綴るのは…。
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『銃は護身用じゃ駄目だな。きちんとしたやつを持っておかないと。』
「まぁ、そうだろう。それじゃあ、私は失礼するよ。」
『ああ、それじゃあまた夜に。』
そう云うと、太宰さんは手を振り医務室を出ていった。
と思ったら、何を思ったのか扉から顔を覗かせた。
どうしたんだ?
「あ、外出中から変えとくよ。看板。」
『ああ、ありがとう。』
看板を変えてくれたようだった。
さて、私もこうしちゃいられない。
デスクから愛用の銃を取り出す。
暫く使っていなかったから、手入れをしないとな。
悪い予感もする。
何も、起こらなければいいが。
銃の手入れを終わらせ、射撃場に向かう。
下級構成員がここの使用の大半を占めるが、銃の調整をする幹部の方々もよくやってくるこの場所。
訓練するにはもってこいだ。
銃で的の真ん中を狙い、撃つ。
射撃は得意だ。
それに、ナイフや剣も。
体術は苦手だが、そこに関しては詩音が得意だ。
私達は補い合っていろいろなことをくぐり抜けて居たようだ。
もう1発。
バンと、撃つ。
「あ、綴璃さん。」
気付けば後ろに黒蜥蜴の立原くんがいた。
「珍しい。綴璃さんがこんな所いるなんて。」
『まぁ、たまには撃ちたくなるんだよ。』
「へぇ。」
狙いを定め、バンッと撃つ。
「ねぇ。」
『?何だい?』
「俺と訓練してくれないっすか?」
『え、立原くんと?』
「はい。あ、トイガン使ってですけど。」
『ああ、撃ち合いか。』
「はい。」
トイガンを使っての撃ち合い。
実弾をそう云う実践練習に使うわけにいかないからそういうものが導入されている。
『いいよ。やろうか。』
「!ありがとうございます!」
『銃の使用上限は?』
「自由ってことで。あ、でも球は本物き入れれる分だけの上限付きじゃないと。」
『了解だよ。』
「それじゃあ、場所移しますか。」
『ああ。』
射撃場を離れ、実践銃撃練習場に向かう。ゴーグルをつけ、使う銃を取り出す。
狙撃銃と愛用の拳銃と同じ型を取りだして、準備を済ませる。
「準備、いいですか?」
『ああ、いいよ。全力でかかってきな。』
「了解。その言葉、覚えておいてください。」
『楽しみにしておくよ。』
一分。
この時間は互いが身を隠す時間。
本当の戦いならそんなことをする暇もないだろうが、最初の状況を作るためには必要なことだ。
アラームが練習場に鳴り響いた。
さて、訓練、開始の時間だ。
今回は、銃の弾が胸や頭に当たればゲームオーバー。
その時点で勝ち負けが決まる。
『さて、立原くんは何処に居るかな?』
隠れながら立原くんを探す。
彼は身軽だから、様々なところに隠れられるだろう。
ああ、楽しみだ。
視界の端で光るものが見えた。
ああ、あそこにいるのか。
走り出すが速いか、撃つのが速いか。
僕は走り出した。
後ろで、立原くんの声が聞こえた気がする。
さてさて、どちらが勝てるかな。
「あー、負けたあああ。」
『爪が甘いよ。立原くんは。』
「くっそ…。」
『あはは。』
訓練は私の勝ちに終わった。
私の銃の腕はマフィア内でもかなり上の方だと云われるから仕方の無いことだろうけど。
「勉強になります。」
『まぁ、これからだよ。立原くんはきちんと成長できる。』
「!ホントですか?」
『ほんとほんと。僕は嘘をつかないよ。』
「よし!ありがとうございました!」
『ああ。』
そう云って立原くんはもっと頑張るようで射撃場の方に向かっていった。
成長するのが楽しみだ。
『却説、そろそろか。』
時計を見ると、いい時間になっていた。
ウォーミングアップにはちょうど良かったかもしれない。
きちんとした準備をしよう。
訓練前に脱いでおいた白衣を手に持ち練習場後にした。
医務室に戻って、治療のための薬を準備する。
こういう時に、きちんと治療をするのは、有力な人だけだから、仕方の無いことなのだけれど…。
『これで、最後か。』
要ると思われるものをカバンに詰め終える。
あとは、愛用の銃をホルスターに入れる。
使うことがなければいいが、きっと使うことになるのだろう。
狙撃銃も準備をしておく。
コンコンとドアがノックされた。
誰だろう…?
『今開ける。』
ガチャリとドアを開けると詩音が目の前に立っていた。
『おや、詩音。どうしたの?』
「お姉ちゃんも来るって聞いて。」
『ああ、それで。ダメじゃないか。きちんと僕にも話さなきゃ。西鬼に聞いた時には肝が冷えたぞ?怪我して戻ってくるかもしれないんだから…。僕だって、覚悟しないといけないんだからね?』
「ごめん。」
そう謝って、しょぼんとなる詩音の頭を撫でる。
『生きて戻ってこよう?』
「うん。そうだね。」
『大丈夫、僕等は双子だ。二人で一つの存在。片方が欠ければもう片方を追いかける運命。死ぬ時は、一緒だ。』
「うん…。」
『どうしたんだい?』
「…何かね、悪い予感がするの。」
『例えばどういう?』
「分かんないの。でも、すごく嫌な予感…。」
『…。』
詩音の嫌な予感はよく当たる。これは、かなり注意しておかないといけない。
『ありがとう。気をつけるよ。詩音も、気をつけるんだよ?』
「うん。」
『あぁ、そうだ。詩音、頼みたいことがあるんだ。』
「?頼みたいこと?」
『エリス嬢の髪を服に合わせてアレンジしてあげてくれ。』
「え?」
『だいぶ前からエリス嬢とその話をしていたんだ。』
「なら、断れないね。きちんと帰ってこなきゃ。」
そう言って、詩音は優しく笑った。
『うん。だから、僕達はきちんと戻ってくる。戻ってこなきゃならない。』
「うん。よし、話してたら楽になった。ありがとう。二人で、きちんと戻ってこよう。」
『ああ。』
「それじゃあ!」
そう云い、詩音は走っていった。
その背中を見送ると、太宰さんが、やってきて僕に声をかけた。
そろそろ行くよ。
と、僕も覚悟しないといけない。
「まぁ、そうだろう。それじゃあ、私は失礼するよ。」
『ああ、それじゃあまた夜に。』
そう云うと、太宰さんは手を振り医務室を出ていった。
と思ったら、何を思ったのか扉から顔を覗かせた。
どうしたんだ?
「あ、外出中から変えとくよ。看板。」
『ああ、ありがとう。』
看板を変えてくれたようだった。
さて、私もこうしちゃいられない。
デスクから愛用の銃を取り出す。
暫く使っていなかったから、手入れをしないとな。
悪い予感もする。
何も、起こらなければいいが。
銃の手入れを終わらせ、射撃場に向かう。
下級構成員がここの使用の大半を占めるが、銃の調整をする幹部の方々もよくやってくるこの場所。
訓練するにはもってこいだ。
銃で的の真ん中を狙い、撃つ。
射撃は得意だ。
それに、ナイフや剣も。
体術は苦手だが、そこに関しては詩音が得意だ。
私達は補い合っていろいろなことをくぐり抜けて居たようだ。
もう1発。
バンと、撃つ。
「あ、綴璃さん。」
気付けば後ろに黒蜥蜴の立原くんがいた。
「珍しい。綴璃さんがこんな所いるなんて。」
『まぁ、たまには撃ちたくなるんだよ。』
「へぇ。」
狙いを定め、バンッと撃つ。
「ねぇ。」
『?何だい?』
「俺と訓練してくれないっすか?」
『え、立原くんと?』
「はい。あ、トイガン使ってですけど。」
『ああ、撃ち合いか。』
「はい。」
トイガンを使っての撃ち合い。
実弾をそう云う実践練習に使うわけにいかないからそういうものが導入されている。
『いいよ。やろうか。』
「!ありがとうございます!」
『銃の使用上限は?』
「自由ってことで。あ、でも球は本物き入れれる分だけの上限付きじゃないと。」
『了解だよ。』
「それじゃあ、場所移しますか。」
『ああ。』
射撃場を離れ、実践銃撃練習場に向かう。ゴーグルをつけ、使う銃を取り出す。
狙撃銃と愛用の拳銃と同じ型を取りだして、準備を済ませる。
「準備、いいですか?」
『ああ、いいよ。全力でかかってきな。』
「了解。その言葉、覚えておいてください。」
『楽しみにしておくよ。』
一分。
この時間は互いが身を隠す時間。
本当の戦いならそんなことをする暇もないだろうが、最初の状況を作るためには必要なことだ。
アラームが練習場に鳴り響いた。
さて、訓練、開始の時間だ。
今回は、銃の弾が胸や頭に当たればゲームオーバー。
その時点で勝ち負けが決まる。
『さて、立原くんは何処に居るかな?』
隠れながら立原くんを探す。
彼は身軽だから、様々なところに隠れられるだろう。
ああ、楽しみだ。
視界の端で光るものが見えた。
ああ、あそこにいるのか。
走り出すが速いか、撃つのが速いか。
僕は走り出した。
後ろで、立原くんの声が聞こえた気がする。
さてさて、どちらが勝てるかな。
「あー、負けたあああ。」
『爪が甘いよ。立原くんは。』
「くっそ…。」
『あはは。』
訓練は私の勝ちに終わった。
私の銃の腕はマフィア内でもかなり上の方だと云われるから仕方の無いことだろうけど。
「勉強になります。」
『まぁ、これからだよ。立原くんはきちんと成長できる。』
「!ホントですか?」
『ほんとほんと。僕は嘘をつかないよ。』
「よし!ありがとうございました!」
『ああ。』
そう云って立原くんはもっと頑張るようで射撃場の方に向かっていった。
成長するのが楽しみだ。
『却説、そろそろか。』
時計を見ると、いい時間になっていた。
ウォーミングアップにはちょうど良かったかもしれない。
きちんとした準備をしよう。
訓練前に脱いでおいた白衣を手に持ち練習場後にした。
医務室に戻って、治療のための薬を準備する。
こういう時に、きちんと治療をするのは、有力な人だけだから、仕方の無いことなのだけれど…。
『これで、最後か。』
要ると思われるものをカバンに詰め終える。
あとは、愛用の銃をホルスターに入れる。
使うことがなければいいが、きっと使うことになるのだろう。
狙撃銃も準備をしておく。
コンコンとドアがノックされた。
誰だろう…?
『今開ける。』
ガチャリとドアを開けると詩音が目の前に立っていた。
『おや、詩音。どうしたの?』
「お姉ちゃんも来るって聞いて。」
『ああ、それで。ダメじゃないか。きちんと僕にも話さなきゃ。西鬼に聞いた時には肝が冷えたぞ?怪我して戻ってくるかもしれないんだから…。僕だって、覚悟しないといけないんだからね?』
「ごめん。」
そう謝って、しょぼんとなる詩音の頭を撫でる。
『生きて戻ってこよう?』
「うん。そうだね。」
『大丈夫、僕等は双子だ。二人で一つの存在。片方が欠ければもう片方を追いかける運命。死ぬ時は、一緒だ。』
「うん…。」
『どうしたんだい?』
「…何かね、悪い予感がするの。」
『例えばどういう?』
「分かんないの。でも、すごく嫌な予感…。」
『…。』
詩音の嫌な予感はよく当たる。これは、かなり注意しておかないといけない。
『ありがとう。気をつけるよ。詩音も、気をつけるんだよ?』
「うん。」
『あぁ、そうだ。詩音、頼みたいことがあるんだ。』
「?頼みたいこと?」
『エリス嬢の髪を服に合わせてアレンジしてあげてくれ。』
「え?」
『だいぶ前からエリス嬢とその話をしていたんだ。』
「なら、断れないね。きちんと帰ってこなきゃ。」
そう言って、詩音は優しく笑った。
『うん。だから、僕達はきちんと戻ってくる。戻ってこなきゃならない。』
「うん。よし、話してたら楽になった。ありがとう。二人で、きちんと戻ってこよう。」
『ああ。』
「それじゃあ!」
そう云い、詩音は走っていった。
その背中を見送ると、太宰さんが、やってきて僕に声をかけた。
そろそろ行くよ。
と、僕も覚悟しないといけない。