#08 契約解消
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
side.スバル
カーテンから差す朝日で目が覚める。
僕は大きく伸びをしてベッドから出ると、いつものように隣に布団を敷いて寝ているローさんの側に座って、寝顔を眺める。
普段あんなに怖い顔してるのに、寝てる時はそんな様子はなくなって、子供みたいにあどけないんだ。
クビにしたら、この寝顔を見れなくなってしまう。
胸の奥がぎゅっと痛む。
愛おしい。
あと半月だけでもいいから一緒にいたい…なんて、わがままかな…。
船に乗ることはできないけど、あと半月だけ…。
わかってる。
そんなことをしたら、もっと一緒にいたくなってしまう。
そんなの、だめだ…。
(ローさん…ごめんなさい…)
(僕も好きだよ…)
心の中でつぶやいて、向こうを向いて眠る彼の耳元に、触れるだけの小さなキスを落として、部屋を出た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
side.ロー
結局全然眠れずに朝が来てしまった。
隣でスバルが起きた気配がする。
スバルが向こうを向いて寝たふりをしている俺の後ろに座って、顔にかかった布団を少し捲った。
なんだ。
なんの音もしないが、すごく視線を感じる。
ちゅっ
一瞬だけ、頬に柔らかい感触がしたと思ったら、スバルが部屋を出て階下へ降りていく音がした。