"密輸四天王"シリーズ
2.~密輸四天王と呪われた絵画~
ボス、情報屋、シリアルキラー、
そして漢の4人で構成される密輸四天王。
彼らは年に数回、ボスの島に集まり
怪しい会合を夜な夜な行なっている。
今宵も、四天王は珍しい芸術品を
手に入れるために集まったのだが、
何やら問題が発生したようで…
---------✄----------------✄-------
「勝手に持ってきちゃダメアル!」
「俺ジゃナイ!来タ時にワ既にアッたヨ!」
漢と情報屋が騒いでいると、
ボスとシリアルキラーが到着した。
「本当ニ、オ前ラワ騒ガシイナ…。」
「ボス!これ、もしかしてボスのカ?」
漢が指差す方に目を向けると、
そこには見たことのない絵画が。
「俺ワ、コンナ物ヲ置イタ覚エワナイゾ。」
「えェ?ボスのでもナいの?」
ボスが絵画に近づく。
「コノ世界ニ出回ッテル芸術品ワ
全部アノ野郎カ俺ガ1度ワ手ヲツケテンダ。
ソノ後ガ全ク無イ。」
『アノ野郎』とはつねきちのことだ。
つねきちとボスは昔同じ船に乗っていたらしい。
「ッテことワ…」
「完全に俺たちの手柄 アル!幸運ネ〜!」
「……」
興奮して絵画に近付こうとする情報屋と漢を、
突然シリアルキラーが制止した。
「…これ、おかしい。」
---------✄----------------✄-------
「動イタダト?」
「……」
シリアルキラーが言うには、
ボスが一瞬背を向けた瞬間に
絵画の女がボスを睨んだらしい。
「……」
「『明ラかに、殺意ガあッタ』っテ言っテル。」
シリアルキラーの話を聞いて、
一気に青ざめる漢。
「それって、絵画が呪われてるってことネ!?」
「漢…オ前ワ本当ニ、ビビリダナァ」
「ボ、ボス!呪いって本当にアルんだからネ!」
シリアルキラーは話には一切耳を貸さず、
絵画からジッと目を離さない。
すると、
〈ガタンッ!!!〉
絵画から大きな音がしはじめた。
漢と情報屋は大きな悲鳴を上げ、
我先にとボスに引っ付く。
「絵画ガ…!絵画がアアぁ!!」
「動いたアル!殺される!殺されるネ!」
これにはさすがにボスも驚いたようで、
静かに後退 りをした。
すると、
「ワタシ…オレさまは海賊デース!!!!」
絵画の裏から飛び出してきたのは、
ジョニーに瓜 二つの海賊だった。
情報屋と漢は呆然と立ち尽くし、
ボスはあまりの出来事に吹き出し、
そしてシリアルキラーは
「これが噂のボス…!?
絵画に隠れながら探して3年!
やっと見つけt」
問答無用で海賊の頭を掴み、
容赦なく海へ放り投げた。
「アアアああああぁぁぁぁぁ…………」
彼の叫び声は
やがて波の音に紛れ、消えていった。
こうして、
呪われた(?)絵画を四天王は見事退治した。
---------✄----------------✄-------
「シリアルキラーの動き早かったアルネ。」
「さすガ俺の弟子だナ!!」
「お前!嘘つくの辞めるアル!!」
「守ッテクレテ感謝スルゾ。」
「…仲間は大事。それだけ。」
「オ前ワ本当ニ優シイ奴ダナ。」
「……」
シリアルキラーの仲間思いな一面が垣間 見えた
貴重な瞬間だった。
---------✄----------------✄-------
ぷか…ぷか…
「絶対四天王倒してやるぜ!!!
ところでオレさまのつうしんそうち知らない?」
-つづく
ボス、情報屋、シリアルキラー、
そして漢の4人で構成される密輸四天王。
彼らは年に数回、ボスの島に集まり
怪しい会合を夜な夜な行なっている。
今宵も、四天王は珍しい芸術品を
手に入れるために集まったのだが、
何やら問題が発生したようで…
---------✄----------------✄-------
「勝手に持ってきちゃダメアル!」
「俺ジゃナイ!来タ時にワ既にアッたヨ!」
漢と情報屋が騒いでいると、
ボスとシリアルキラーが到着した。
「本当ニ、オ前ラワ騒ガシイナ…。」
「ボス!これ、もしかしてボスのカ?」
漢が指差す方に目を向けると、
そこには見たことのない絵画が。
「俺ワ、コンナ物ヲ置イタ覚エワナイゾ。」
「えェ?ボスのでもナいの?」
ボスが絵画に近づく。
「コノ世界ニ出回ッテル芸術品ワ
全部アノ野郎カ俺ガ1度ワ手ヲツケテンダ。
ソノ後ガ全ク無イ。」
『アノ野郎』とはつねきちのことだ。
つねきちとボスは昔同じ船に乗っていたらしい。
「ッテことワ…」
「完全に俺たちの
「……」
興奮して絵画に近付こうとする情報屋と漢を、
突然シリアルキラーが制止した。
「…これ、おかしい。」
---------✄----------------✄-------
「動イタダト?」
「……」
シリアルキラーが言うには、
ボスが一瞬背を向けた瞬間に
絵画の女がボスを睨んだらしい。
「……」
「『明ラかに、殺意ガあッタ』っテ言っテル。」
シリアルキラーの話を聞いて、
一気に青ざめる漢。
「それって、絵画が呪われてるってことネ!?」
「漢…オ前ワ本当ニ、ビビリダナァ」
「ボ、ボス!呪いって本当にアルんだからネ!」
シリアルキラーは話には一切耳を貸さず、
絵画からジッと目を離さない。
すると、
〈ガタンッ!!!〉
絵画から大きな音がしはじめた。
漢と情報屋は大きな悲鳴を上げ、
我先にとボスに引っ付く。
「絵画ガ…!絵画がアアぁ!!」
「動いたアル!殺される!殺されるネ!」
これにはさすがにボスも驚いたようで、
静かに
すると、
「ワタシ…オレさまは海賊デース!!!!」
絵画の裏から飛び出してきたのは、
ジョニーに
情報屋と漢は呆然と立ち尽くし、
ボスはあまりの出来事に吹き出し、
そしてシリアルキラーは
「これが噂のボス…!?
絵画に隠れながら探して3年!
やっと見つけt」
問答無用で海賊の頭を掴み、
容赦なく海へ放り投げた。
「アアアああああぁぁぁぁぁ…………」
彼の叫び声は
やがて波の音に紛れ、消えていった。
こうして、
呪われた(?)絵画を四天王は見事退治した。
---------✄----------------✄-------
「シリアルキラーの動き早かったアルネ。」
「さすガ俺の弟子だナ!!」
「お前!嘘つくの辞めるアル!!」
「守ッテクレテ感謝スルゾ。」
「…仲間は大事。それだけ。」
「オ前ワ本当ニ優シイ奴ダナ。」
「……」
シリアルキラーの仲間思いな一面が
貴重な瞬間だった。
---------✄----------------✄-------
ぷか…ぷか…
「絶対四天王倒してやるぜ!!!
ところでオレさまのつうしんそうち知らない?」
-つづく
2/2ページ