"DD島の暮らし"シリーズ
2. DD島~新しい風~
新たな住民はメープルさん。
コグマで、パッチリとした目が特徴の
可愛い女の子です。
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荷解 きをしている途中に、
お家 の戸をノックする音が。
「どちら様ですか?」
「アンタと同じコグマだよ~」
入ってきたのは、アネッサ姉さんでした。
新しく越してきた子が
自分と同じコグマだと風の噂で聞き、
居ても立っても居られず
駆けつけてきたようです。
---------✄----------------✄-------
「この島にウチ以外のコグマが来たことは
初めてで、もう嬉しくってさ‼︎」
そう言ってアネッサ姉さんは、
メープルに優しくハグをしました。
メープルは引っ越してきたばかりで
少し緊張していたのか、
心が解 れた気分になりました。
「1人で荷解きするのは大変だろ?
ウチにも手伝わせておくれ‼︎」
「それじゃあお言葉に甘えて。」
メープルはフワッと笑顔を見せました。
---------✄----------------✄-------
しばらくすると、
「やあ。君がメープルくんかい?」
紙袋を抱えたジャックがやって来ました。
「ジャック!アンタ遅いよ‼︎」
「すまない。途中でオパールくんと会ってね。」
ジャックの後ろから、オパール姉さんが
ひょこっと顔を覗かせました。
「あら。かなり片付いて来たんじゃない?」
目を真ん丸くさせているメープルに、
ジャックとオパール姉さんは
自己紹介をしました。
「アナタの好きな飲み物が珈琲だって聞いて、
差し入れに来たのよ。」
「まぁ!ありがとうございます。」
「これから、僕たちとも
仲良くしてくれると嬉しいな。」
---------✄----------------✄-------
荷解きが全て終わったのは夕方頃でした。
4人はメープルの家の近くにある
海岸に腰を下ろしました。
水平線にゆっくりと沈んでいく夕陽を見ながら、
「私、ここでの生活に慣れるのかしら…」
と、メープルは不安げな様子。
「大丈夫よ。」
オパール姉さんが微笑みました。
「僕たちが居るじゃないか。」
「そうだよ!何かあったらいつでも
ウチの家に駆け込んできな‼︎」
ジャックとアネッサ姉さんは
自信満々に胸を叩きます。
---------✄----------------✄-------
「お腹が減ったらウチが作ってあげるから
何時 でも言うんだよ。」
「アネッサくん…
それって前に作っていた、タピオカカレーとか
納豆ミルクチョコじゃないだろうね?」
「何だい⁉︎斬新 で良いじゃないか‼︎」
「嫌だわ、もう。すぐ騒がしくなるんだから…」
3人のやり取りを見ていたメープルは
思わず吹き出しました。
「あ‼︎メープルが笑った‼︎」
アネッサ姉さんは大喜びで、
海岸を走り回りました。
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DD島に新しく吹いた風。
コグマのメープル。
のんびりとした豊かな生活を送ってね。
-つづく
新たな住民はメープルさん。
コグマで、パッチリとした目が特徴の
可愛い女の子です。
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お
「どちら様ですか?」
「アンタと同じコグマだよ~」
入ってきたのは、アネッサ姉さんでした。
新しく越してきた子が
自分と同じコグマだと風の噂で聞き、
居ても立っても居られず
駆けつけてきたようです。
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「この島にウチ以外のコグマが来たことは
初めてで、もう嬉しくってさ‼︎」
そう言ってアネッサ姉さんは、
メープルに優しくハグをしました。
メープルは引っ越してきたばかりで
少し緊張していたのか、
心が
「1人で荷解きするのは大変だろ?
ウチにも手伝わせておくれ‼︎」
「それじゃあお言葉に甘えて。」
メープルはフワッと笑顔を見せました。
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しばらくすると、
「やあ。君がメープルくんかい?」
紙袋を抱えたジャックがやって来ました。
「ジャック!アンタ遅いよ‼︎」
「すまない。途中でオパールくんと会ってね。」
ジャックの後ろから、オパール姉さんが
ひょこっと顔を覗かせました。
「あら。かなり片付いて来たんじゃない?」
目を真ん丸くさせているメープルに、
ジャックとオパール姉さんは
自己紹介をしました。
「アナタの好きな飲み物が珈琲だって聞いて、
差し入れに来たのよ。」
「まぁ!ありがとうございます。」
「これから、僕たちとも
仲良くしてくれると嬉しいな。」
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荷解きが全て終わったのは夕方頃でした。
4人はメープルの家の近くにある
海岸に腰を下ろしました。
水平線にゆっくりと沈んでいく夕陽を見ながら、
「私、ここでの生活に慣れるのかしら…」
と、メープルは不安げな様子。
「大丈夫よ。」
オパール姉さんが微笑みました。
「僕たちが居るじゃないか。」
「そうだよ!何かあったらいつでも
ウチの家に駆け込んできな‼︎」
ジャックとアネッサ姉さんは
自信満々に胸を叩きます。
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「お腹が減ったらウチが作ってあげるから
「アネッサくん…
それって前に作っていた、タピオカカレーとか
納豆ミルクチョコじゃないだろうね?」
「何だい⁉︎
「嫌だわ、もう。すぐ騒がしくなるんだから…」
3人のやり取りを見ていたメープルは
思わず吹き出しました。
「あ‼︎メープルが笑った‼︎」
アネッサ姉さんは大喜びで、
海岸を走り回りました。
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DD島に新しく吹いた風。
コグマのメープル。
のんびりとした豊かな生活を送ってね。
-つづく