第二話 本音
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「コレ、何のスープ?」
焚き火を皆で囲み、網を敷いて鍋で貰ってきたスープを温める。並びは燐を中心に、右側が雪男、志摩、子猫丸、勝呂、出雲、玲薇だ。
「ガンボやて」
出雲の問いかけに答える勝呂。いつもの光景、いつもの落ち着いた居場所。
だが、燐と戻った雪男だけは居心地悪そうにソワソワしていた。それでも飛び交ういつもの会話。
「ガンボ?」
「チキンと野菜のシチューやて」
「待ってました〜〜!!カロリー!!」
嬉し泣きを始める志摩に、子猫丸が燐に何かを手渡している。
「奥村くん、コレ。クロの首輪にひっかかっててんけどな」
玲薇も一緒に鍋をのぞく。そこにあった"おにぎり"は、玲薇にとっても特別なものだった。
「ああ、コレ、ずっと腰のカバンに入れてたんだ」
「今、炒り直すさかい」
「やったー!!」
「奥村ァ、量これくらいでええか?」
「もうちょい足して、お願いします」
「風美夜は?」
「私はそのくらいでいいよ、ありがとう」
「奥村先生?」
「!!」
勝呂にかけられた声に、雪男は異様にビクついてしまう。
「はいっ!!」
けど、勝呂は何も言うわけではない。ただ、皆と同じように問いかけた。
「・・・奥村くん、量はどんくらいがええすか?」
勝呂の表情は何も困ってない、怒ってない。ただ普通に、いつもの勝呂。
「あ」
けれど雪男の脳裏には最後に、勝呂に銃を突きつけたあの光景を忘れないでいた。酷い事をしたままだ。
「普通で」
「奥村せ、奥村くん」
勝呂に取り分けてもらったスープ。それを見つめ、受け取れない雪男。ここで向き合わなければ。
「あの、勝呂くん!年始の京都での事・・・あの時は本当に」
「あーー俺」
雪男の言葉をわざと消し遮るのは、勝呂自身だ。
「「奥村」「奥村くん」「奥村先生」前からずーっと呼びづらかってん」
「!?」
「確かにそーですね」
ニコニコと、悪気なく子猫丸が相槌してくれる。
「もお、燐と雪男で、ええか?」
驚く雪男に、燐はきょとんとした表情。
「え」
まさか、そんな日が来ると思ってなくて。燐は一瞬で、表情が崩れた。
「えーッッへへぇ、そんなの、へへへ、いいに決まってんじゃん!!」
「ほら!雪男!」
「あ、ありがとうございます・・・」
「も〜〜ガマンできひん!いただきまーす!!」
先陣を仕切るのは何故か志摩で。
「「「いただきます!」」」
皆で一緒に、食べ始める。
「おいしい!」
「うま、うま!」
「うん、うまい!」
久しぶりに皆と食べるご飯。久しぶりに、皆といられる時間。
「雪男くんも、おひとつどうぞ」
そう渡された、雪男も見覚えのある"おにぎり"。
「・・・これ」
「おかかバター醤油焼きおにぎり!」
燐の答えに納得だ。
「親父からもらってきたんだ」
雪男は自分の手にある温かい食べ物に視線を向ける。いつぶりだろう、こんなまともな食事が出来るのは。
「俺は勝呂が呼びやすいから、勝呂のままでいくな」
と、燐。
「好きにせえ」
「ズルイ!!志摩さんも名前でよんでほしーわ!」
「アンタ、よくも平然と団欒できるわよね。どんな神経してんのよ。あとヘリで去りすぎ」
「も〜出雲ちゃん、テレヤサン♡」
「ああ"!?」
「あ、ゴメンナサイ」
「このやり取りも久々で和むわぁ」
皆の会話を聞きながら、雪男がおかかバター醤油焼きおにぎりを一口かじる。普通の白米のおにぎりと違って、パリッとした食感がまた食欲をそそる。
何より、三人にとって、雪男にとっても慣れ親しんだ味なのだ。
「なつかしいな!」
「・・・うん」
目には、涙をいっぱいためている。普通の高校生が、戻ってきた。
「かわいいやつめ!」
嬉しい燐は、雪男にしがみつく。
「やめろ・・・」
双子のやり取りを、玲薇も嬉しそうに見守っていた。帰ってこれたんだ、皆のところに。
みんな・・・。
「そいやしえみは?」
燐や雪男を見れば、真っ先に邪魔(いや、それは違うのはわかっているが)二人の中に入って行きそうなしえみが見当たらない。
こちらに、近寄ってくる気配がない。燐に聞かれた出雲は、異様なまでにドキッと身体を跳ね上げさせる。
「そ、それは・・・」
「出雲?」
滅多に見せない出雲の動揺に、玲薇が首をかしげる。
「あの、その・・・」
「・・・何か、あったんですか?」
出雲からの返事は曖昧なまま、静かだったこの場所が、大人たちが急に騒ぎ始める。何があったのだろうと、皆で顔を合わせてから、
大人達が慌てて集まる場所へ、皆で移動した。
すると、どうやらドラグレスク博士が運んでいた積み荷、シェルターの奥から人のような叫び声と、中からガシャンガシャンと、物騒な音が鳴り響いている。
その瞬間、玲薇はこの雪の寒さとは別に、背筋が、身体一気に震え出す。
(怖い・・・)
ただの直感、ただ、ビビってるだけかもしれない。でも、言いようのない不安が一気に来たのだ。
「玲薇?」
腕を掴んで来る玲薇に、疑問が浮かぶ燐。
直後、開いたシェルターの中から裸の男性が現れた。
燐達より前にいるライトニングらの会話は、聞き取りにくい。でも、そのシェルターから出てきた人物は、
燐も、玲薇も、雪男も、見知った人物だった。
「神父、さ、ん?」
雪男が呟いた瞬間、彼の左目は激しく光出す。
「ぐあァ」
「雪男」
左目から膨れ上がる、青い炎。
「炎が・・・」
雪男の中にいたサタンが、戻ってきてしまった。
焚き火を皆で囲み、網を敷いて鍋で貰ってきたスープを温める。並びは燐を中心に、右側が雪男、志摩、子猫丸、勝呂、出雲、玲薇だ。
「ガンボやて」
出雲の問いかけに答える勝呂。いつもの光景、いつもの落ち着いた居場所。
だが、燐と戻った雪男だけは居心地悪そうにソワソワしていた。それでも飛び交ういつもの会話。
「ガンボ?」
「チキンと野菜のシチューやて」
「待ってました〜〜!!カロリー!!」
嬉し泣きを始める志摩に、子猫丸が燐に何かを手渡している。
「奥村くん、コレ。クロの首輪にひっかかっててんけどな」
玲薇も一緒に鍋をのぞく。そこにあった"おにぎり"は、玲薇にとっても特別なものだった。
「ああ、コレ、ずっと腰のカバンに入れてたんだ」
「今、炒り直すさかい」
「やったー!!」
「奥村ァ、量これくらいでええか?」
「もうちょい足して、お願いします」
「風美夜は?」
「私はそのくらいでいいよ、ありがとう」
「奥村先生?」
「!!」
勝呂にかけられた声に、雪男は異様にビクついてしまう。
「はいっ!!」
けど、勝呂は何も言うわけではない。ただ、皆と同じように問いかけた。
「・・・奥村くん、量はどんくらいがええすか?」
勝呂の表情は何も困ってない、怒ってない。ただ普通に、いつもの勝呂。
「あ」
けれど雪男の脳裏には最後に、勝呂に銃を突きつけたあの光景を忘れないでいた。酷い事をしたままだ。
「普通で」
「奥村せ、奥村くん」
勝呂に取り分けてもらったスープ。それを見つめ、受け取れない雪男。ここで向き合わなければ。
「あの、勝呂くん!年始の京都での事・・・あの時は本当に」
「あーー俺」
雪男の言葉をわざと消し遮るのは、勝呂自身だ。
「「奥村」「奥村くん」「奥村先生」前からずーっと呼びづらかってん」
「!?」
「確かにそーですね」
ニコニコと、悪気なく子猫丸が相槌してくれる。
「もお、燐と雪男で、ええか?」
驚く雪男に、燐はきょとんとした表情。
「え」
まさか、そんな日が来ると思ってなくて。燐は一瞬で、表情が崩れた。
「えーッッへへぇ、そんなの、へへへ、いいに決まってんじゃん!!」
「ほら!雪男!」
「あ、ありがとうございます・・・」
「も〜〜ガマンできひん!いただきまーす!!」
先陣を仕切るのは何故か志摩で。
「「「いただきます!」」」
皆で一緒に、食べ始める。
「おいしい!」
「うま、うま!」
「うん、うまい!」
久しぶりに皆と食べるご飯。久しぶりに、皆といられる時間。
「雪男くんも、おひとつどうぞ」
そう渡された、雪男も見覚えのある"おにぎり"。
「・・・これ」
「おかかバター醤油焼きおにぎり!」
燐の答えに納得だ。
「親父からもらってきたんだ」
雪男は自分の手にある温かい食べ物に視線を向ける。いつぶりだろう、こんなまともな食事が出来るのは。
「俺は勝呂が呼びやすいから、勝呂のままでいくな」
と、燐。
「好きにせえ」
「ズルイ!!志摩さんも名前でよんでほしーわ!」
「アンタ、よくも平然と団欒できるわよね。どんな神経してんのよ。あとヘリで去りすぎ」
「も〜出雲ちゃん、テレヤサン♡」
「ああ"!?」
「あ、ゴメンナサイ」
「このやり取りも久々で和むわぁ」
皆の会話を聞きながら、雪男がおかかバター醤油焼きおにぎりを一口かじる。普通の白米のおにぎりと違って、パリッとした食感がまた食欲をそそる。
何より、三人にとって、雪男にとっても慣れ親しんだ味なのだ。
「なつかしいな!」
「・・・うん」
目には、涙をいっぱいためている。普通の高校生が、戻ってきた。
「かわいいやつめ!」
嬉しい燐は、雪男にしがみつく。
「やめろ・・・」
双子のやり取りを、玲薇も嬉しそうに見守っていた。帰ってこれたんだ、皆のところに。
みんな・・・。
「そいやしえみは?」
燐や雪男を見れば、真っ先に邪魔(いや、それは違うのはわかっているが)二人の中に入って行きそうなしえみが見当たらない。
こちらに、近寄ってくる気配がない。燐に聞かれた出雲は、異様なまでにドキッと身体を跳ね上げさせる。
「そ、それは・・・」
「出雲?」
滅多に見せない出雲の動揺に、玲薇が首をかしげる。
「あの、その・・・」
「・・・何か、あったんですか?」
出雲からの返事は曖昧なまま、静かだったこの場所が、大人たちが急に騒ぎ始める。何があったのだろうと、皆で顔を合わせてから、
大人達が慌てて集まる場所へ、皆で移動した。
すると、どうやらドラグレスク博士が運んでいた積み荷、シェルターの奥から人のような叫び声と、中からガシャンガシャンと、物騒な音が鳴り響いている。
その瞬間、玲薇はこの雪の寒さとは別に、背筋が、身体一気に震え出す。
(怖い・・・)
ただの直感、ただ、ビビってるだけかもしれない。でも、言いようのない不安が一気に来たのだ。
「玲薇?」
腕を掴んで来る玲薇に、疑問が浮かぶ燐。
直後、開いたシェルターの中から裸の男性が現れた。
燐達より前にいるライトニングらの会話は、聞き取りにくい。でも、そのシェルターから出てきた人物は、
燐も、玲薇も、雪男も、見知った人物だった。
「神父、さ、ん?」
雪男が呟いた瞬間、彼の左目は激しく光出す。
「ぐあァ」
「雪男」
左目から膨れ上がる、青い炎。
「炎が・・・」
雪男の中にいたサタンが、戻ってきてしまった。