山の向こう側にある街へ
懐かしい夢を見た
立科ー!
北御牧!
立科 てか!また遅刻かよ!
北御牧 ごめーん これで許して
立科 おー!丸子のところの酒だ!
北御牧 2瓶ぐらいもらったから
それに僕酒弱いし
立科 ありがとう 酒置いてくるからちょっと待ってろ
いつもそうだ
重要なことは遅刻しないのに、個人間の約束では遅刻してくる
いつも、危なかしくって儚げなやつ
でも、いざとなったら頑固だし
絵を描くときとか、ものを作るときとかの集中力と言ったらもう…
北御牧 で?立科どこ行くんだっけ?
立科 あいつ(望月)の所
北御牧 そーだったね
そうだ!立科!ちょっと伝えたいことがあるんだけど…
声のトーンが変わった
あいつが声のトーンが変わるのは機嫌の悪いときだ
正直言うと、聞きたくない
なぜならば、何を言うのか分かってしまったならだ
北御牧 前さ、僕達で合併しようとしたけど駄目になったときあったよね
立科 あーあったな
北御牧 実はさ、僕ね………
夢はそこで終わった
気味の悪い夢だ
まー仲間がいなくなるってこんな感じなんだよなって思う
まーこれが、土地の定めってやつなのかな
人間でもあると思うけど…
人間も長く生きられないように、俺等だっていつかは消えていく……
そんな夏の日だった……
北御牧 何?黄昏れてんの?
立科 はっ?おまえ??何で?
北御牧 僕そんなに、か弱くないよ!!
立科 いや、そんなこと言ってねーし
北御牧 言ってた!危なっかしいやつって
あと、頑固とか!合ってるけど!
立科、今日いつか知ってる?
立科 8月14日…今日、お盆の日か
北御牧 そうそう!立科寂しそうだったから会いに来ちゃった(テヘペロ)
立科 別に、寂しそうな顔してないし…
北御牧 うっそだー立科、泣きそうな顔してるもん
は?
ふと、顔を拭ってると…
手の甲が湿っていた…
北御牧 ほら、泣いてる…
立科 ほっとけよ!!
すると、北御牧が大きく手を広げて
俺のことを抱きしめた
立科 離せよ!
北御牧 駄目!そうしないと立科が壊れちゃう
だっていつも溜め込んでるんだもん
元凶が何言ってんだろうか
泣かせたのこいつだぜ
まー悪くないけどよ
そう思いながら俺はこいつの胸の中で長い時間泣いていた
北御牧side
始めてあったのはいつかな
僕より年下で儚い雰囲気を出してた君
でも、爽やかで僕の太陽のような存在だった
起きたら何をしようかな
そうだ!僕のお気に入りの場所につれてこう!!
気分を明るくしようと涙を擦ってその先のことを考えた
「僕も弱虫だなー」
そう呟いた…
数時間後
立科 やべ!寝てた
あいつはというと
寝てるし
所々、目が赤い…
こいつも泣いていたのか
心配させてしまったな…
とりあえず寝かしとくか
次の日
北御牧 立科!僕ね!立科とやりたいことがあるんだ!!
立科 リストか
北御牧 うん!だから今すぐいこ!
それからというものの、ジャスコや動物園やスキー場のリフトに乗って、マウンテンカートに乗ったりなどと楽しんだ
北御牧 立科ー楽しいよーー
立科 飛ばずなよ!怪我するからな
北御牧 わかったー
まあ、楽しい月日は過ぎていき…ついにお盆最終日となった
北御牧 そうだ、立科連れて行きたい場所あるんだ!
立科 どこだよ!!
北御牧 まあ、ついてからのお楽しみ
まあ、どこでも良いが
あいつが連れて行く所は楽しい場所なんだろうなって思った
北御牧 じゃーん僕達の思い出の場所ー
立科 懐かしいな一本のくるみの木
北御牧 そうそう、僕がやさぐれてるときに立科と会ってここで色々話をしたよね
立科 だよな
北御牧 うん、あとね僕話したいことあるんだ…
立科 うん
聞きたくない…でも受け止めなければいけない
そう感じた
北御牧 ………
立科 ………
沈黙は長く続いた
北御牧 あー僕らしくないな!!もう!
わかってる!!分かってるよ!
立科 うん
北御牧 僕ね、立科のこと太陽のような存在だと思ってたんだ
立科 えっ??
北御牧 最初さ、なんか儚げで今すぐ消えちゃいそうな雰囲気出してたけどさ、関わっていくうちに頼れる奴だなって思った
それにさ、決めたことには一直線なやつだし
立科 ??
北御牧 だからさ
「僕ね、立科の決めた道応援してるからね」
その後、何も言わず夕焼けとともに消えてしまった
何だよ!何であいつ消えるんだよ
大きな木一本あるこの大地で俺は一人、涙を流しながら家まで帰った
家まで帰ったとき、テーブルに1通の封筒が置かれていた
「立科へ
突然消えちゃってごめんね
今日は、最終日だから帰らなきゃいけないんだ
また会えたら4人で一緒に笑い会えたらいいな
またね」
バカかよあいつ…
消えやがって…
俺は封筒に、紙をしまいこう思った
お前は、そういう奴だったと
ある日突然現れてくる奴で、手を離せばすぐに飛んでいく
消えそうなのは俺も一緒か?
お前、いつも周りを明るくしようと一生懸命だったよな
人に気を使って無理して笑ってるやつ
俺も一緒か…
これ以上、暗い気持ちでいられない
そーでもしないと、あいつが悲しむからな!!
前を向こう
それが土地に与えられた使命でもあり、俺が決めた道でもあるから
明るく儚げな君へ
お前が託した希望を絶対俺は忘れない
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