しにんのこえ
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「俺は君と同じ世界を見てみたかった」
力なくベットに横たわる貴方が、ぽつりと呟く。
空を映したような青の瞳は歳を経るにつれ淡くなっていって、朝明けの色ねと笑いあった日は遠い夢のよう。
私はあの場所で貴方の手を取ったときから変わらないのに、貴方だけいつも変わり続けた。それが愛おしかった。
「馬鹿なマスター、でも、好きよ。」
しばらくぶりに呼んだ貴方の名前は思っていたよりずっと柔らかく部屋に響いた。私はこんなに彼を愛していたのか、と我が事ながら少しばかり驚く。
しかしながら刻限は迫り、貴方の手を握ろうとした私の手は既に透け始めていた。どうせなら貴方の隣に、私の身体も残れば良いのに。共に物質の終わりまで過ごすのも、貴方となら悪くない。こんなに一緒に過ごしたのに、ままならないものね、そう笑おうとした声が、空気を震わすことはついぞなかった。
力なくベットに横たわる貴方が、ぽつりと呟く。
空を映したような青の瞳は歳を経るにつれ淡くなっていって、朝明けの色ねと笑いあった日は遠い夢のよう。
私はあの場所で貴方の手を取ったときから変わらないのに、貴方だけいつも変わり続けた。それが愛おしかった。
「馬鹿なマスター、でも、好きよ。」
しばらくぶりに呼んだ貴方の名前は思っていたよりずっと柔らかく部屋に響いた。私はこんなに彼を愛していたのか、と我が事ながら少しばかり驚く。
しかしながら刻限は迫り、貴方の手を握ろうとした私の手は既に透け始めていた。どうせなら貴方の隣に、私の身体も残れば良いのに。共に物質の終わりまで過ごすのも、貴方となら悪くない。こんなに一緒に過ごしたのに、ままならないものね、そう笑おうとした声が、空気を震わすことはついぞなかった。
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