『濁流を渡って』番外編
主人公の名前
ツバメ・セナガキツバメ(初期設定)
21歳。元海軍中将。
今はいろいろあって麦わらの一味のクルー(戦闘要員)になっているけれど、ローに命を助けてもらったことがあり、ハートのクルー達とも仲がいいので船を行き来することが多い。
セナガキ(初期設定)
ツバメが海兵時代に使っていた偽名。
男性ということになっている。海軍暗部。
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side.ベポ
ぷるぷるぷる…がちゃ
『もしもし?』
「あ、その声はツバメちゃん?」
『ええ、お久しぶりです』
「久しぶり~!元気だった?」
『相変わらずですよ。そちらは?』
「うん、みんな元気にしてるよ!あ、キャプテンに代わるね!」
『いえ、代わらないでください』
「え?キャプテンすごく寂しがってるからツバメちゃんの声聞いたら喜ぶと思うよ?」
『今回用があるのはベポくんですから』
「?…どうしたの??」
『少しお聞きしたいのですが、サウスブルーからそちらまで、7日の夜までに行くルートや方法はありますか?』
「うーん、普通に考えても速くて10日はかかるよ?レッドラインとカームベルトを通らないといけないし、無理があるんじゃないかな?」
『いえ、ベポくんの航海術なら、やってみればできるかもしれませんよ?一緒に考えてください』
「…というか、そっちには航海士がいるんだから、任せたらいいじゃない?」
『うーん、サニー号はルフィとナミが決めたルートが絶対ですし、サウスブルーの用事もまだ済んでいませんから、7日は無理そうなんですよ』
「…ん?サニー号で一味全員で来るんじゃないの?」
『いいえ、私が個人的にローさんに用事があるので、ミニメリーで行こうかと』
「えええ!?本気で言ってるの!?無理だよそれは!」
『やってみたらできるかもしれませんよ?泳いだ人もいるらしいですし…あ、シャークサブマシンの方がいいですかね?』
「無理無理無理!やめて!危ないから!何かあったらどうするの!」
『大丈夫ですよ、一味の許可も取りましたし、サンジ君が笹団子と金平糖作ってくれたんです。みんなでいただきましょうよ』
「信用しないで!?あの人たちアホだから!信用しないで!黒足は何してるの?!」
『なにもミニメリーだけで行けるとは思っていませんよ?ナミにも安全なルートを教えてもらったし、フランキーに船をパワーアップしてもらったし、チョッパーには船酔いの対処法を教えてもらったし、ブルックには退屈しないように歌をダイアルに録音してもらったし、サンジ君はお土産だけじゃなくてお弁当まで作ってくれたし』
「遠足気分!!」
『何かあった時のために、ゾロとは毎日稽古して鍛えてますし!』
「だめだツバメちゃんって中身脳筋ゴリラだったの忘れてた…」
『なので、今の場所と次の目的地と7日のおよその地点を教えてください』
「ええーーー…うーん、わかったよ、絶対にこの電伝虫携帯して、絶対に毎日どこかのタイミングで僕にかけて。それ以外でも何かあったらすぐ連絡してね、あと一味にも連絡取れるようにしておいてよ」
『わかりました!ありがとうございます!!そうだ、他のみんなには言わないでくださいね』
「え、どうして?」
『ドッキリ成功させたいじゃないですか!特にローさんには絶対に言わないでくださいよ!』
「…ねえ、ツバメちゃんがキャプテンに用があるって言うのは…」
『だって、七夕じゃないですか』
「…そうだよね。本当に、本っ当に、気を付けて来てね。キャプテンきっと喜ぶから」
『任せといて!』