綴るのは…。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そしてついに来てしまった次の日。
なんとなく憂鬱な気分になりつつも、いつも通りの服を着て首領のところへ向かう。
似合わないのにあのロリータ服を着るのは何とも痛い人にしか見えないだろうに…。
首領の部屋の前に立ち一呼吸する。
ドアをノックし様子を伺う。どうぞと声が聞こえてきてドアを開けた。
『おはようございます。』
「おはよう、詩葉ちゃん。流石、時間ピッタリだね。」
『いえ…。』
普段なら5分前に来るのだが、気が重くて時間ぴったりにしか行けなかったなどと言えるような気はしない。
『エリス嬢はどちらに?』
「エリスちゃんはさっそく詩音ちゃんにヘアアレンジしてもらってるよ。あとはい、これは詩葉ちゃんの分ね。」
そして受け取るのは私には似合わない可愛らしい服の入った袋。
わぁ…と思いながら服を袋から出し広げる。
「あと、靴とかもあるからね。」
袋のそこを見ると高級そうな箱が見えた。
前回は靴まで買い揃えていなかったはず。これは…。
「エリスちゃんが一緒に着てなら出かけてもいいって言うからね。宜しくね。」
もうこれは半分ぐらい仕事なのでは。
そう思ってしまった僕がいたが心の声は聞こえないふりをした。
「あ、お姉ちゃんやっときた!早く着替えてこっち来て!」
「詩葉やっときた!髪型やってもらったのよ!どう?」
『よくお似合いです。普段から可愛らしいですが今日は一段と可愛らしいですよ。』
蒼い目、金髪がよく映える服。それに合わせて綺麗に整えられた髪型。嬉しそうに笑く姿は本当に可愛い。
「でしょ!自信作!ほら、お姉ちゃんも着替えて着替えて!」
『本当に僕も着替えなきゃいけないかい?』
「あら、それなら今日のお出かけは無くなっちゃうわね…。悲しいわ…。」
急に身体中を駆け巡る悪寒。
やっぱり断れないか…。などと思いながら遠い目をする。
『いえ、冗談ですよ。着替えますね。』
「やったぁ!」
「それならエリス嬢。待ってる間にちょっとだけお化粧もしましょうか。」
「本当に!?楽しみ!」
きゃっきゃっと声が聞こえる中、前回も着替えた場所に入り服を脱いだ。
目の前に広がるのは普段の私であれば手を出すことがないであろう服。
エリス嬢は真紅のものだったが私は黒。色違いということだろう。
似合わないだろう服に袖を通した。
『できたぞ。』
そう言って部屋を出る。箱に入っていた靴も下ろし足を入れる。
靴のサイズがぴったりなのはきっと詩音が教えたからだろう。
姿見で格好を確認しているといつの間にかアイロンをカチカチと鳴らしながら後ろに立つ詩音がいた。
大人しく近くのソファに座り髪を整えてもらう。
横目でエリス嬢を見ると首領に大量の写真を撮られているところだった。薄く化粧も施されており際ほどよりさらに可愛らしくなっている。
『休日なのにすまないね。』
「別にいいよ。お姉ちゃんのこんな姿を見れるのも役得だしね。」
『似合わないのによくやるよ…。』
「またそんなこと言って、似合ってるから大丈夫だよ。」
『そうかなぁ…。』
「私のお姉ちゃんだもん。似合わないわけがないよ。」
買い被りすぎと云いながら笑う。
いつの間にか髪型の大半は出来上がっていたようでエリス嬢と似たような髪型になっている。
髪型も終わり、メイクをして完成だ。
化粧も終わり、エリス嬢の方へ向かうと少しご機嫌斜めなエリス嬢が座っていた。
声をかけるとやっぱり可愛いと云いながら抱きついてきた。髪型を崩さないように頭を撫でていると、ドアがノックされた。
やばい。この格好を見られるのは心の準備が整っていない。首領を止めようと声を上げかけたが既に許可が降りたようでドアが開いてしまった。
扉を開けたのは太宰さんだった。
嗚呼終わった。心が終わった。
私を気にせず報告を始める太宰さん。突っ込んでくれた方が気が楽だ…。
「報告は以上です。」
「ご苦労、太宰くん。」
「…先程から気になっているのですが。」
「云って構わないよ。」
「詩葉…その格好は…?」
ようやく突っ込んでくれた。
「可愛いでしょ。」
そして、エリス嬢が答えてしまった。
僕は否定するように首を横に振るが太宰さんはエリス嬢の方を信じたようで方を信じたようで、ええと答えてしまう。
『いや…似合わないだろう?』
「ううん、本当に似合ってるよ。」
「でしょ!流石お姉ちゃん!」
「普段着はそんな格好なのかい?」
『いや、いつも医務室にいるような格好だよ。』
取り敢えず否定はしておく。なんとなくいたたまれない気になる。
「今日はこれでお出かけするのよ!」
「おや、それは可愛らしい図が見れそうですね。あ、詩葉写真撮らせて。」
『え、何故。』
「いやぁ、ぜひ詩音と並んだ姿も撮りたいよね。」
「撮ってくれるんですか!」
詩音が乗ってしまった。これは撮らなければならないやつだな…。するとエリス嬢も私も入るわ!と云い太宰さんに許可をとっている。
首領もなら私もと云い横に並んだ。
なんだろう。凄い写真が撮れそうだ…。
「それじゃあ撮りますね。」
はい、チーズと馴染みの掛け声が出され柔らかく笑う。
また携帯に送っておきますね。と、太宰さんは云いポケットに携帯を入れた。
それでは失礼しますと声が聞こえ扉が再度開く。そうすると、ドアをノックしようとしていたであろう中原さんと目が合う。
嗚呼、今日の占いは最下位なのだろうなと普段信じない占いの事を思ってみたりする。
遠い目をしてると中原さんが声を出した。
「誰だ?手前…。」
そう来たかー。心の中で自分の額を打つ。むしろこの方が恥ずかしい。
『…穴があったら入りたい。』
「ていうか、詩葉の事分からないって何なの?中也馬鹿なの?」
「見間違えるほど可愛いんですね!流石私のお姉ちゃん!」
散々な言われようされてるし、詩音…。
「詩葉か!?」
そして気付く中原さん。
「そうそう、今日の護衛中也くんだから。」
『聞いてないですよ!首領!!』
「だって云ったら君絶対断るだろう?」
流石…お見通しなわけだ。
まだ、中原さんは混乱しているようで目を白黒させている。
「本当に詩葉か…?」
『はい。正真正銘いつも医務室に居る綴璃詩葉です。』
「その服はどうしたんだ?」
「私と色違いなのよ。」
そう云ってエリス嬢が私に抱きついてくる。そして一言。
「可愛いでしょ?」
可愛らしい顔で微笑んだ。
可愛らしいエリス嬢に頭を撫でたくなる衝動に駆られながらもぐっと堪える。
そして、中原さんから衝撃の一言。
「ええ、エリス嬢。お二人ともとても可愛らしいですよ。」
お世辞をどうも…と思いながら苦笑いをするしかなかったのは云う迄も無い。
なんとなく憂鬱な気分になりつつも、いつも通りの服を着て首領のところへ向かう。
似合わないのにあのロリータ服を着るのは何とも痛い人にしか見えないだろうに…。
首領の部屋の前に立ち一呼吸する。
ドアをノックし様子を伺う。どうぞと声が聞こえてきてドアを開けた。
『おはようございます。』
「おはよう、詩葉ちゃん。流石、時間ピッタリだね。」
『いえ…。』
普段なら5分前に来るのだが、気が重くて時間ぴったりにしか行けなかったなどと言えるような気はしない。
『エリス嬢はどちらに?』
「エリスちゃんはさっそく詩音ちゃんにヘアアレンジしてもらってるよ。あとはい、これは詩葉ちゃんの分ね。」
そして受け取るのは私には似合わない可愛らしい服の入った袋。
わぁ…と思いながら服を袋から出し広げる。
「あと、靴とかもあるからね。」
袋のそこを見ると高級そうな箱が見えた。
前回は靴まで買い揃えていなかったはず。これは…。
「エリスちゃんが一緒に着てなら出かけてもいいって言うからね。宜しくね。」
もうこれは半分ぐらい仕事なのでは。
そう思ってしまった僕がいたが心の声は聞こえないふりをした。
「あ、お姉ちゃんやっときた!早く着替えてこっち来て!」
「詩葉やっときた!髪型やってもらったのよ!どう?」
『よくお似合いです。普段から可愛らしいですが今日は一段と可愛らしいですよ。』
蒼い目、金髪がよく映える服。それに合わせて綺麗に整えられた髪型。嬉しそうに笑く姿は本当に可愛い。
「でしょ!自信作!ほら、お姉ちゃんも着替えて着替えて!」
『本当に僕も着替えなきゃいけないかい?』
「あら、それなら今日のお出かけは無くなっちゃうわね…。悲しいわ…。」
急に身体中を駆け巡る悪寒。
やっぱり断れないか…。などと思いながら遠い目をする。
『いえ、冗談ですよ。着替えますね。』
「やったぁ!」
「それならエリス嬢。待ってる間にちょっとだけお化粧もしましょうか。」
「本当に!?楽しみ!」
きゃっきゃっと声が聞こえる中、前回も着替えた場所に入り服を脱いだ。
目の前に広がるのは普段の私であれば手を出すことがないであろう服。
エリス嬢は真紅のものだったが私は黒。色違いということだろう。
似合わないだろう服に袖を通した。
『できたぞ。』
そう言って部屋を出る。箱に入っていた靴も下ろし足を入れる。
靴のサイズがぴったりなのはきっと詩音が教えたからだろう。
姿見で格好を確認しているといつの間にかアイロンをカチカチと鳴らしながら後ろに立つ詩音がいた。
大人しく近くのソファに座り髪を整えてもらう。
横目でエリス嬢を見ると首領に大量の写真を撮られているところだった。薄く化粧も施されており際ほどよりさらに可愛らしくなっている。
『休日なのにすまないね。』
「別にいいよ。お姉ちゃんのこんな姿を見れるのも役得だしね。」
『似合わないのによくやるよ…。』
「またそんなこと言って、似合ってるから大丈夫だよ。」
『そうかなぁ…。』
「私のお姉ちゃんだもん。似合わないわけがないよ。」
買い被りすぎと云いながら笑う。
いつの間にか髪型の大半は出来上がっていたようでエリス嬢と似たような髪型になっている。
髪型も終わり、メイクをして完成だ。
化粧も終わり、エリス嬢の方へ向かうと少しご機嫌斜めなエリス嬢が座っていた。
声をかけるとやっぱり可愛いと云いながら抱きついてきた。髪型を崩さないように頭を撫でていると、ドアがノックされた。
やばい。この格好を見られるのは心の準備が整っていない。首領を止めようと声を上げかけたが既に許可が降りたようでドアが開いてしまった。
扉を開けたのは太宰さんだった。
嗚呼終わった。心が終わった。
私を気にせず報告を始める太宰さん。突っ込んでくれた方が気が楽だ…。
「報告は以上です。」
「ご苦労、太宰くん。」
「…先程から気になっているのですが。」
「云って構わないよ。」
「詩葉…その格好は…?」
ようやく突っ込んでくれた。
「可愛いでしょ。」
そして、エリス嬢が答えてしまった。
僕は否定するように首を横に振るが太宰さんはエリス嬢の方を信じたようで方を信じたようで、ええと答えてしまう。
『いや…似合わないだろう?』
「ううん、本当に似合ってるよ。」
「でしょ!流石お姉ちゃん!」
「普段着はそんな格好なのかい?」
『いや、いつも医務室にいるような格好だよ。』
取り敢えず否定はしておく。なんとなくいたたまれない気になる。
「今日はこれでお出かけするのよ!」
「おや、それは可愛らしい図が見れそうですね。あ、詩葉写真撮らせて。」
『え、何故。』
「いやぁ、ぜひ詩音と並んだ姿も撮りたいよね。」
「撮ってくれるんですか!」
詩音が乗ってしまった。これは撮らなければならないやつだな…。するとエリス嬢も私も入るわ!と云い太宰さんに許可をとっている。
首領もなら私もと云い横に並んだ。
なんだろう。凄い写真が撮れそうだ…。
「それじゃあ撮りますね。」
はい、チーズと馴染みの掛け声が出され柔らかく笑う。
また携帯に送っておきますね。と、太宰さんは云いポケットに携帯を入れた。
それでは失礼しますと声が聞こえ扉が再度開く。そうすると、ドアをノックしようとしていたであろう中原さんと目が合う。
嗚呼、今日の占いは最下位なのだろうなと普段信じない占いの事を思ってみたりする。
遠い目をしてると中原さんが声を出した。
「誰だ?手前…。」
そう来たかー。心の中で自分の額を打つ。むしろこの方が恥ずかしい。
『…穴があったら入りたい。』
「ていうか、詩葉の事分からないって何なの?中也馬鹿なの?」
「見間違えるほど可愛いんですね!流石私のお姉ちゃん!」
散々な言われようされてるし、詩音…。
「詩葉か!?」
そして気付く中原さん。
「そうそう、今日の護衛中也くんだから。」
『聞いてないですよ!首領!!』
「だって云ったら君絶対断るだろう?」
流石…お見通しなわけだ。
まだ、中原さんは混乱しているようで目を白黒させている。
「本当に詩葉か…?」
『はい。正真正銘いつも医務室に居る綴璃詩葉です。』
「その服はどうしたんだ?」
「私と色違いなのよ。」
そう云ってエリス嬢が私に抱きついてくる。そして一言。
「可愛いでしょ?」
可愛らしい顔で微笑んだ。
可愛らしいエリス嬢に頭を撫でたくなる衝動に駆られながらもぐっと堪える。
そして、中原さんから衝撃の一言。
「ええ、エリス嬢。お二人ともとても可愛らしいですよ。」
お世辞をどうも…と思いながら苦笑いをするしかなかったのは云う迄も無い。
4/4ページ