#05 紛争
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side.???
恩人の子供が瀕死状態だと連絡が入って、すぐに海軍本部にかけつけた。
部屋にいたのはセンゴクと患者と、殺気を放っていたいかにも貧弱な子供。
状況はすぐに分かった。
患者は胸をかなり深く刺されていたが、俺にかかれば大したことではない。
手術はすぐ終わった。
「2日ほど安静にしておけば治る。それまで無理はさせるな」
「遠路はるばるすまんかった…本当に感謝する」
「別に構わねえ………」
治療を終えてすぐ、センゴクが俺に深々と頭を下げる。
俺はもう一度、ベッドで眠る患者を見た。
他に外傷がないか確認するために変装を解いたら、少し前に話題になった正体不明の海兵だったので驚いた。
わざわざ俺を呼んだのには何か理由があるのだろうと踏んでいたが、自分の陣地で変装しているということは、本当は味方にも、医療班にすら見られてはいけない人間なのだろう。
これがあの人の子供、か…。
「このガキはどうするんだ」
「施設に引き渡す。こいつは育てると言い出すだろうがな」
「なるほどな…」
ガキが虚無の瞳で俺を見ている。
自分を殺そうとしたクソガキを育てるなんて、確かにあの人の意志を受け継いだ人だと妙に納得して、少し笑ってしまう。
「どうした?」
「いや、なんでもねえ………」
恩人の子供が瀕死状態だと連絡が入って、すぐに海軍本部にかけつけた。
部屋にいたのはセンゴクと患者と、殺気を放っていたいかにも貧弱な子供。
状況はすぐに分かった。
患者は胸をかなり深く刺されていたが、俺にかかれば大したことではない。
手術はすぐ終わった。
「2日ほど安静にしておけば治る。それまで無理はさせるな」
「遠路はるばるすまんかった…本当に感謝する」
「別に構わねえ………」
治療を終えてすぐ、センゴクが俺に深々と頭を下げる。
俺はもう一度、ベッドで眠る患者を見た。
他に外傷がないか確認するために変装を解いたら、少し前に話題になった正体不明の海兵だったので驚いた。
わざわざ俺を呼んだのには何か理由があるのだろうと踏んでいたが、自分の陣地で変装しているということは、本当は味方にも、医療班にすら見られてはいけない人間なのだろう。
これがあの人の子供、か…。
「このガキはどうするんだ」
「施設に引き渡す。こいつは育てると言い出すだろうがな」
「なるほどな…」
ガキが虚無の瞳で俺を見ている。
自分を殺そうとしたクソガキを育てるなんて、確かにあの人の意志を受け継いだ人だと妙に納得して、少し笑ってしまう。
「どうした?」
「いや、なんでもねえ………」