『濁流を渡って』番外編
主人公の名前
ツバメ・セナガキツバメ(初期設定)
21歳。元海軍中将。
今はいろいろあって麦わらの一味のクルー(戦闘要員)になっているけれど、ローに命を助けてもらったことがあり、ハートのクルー達とも仲がいいので船を行き来することが多い。
セナガキ(初期設定)
ツバメが海兵時代に使っていた偽名。
男性ということになっている。海軍暗部。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~出発1日目~
ぷるぷるぷる…がちゃ
『もしもし?』
「ツバメちゃん、大丈夫?」
『ええ、もうすぐシャボンディ諸島に着きます』
「えっ、速くない!?」
『実はウソップの工場でヨットの帆を見つけたので、こっそり拝借したんです。おかげで風を捕まえてすいすい進めましたし、燃料の節約にもなりました』
「いやいやいやそれでも速すぎるよ…フロリアントライアングル抜けたってことでしょ…?どうやったらそんなに速く進めるの…」
『船体軽いからですかね?』
「絶対それだけじゃない」
『一応航海術は海兵時代に叩き込まれましたから、ナミやベポくんや専門でやっている人ほどではありませんが、心得てはいます』
「そうだったんだ…にしてもすごいよ。カームベルトは通った?」
『いえ、先にレッドライン通った方が楽だとナミが言ってました。コーティング代も安く済みますし』
「そっか…(コーティング代が安く済むってどういうことだろう…)気を付けてね、シャボンディ諸島は犯罪だらけだから」
『知ってますよ、そうそう、この辺魚すっごくいっぱい釣れますよ!』
「まさか食べるの?おなか壊さないでね」
『大丈夫です、私毒効かないので!』
「よく一味の人達見て思うんだけど、体どうなってるの?」
『じゃあまた!明日も連絡しますね!』
~~~~~~~~~~~~~~~
~2日目~
ぷるぷるぷる…がちゃ
『もしもし?』
「ツバメちゃん、どう?」
『楽しかったー!私遊園地はじめて行きました!』
「え?」
『ジェットコースター面白くて5回も乗っちゃいました!』
「のんき!!」
『あ、お土産たくさん買ったので楽しみにしててください』
「食べることばっかり!もうちょっと危機感持って!?ただでさえタイトなのに遊んでたら7日に着くの無理だよ!?」
『そんな神経質になっていたら、うまくいくものもうまくいきませんよ、気楽に構えましょうよ』
「じゃあ、今日は全然進んでないわけ?」
『そうそう!コーティング屋に行ったら、なんと!シルバーズ=レイリーに会えたんですよ!』
「無視!?」
『知ってますか、シルバーズ=レイリー!本物ですよ本物!レイリーさんも私のこと知ってたみたいで、手配書より別嬪だねって!嬉しかった~!本物超かっこいいんですよ!』
「そっかー、気を付けてね、明日には出航できるの?」
『はい、明日の朝にはコーティングできているから、魚人島を通って、パンクハザード方面へ向かいます。
シャッキーさんとも仲良くなれて、お部屋に泊まらせていただけることになったんですよ~!』
「そっか、よかったね」
「さて、明日は早いのでそろそろ寝ますね」
「うん、おやすみ、気を付けてね」
~~~~~~~~~~~~~~~
~3日目~
ぷるぷるぷる…がちゃ
『もしもし?』
「ツバメちゃん、今どのへん?」
『魚人島を出てパンクハザードを通過するところです』
「やっぱり速いよ!なんで?どうなってるの!?」
『どうしてでしょう?まさかこんなにうまくいくとは思っていませんでした…今日中にはドレスローザに着けると思います…』
「?なに、その音…噴火?」
『ああ、やっぱり荒れてますよね、パンクハザード近海…もう少しで通過できそうなのですが…マグマ側は大変そうなので氷河側から抜けたいところですが、難しそうですね…』
「大変な時に電話しなくていいから!!操縦に集中して!?落ち着いてからまた連絡して!?いったん切るね!?」
がちゃっ
~~~~~~~~~~~~~~~
~4日目~
ぷるぷるぷる…がちゃ
『もしもし?ベポくん?』
「うん、どんな感じ?」
『今からドレスローザ出るところなんですけどね…』
「もうツッコむ気も失せるけど、速いね…」
『大丈夫です!ちゃんと満喫しましたから!』
「それはどっちでもいいけど、よかったね…」
『コリーダコロシアムって知ってますか?』
「うん、麦わらも昔出てたらしいね」
『そうなんですか!私も出たんですけどね、優勝しちゃいました!』
「えええ!?」
『景品は1億ベリーだったから、ナミにあげようと思います』
「ツバメちゃんと電話していると、なんだか子供の絵日記を読んで聞かされているような気分になるね…」
『ありがとうございます』
「ほめてないよ」
『ヴィオラ様とレベッカ様とキュロス様にお会いすることもできて、お茶もさせていただきました!あ、シャボンディ諸島のお土産をお出ししちゃった!ごめんなさい、人数分ないかもしれません…』
「いいよそれは!」
『あ、あと、ワノ国の着物を頂いたんです!浴衣といって、なんでもワノ国ではちょうど今頃の時期から夏に着るものだそうです!すっごくかわいいんですよ!ローさん喜ぶかなあ』
「…きっと喜ぶよ。ツバメちゃん、何着ても似合うんだろうなあ」
『ありがとうございます…それで、相談なのですが…』
「なに?」
『大型の海賊船って、ウエストブルーの中でどのあたりに行けば遭遇しやすいと思いますか?』
「…え?どういうこと?」
『私はドレスローザ近海が一番多いと思ったからそこを目指してきたのですが…考えてみたら海軍の船が一番安全設計でしょうし…マリンフォードまで戻った方がいいですかね?』
「ん?何の話??」
『カームベルトを渡る手段ですよ!一応フランキーに海楼石で船底コーティングしてもらいましたが、他の手段があるなら考えたいじゃないですか。
だからメリーごと格納できる大型の船で、かつ海賊船か軍艦ならカームベルトを渡れる設計になってるでしょうから、乗せてもらえないかなあと思って…』
「いやいやいや無理でしょ!ツバメちゃん、自分が賞金首ってこと忘れてない!?」
『まあ、最悪ミニメリーか、賞金首らしく海軍の軍艦をシージャックしますが、世界政府に目を付けられたら一味にもハートのみなさんにもご迷惑おかけするかもしれないから、そう考えると海賊船の方がまだお手頃じゃないですか…食料燃料あるからジャックする方がコスパ最強にいいし海賊船の場合お宝が乗ってるかもしれないし、ロードポーネグリフが乗ってたらラッキーだなあって…どっちがいいかレイリーさんに聞いとけばよかったかなあ』
「ツバメちゃんって…元海兵なのにそのへんの海賊より海賊らしいよね」
『図太くないと海賊なんてやってられませんから』
「強いなあー…」
『まあ、考えます。明日の夜はどの地点にいますか?』
「予定通りだよ」
『わかりました。うまくいけば明日の夕方か夜には着けると思います』
「すごい、本当にぴったり七夕の夜に着けるじゃん!」
『あ、まだ誰にも言わないでくださいよ?着いたら連絡しますので、ローさんの視界の範囲外に誘導してもらえますか?』
「アイアイ!」