#09 殺し屋レグルス
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月が冷たい石畳の道を照らす。
50mくらい距離を空けながら、物陰に隠れながら後をつけていく。
思ったより早足だ。モタモタしてると行っちまう。
途中で馬車に乗って、隣町の港へ。
隣町は今滞在している街よりも寒かった。
上着くらい持って来たら良かった…洒落になんねえくらい寒い。
だがそうも言ってられねえ。
馬車から降りてまた気づかれないように物陰に隠れながら、目的地までついていった。
~~~~~~~~~~~~~~
着いたのはショットバー『アルフォート』。
高そうなバーだ。
バイト着のまま来ちまったが、周りの客もスタッフも全身黒の奴が多いから浮くこともなく、スタッフがブランケットを貸してくれてなんとか怪しまれずに済んだ。
スバルは「マッド・ルーナで」とバーテンダーに注文してカウンター席に座る。
俺は近くの2人がけのテーブル席に座った。
「思ったより若いな」
スバルの隣に座っていた初老の男がスバルに声をかけた。
「よく言われます」
バーテンが綺麗なマゼンタ色のカクテルをスバルの席に置いた。
「まあまずは乾杯でもしようじゃないか」
「僕に毒物を飲めと?」
「…なるほど?」
お互い少しだけ笑って、老人はスバルに見覚えのある青い封筒を渡した。
「本当に私が6でいいのか?」
「ええ、頭が手に入るなら…手伝いは不要です」
「そうかい」
何の話だ…?
「例の件は?」
「ああ、君が睨んだ通り、ドレスローザからシャボンディ諸島を経由してルブニールに輸入しているようだ。倉庫は別の場所にもあるようだが、金はこっちが用意しているらしい…すぐに裏が取れたよ」
「なるほど…シャボンディ諸島の他の輸出先は?」
「ワノ国とグリーンビットとパンクハザード…今のところそれだけだ」
「そんなところにまで…分かりました」
「まずはこっちの片づけだな…ところであのネズミは?」
「ああ、始末しておきます…ちょうど今から行くところですから」
「そりゃあいいな、抜かるなよ」
「ええ」
スバルはコートのポケットから男に分厚い封筒を差し出した。
「今後ともよろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしく頼むよ」
それからもポツポツと話して、30分ほどで店を出て、俺も慌てて店を出た。