する。
『そう言えば、太宰さん。国木田さんが探していましたよ。』
「げ。何でもっと早く言ってくれないのさ!!」
『国木田さんが太宰さんを引き止めてくれてたらケーキを奢ってやるって言ってくれたので。』
「薙澄沙ちゃんは私とケーキどっちが大事なの!?」
『ケーキです。』
「即答!?酷い!!」
『私にとってはそんな感じです。』
「やっと見つけたぞ太宰ィ!!」
連絡を入れておいた国木田さんがやっとやってきた。
「ちょっと、国木田くん!薙澄沙ちゃんに協力をお願いするのって卑怯じゃないの!?」
『報酬はきちんともらってます。卑怯でもなんでもありません。』
突っかかっていったので私がきちんと国木田さんのフォローに回る。
「そういう事だ。ありがとうな、薙澄沙。」
『いえ、ケーキを奢ってくれるならどれだけでも協力しますよ。』
「薙澄沙ちゃんもー…。」
おや、拗ねてしまった。
まぁ、いいか。
『そういえば、国木田さん達って今日何するんですか?』
「人食い虎の調査だ。」
『嗚呼、あれですか。』
「うむ。それではな。」
『はい。頑張ってください。』
「嗚呼。」
そう言うと国木田さんは太宰さんを引き摺って言ってしまった。
太宰さんが国木田くんの鬼ー!!と言っていたのは気のせいではない。
人食い虎…ね。
お嬢様の1件が片付いたと思ったのと同時ぐらいに流れ始めた噂だ。
虎なんて…動物園から逃げ出したのだろうか?
最近では4日前に鶴見川で目撃情報があったらしい。
…川か。
嫌な予感がするな。
何事も無いといいけど…。
何も無いわけがなかった。
午後から国木田さんから電話がかかってきた。携帯のディスプレイに国木田さんと表示される。
嗚呼、嫌な予感。
「薙澄沙か?」
『はいはい。私です。』
「太宰の捜索を手伝ってくれ…。」
やっぱりですか。
『…太宰さんも飽きませんね。』
自殺の何が彼を引きつけるのだろうか。
「いい川だねと言って飛び込んだ。鶴見川の近くの川だ。」
『報酬は?』
「…プリンはどうだ?」
『駅前のなら引き受けます。』
「なっ!彼処は人気じゃないか!」
『だから言ってるんですよ。』
「…分かった。手を打とう。」
『やった!!』
すると、出張から帰ってきていた乱歩さんが近づいてきた。
「薙澄沙、僕のもっていっておいてー!」
嗚呼、そういう事か。
眼鏡をかけているからきっと[超推理]を使ったのだろう。
『はい。乱歩さんの分もお願いします。』
「はぁ!?」
『受けませんよ?』
「…分かった。早く来てくれよ。」
『はい。』
そう言うと国木田さんとの電話が切れた。
「太宰くんなら此処に行けば会えるよ。」
『ありがとうございます、乱歩さん。』
「いや、頑張ってねー。」
『はい。行ってまいります。』
さて、乱歩さんの言う通り国木田さんを迎えに行ってから其処に行こうかな。
『嗚呼、それなら良かったです。』
お嬢様の1件が落ち着いてきた頃、そう言って太宰さんが話しかけてくれた。
彼女達のことを気に掛けていたのは私だけではないらしい。
少し安心した。
あの時、孝汰さんはお嬢様のお父上もいらっしゃる中、告白をしたそうだ。
まぁ、あのチャンスを無駄にはしなかったようで本当に良かった。
承諾を貰い、親公認の恋仲となったそうで。
上手くいってて良かったなと思う。
そのまま、他愛の無い話に移行する。
『そう言えば、太宰さん。国木田さんが探していましたよ。』
「げ。何でもっと早く言ってくれないのさ!!」
『国木田さんが太宰さんを引き止めてくれてたらケーキを奢ってやるって言ってくれたので。』
「薙澄沙ちゃんは私とケーキどっちが大事なの!?」
『ケーキです。』
「即答!?酷い!!」
『私にとってはそんな感じです。』
「やっと見つけたぞ太宰ィ!!」
連絡を入れておいた国木田さんがやっとやってきた。
「ちょっと、国木田くん!薙澄沙ちゃんに協力をお願いするのって卑怯じゃないの!?」
『報酬はきちんともらってます。卑怯でもなんでもありません。』
突っかかっていったので私がきちんと国木田さんのフォローに回る。
「そういう事だ。ありがとうな、薙澄沙。」
『いえ、ケーキを奢ってくれるならどれだけでも協力しますよ。』
「薙澄沙ちゃんもー…。」
おや、拗ねてしまった。
まぁ、いいか。
『そういえば、国木田さん達って今日何するんですか?』
「人食い虎の調査だ。」
『嗚呼、あれですか。』
「うむ。それではな。」
『はい。頑張ってください。』
「嗚呼。」
そう言うと国木田さんは太宰さんを引き摺って言ってしまった。
太宰さんが国木田くんの鬼ー!!と言っていたのは気のせいではない。
人食い虎…ね。
お嬢様の1件が片付いたと思ったのと同時ぐらいに流れ始めた噂だ。
虎なんて…動物園から逃げ出したのだろうか?
最近では4日前に鶴見川で目撃情報があったらしい。
…川か。
嫌な予感がするな。
何事も無いといいけど…。
何も無いわけがなかった。
午後から国木田さんから電話がかかってきた。携帯のディスプレイに国木田さんと表示される。
嗚呼、嫌な予感。
「薙澄沙か?」
『はいはい。私です。』
「太宰の捜索を手伝ってくれ…。」
やっぱりですか。
『…太宰さんも飽きませんね。』
自殺の何が彼を引きつけるのだろうか。
「いい川だねと言って飛び込んだ。鶴見川の近くの川だ。」
『報酬は?』
「…プリンはどうだ?」
『駅前のなら引き受けます。』
「なっ!彼処は人気じゃないか!」
『だから言ってるんですよ。』
「…分かった。手を打とう。」
『やった!!』
すると、出張から帰ってきていた乱歩さんが近づいてきた。
「薙澄沙、僕のもっていっておいてー!」
嗚呼、そういう事か。
眼鏡をかけているからきっと[超推理]を使ったのだろう。
『はい。乱歩さんの分もお願いします。』
「はぁ!?」
『受けませんよ?』
「…分かった。早く来てくれよ。」
『はい。』
そう言うと国木田さんとの電話が切れた。
「太宰くんなら此処に行けば会えるよ。」
『ありがとうございます、乱歩さん。』
「いや、頑張ってねー。」
『はい。行ってまいります。』
さて、乱歩さんの言う通り国木田さんを迎えに行ってから其処に行こうかな。