画面越しの恋
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解決方法が見つからないまま日にちが過ぎて行く。
その間2人は色々な話をした。
「あ、そ、そういえば君の学校はどんな所なの?」
「ごく普通の共学です」
「共学と言えばカースト1位の生徒が陽キャパリピカースト上位軍団を引き連れマウントを取りカースト最下位の人をパシリにしたり皆で虐めたりするあの共学……?」
「ふふ、イデアさん共学にどんなイメージ抱いてるんですか」
イデアの歪んだ共学への知識を正すため彼女は自分の学校の色々な話をしてくれた。
最終的にはギャルゲーでしか有り得ないと思っていた様な話を幾つか聞きイデアの中の共学に対する思いは更に拗れてこの日は終わった。
❖❖❖❖
数日後、最近は授業中であってもずっとスマホを付けっぱなしにし暇があればユウと話していた。
「イデアさんイデアさん、ずっとやっているそのゲームはなんですか?」
一試合終えたであろうタイミングで声をかける。
「あ、これ? これは今全世界で流行りのサバイバル形式でプレイヤーはFPS視点で他の敵を見つけて全員倒したら勝ちって言う生き残りを掛けて戦うゲームで……ってあ、ごごめん!今の説明じゃ全然分からないよね、」
自分のやっているゲームに興味を持って貰ったことが嬉しくなり遂早口で話してしまう。
しかしそんなイデアを微笑ましい目で見ていたユウが話す。
「ふふ、ずっと見ていたら何となく分かっていたから大丈夫ですよ! 凄く面白そうだなぁ、と思って」
「じゃ、じゃあ僕が教えてあげるよ……ふひっ、拙者これでもネット内ではかなりの能力の持ち主と言われているので任せてくだされ」
「本当ですか!? 私が元に戻れたら一緒にやりましょうね! 約束ですよ!」
ネットの中ではないリアルの友達と一緒にネトゲをするという夢が叶う、イデアはその日誰も寄せつけない程無双しドン勝しまくった。
❖❖❖❖
ある日の夜スマホから小さくだがすすり泣く声が聞こえる。
今まで気丈に振舞っていたが彼女は自分と同じくまだ18歳。
突然訳も分からず閉じ込められ不安だった思いが溢れたのだろう。
イデアはなるべく音を立てないようスマホの画面をそっと撫でた、まるでユウの涙を拭くかのように。
❖❖❖❖
そんな夜から更に数日後、イデアはふと彼女のスマホの中に何かヒントがあるかもしれないと思い彼女に文字通り迫っていた。
「ね、ねぇやっぱり分解してみてもいい? ちょっとだけ、先っぽだけだから!」
「や、やだ! イデアさんちょっと怖い顔してますよ!」
「ほ、ほら、開いてみたらもしかしたら手がかり見つかるかも知れないからね?」
半分は本当、半分は彼女に触れたいと思った嘘。
イデアは日常の中で日に日にユウへの思いが増して行った、彼女に触れたいと。
そこでスマホを弄らせてもらえば合法的に彼女に触れるんじゃね?という思いからの提案であった。
ユウは観念したかのように口を開く。
「うぅ、優しくしてくださいね……?」
「!?あ、ユウ氏そ、その言い方拙者以外にしたら絶対ダメでござるよ……男は狼だから気をつけてね……」
「?」
………
「なるほど、軽かったのは中身がそもそも入っていないからか……」
中を軽く開いてみると画面が点灯だけの最低限のパーツが着いているだけだった。
「機械は多分足がつかないように手作り、完全に閉じ込める為だけに作られた物ですなぁ」
「開けてみて分かりましたが少ない機械の中に電源が切れぬ様魔法がかけられてあったので恐らくこの魔力が動力減なのでしょう」
少し開いただけで自分が閉じ込められている謎のスマホの詳細を言い当てるイデアに感心する。
「さすがイデアさんですね……」
「お褒めに与り実に光栄」
スマホを元の状態に戻しそっと画面に触れる。
「と、ところでユウ氏、ずっと気になってたんだけど画面に触れた時何か感じるの?」
「はい、何となくですが触られてる感覚があります」
ふぅん、と言いながらイデアはユウのほっぺた辺りを無意識にタッチする。
「ん、へへ、意識するとちょっと擽ったいですね」
「え……あ!? ああああ!? ご、ごごごごめん!!! 拙者一体何を!!?? 嫁入り前の女子の体に触ってしまい本当に申し訳ないこうなれば腹を切ってお詫びするしか……」
「わああ!? 待って下さい!! ストップイデアさん!! 私嫌だなんて思わなかったです!! むしろ久しぶりに人に触れられて嬉しかったです……!」
その言葉にイデアは数日前夜彼女が泣いていた事を思い出す。
「ほ、ほんと……? 気持ち悪くなかった……?」
「全然、あの、もっと触ってくださっても大丈夫ですよ。あ、変な意味じゃなくてもしかしたら何かわかるかも知れないじゃいですか!」
そう言われ画面を見ると少し顔を赤くさせ心做しか目に涙を浮べていたユウはとても可愛かった。
イデアとユウはこの夜互いに無言で過ごした。
しかし手だけはずっと画面を優しく、壊れ物を扱う様に撫でていた。
まるで愛する人を触るように。
微睡みの中でイデアは思う、この感情はもしかして……
その間2人は色々な話をした。
「あ、そ、そういえば君の学校はどんな所なの?」
「ごく普通の共学です」
「共学と言えばカースト1位の生徒が陽キャパリピカースト上位軍団を引き連れマウントを取りカースト最下位の人をパシリにしたり皆で虐めたりするあの共学……?」
「ふふ、イデアさん共学にどんなイメージ抱いてるんですか」
イデアの歪んだ共学への知識を正すため彼女は自分の学校の色々な話をしてくれた。
最終的にはギャルゲーでしか有り得ないと思っていた様な話を幾つか聞きイデアの中の共学に対する思いは更に拗れてこの日は終わった。
❖❖❖❖
数日後、最近は授業中であってもずっとスマホを付けっぱなしにし暇があればユウと話していた。
「イデアさんイデアさん、ずっとやっているそのゲームはなんですか?」
一試合終えたであろうタイミングで声をかける。
「あ、これ? これは今全世界で流行りのサバイバル形式でプレイヤーはFPS視点で他の敵を見つけて全員倒したら勝ちって言う生き残りを掛けて戦うゲームで……ってあ、ごごめん!今の説明じゃ全然分からないよね、」
自分のやっているゲームに興味を持って貰ったことが嬉しくなり遂早口で話してしまう。
しかしそんなイデアを微笑ましい目で見ていたユウが話す。
「ふふ、ずっと見ていたら何となく分かっていたから大丈夫ですよ! 凄く面白そうだなぁ、と思って」
「じゃ、じゃあ僕が教えてあげるよ……ふひっ、拙者これでもネット内ではかなりの能力の持ち主と言われているので任せてくだされ」
「本当ですか!? 私が元に戻れたら一緒にやりましょうね! 約束ですよ!」
ネットの中ではないリアルの友達と一緒にネトゲをするという夢が叶う、イデアはその日誰も寄せつけない程無双しドン勝しまくった。
❖❖❖❖
ある日の夜スマホから小さくだがすすり泣く声が聞こえる。
今まで気丈に振舞っていたが彼女は自分と同じくまだ18歳。
突然訳も分からず閉じ込められ不安だった思いが溢れたのだろう。
イデアはなるべく音を立てないようスマホの画面をそっと撫でた、まるでユウの涙を拭くかのように。
❖❖❖❖
そんな夜から更に数日後、イデアはふと彼女のスマホの中に何かヒントがあるかもしれないと思い彼女に文字通り迫っていた。
「ね、ねぇやっぱり分解してみてもいい? ちょっとだけ、先っぽだけだから!」
「や、やだ! イデアさんちょっと怖い顔してますよ!」
「ほ、ほら、開いてみたらもしかしたら手がかり見つかるかも知れないからね?」
半分は本当、半分は彼女に触れたいと思った嘘。
イデアは日常の中で日に日にユウへの思いが増して行った、彼女に触れたいと。
そこでスマホを弄らせてもらえば合法的に彼女に触れるんじゃね?という思いからの提案であった。
ユウは観念したかのように口を開く。
「うぅ、優しくしてくださいね……?」
「!?あ、ユウ氏そ、その言い方拙者以外にしたら絶対ダメでござるよ……男は狼だから気をつけてね……」
「?」
………
「なるほど、軽かったのは中身がそもそも入っていないからか……」
中を軽く開いてみると画面が点灯だけの最低限のパーツが着いているだけだった。
「機械は多分足がつかないように手作り、完全に閉じ込める為だけに作られた物ですなぁ」
「開けてみて分かりましたが少ない機械の中に電源が切れぬ様魔法がかけられてあったので恐らくこの魔力が動力減なのでしょう」
少し開いただけで自分が閉じ込められている謎のスマホの詳細を言い当てるイデアに感心する。
「さすがイデアさんですね……」
「お褒めに与り実に光栄」
スマホを元の状態に戻しそっと画面に触れる。
「と、ところでユウ氏、ずっと気になってたんだけど画面に触れた時何か感じるの?」
「はい、何となくですが触られてる感覚があります」
ふぅん、と言いながらイデアはユウのほっぺた辺りを無意識にタッチする。
「ん、へへ、意識するとちょっと擽ったいですね」
「え……あ!? ああああ!? ご、ごごごごめん!!! 拙者一体何を!!?? 嫁入り前の女子の体に触ってしまい本当に申し訳ないこうなれば腹を切ってお詫びするしか……」
「わああ!? 待って下さい!! ストップイデアさん!! 私嫌だなんて思わなかったです!! むしろ久しぶりに人に触れられて嬉しかったです……!」
その言葉にイデアは数日前夜彼女が泣いていた事を思い出す。
「ほ、ほんと……? 気持ち悪くなかった……?」
「全然、あの、もっと触ってくださっても大丈夫ですよ。あ、変な意味じゃなくてもしかしたら何かわかるかも知れないじゃいですか!」
そう言われ画面を見ると少し顔を赤くさせ心做しか目に涙を浮べていたユウはとても可愛かった。
イデアとユウはこの夜互いに無言で過ごした。
しかし手だけはずっと画面を優しく、壊れ物を扱う様に撫でていた。
まるで愛する人を触るように。
微睡みの中でイデアは思う、この感情はもしかして……