「いいから、お入りよ」


そう言われ、お店の中に入りカウンター席に座る。


「何にするんだい？」


『ビールで……』


「はいよ」


ドンッと目の前にジョッキビールを置かれる。


この店も何も変わってない。


変わったのは従業員が増えただけ。


「帰って来てたんだねサキ」


『はい……』


お登勢さんはタバコを吸いながら話す。


「銀時には会ったのかい？」


『会いました……』


ここに来ては、お酒を飲みながら銀ちゃんの愚痴だったり相談だったり聞いてもらってた。


「相変わらずだったろ？」


『はい……相変わらずでした』