中学時代
あれから、夜嵐が話かけても##NAME1##はつっけんどんな態度しか見せなかった。
夜嵐本人は、何をやらかしたのかさっぱりわからない。当たり前だ、あの出来事を彼に話してないから。
何だかんだで時は流れ、三年になった今もまた、夜嵐イナサと同じクラスになる。
この時期からもう、皆試験モードだ。##NAME1##も懲りずに、第一希望は雄英高校。
同じく雄英高校を選んだのは、やっぱり夜嵐で、彼は学校代表といってもいい、推薦枠で受けることになった。
「##NAME1##ちゃん、ずっとこんなんじゃ俺嫌なんだが・・・」
書類を受け取りに、二人になってるときに夜嵐に言われる。
「だから?放っといて」
「##NAME1##ちゃん!!」
前を歩く彼女の手首を掴み、振り向かせる。
「なんでそんな態度なんすか!?最近訓練も付き合ってくれない!俺何かしたっすか?話して欲しい!」
「もう・・・何もないって言ってるでしょ!?」
「なんもなくない!俺が困る!」
「知らないっ」
「知らなくない!」
「皆に認められてる夜嵐くんには、わからない!絶対、負けない」
「・・・夜嵐、くん・・・?」
たまらず、固まってしまった。つい最近までイナサくんだったのに。
「俺・・・##NAME1##ちゃんと、ならって・・・」
"個性"の相性もいいと思ったのに。一緒に、ヒーローなれると思ったのに。
ギクシャクした雰囲気のまま、まずは推薦者である夜嵐が、雄英高校を受けに行った。
「筆記は以上で終了だ!次は実技!!最後に面接だぜ!実技は6名ずつの審査となる!
番号呼ばれた奴から試験場へ・・・!試験内容は3キロマラソン。ただし、ただ走っても完走できないコースだ!
"個性"を駆使してゴールしろ!」
プレゼント・マイクでの説明が終了し、スタートの合図が響く。
(日本で一番レベルの高いヒーロー校・・・日本一熱い高校生活が、待っている!)
実技は夜嵐と轟の一騎討ち状態になっていた。轟は氷を重ねての移動、
夜嵐は自身を風で纏い高速で移動。結果、わずかに僅差で夜嵐が先にゴールを決める。
「やったぁ、勝ったぞ!!でも次はわかんないな!あんた凄いな!
あんたって、エンデヴァーの子どもかなんか!?凄いな!」
「黙れ。試験なんだから、合格すればそれでいい。別にお前と勝負してるつもりはねぇ」
(見ない・・・)
至って轟の眼は、どこか遠くを見てる。そんな眼。
「邪魔だ」
『邪魔だ』
あの時のエンデヴァーの眼と、そっくりだ。自分の唯一嫌いなもの。
こんなのと一緒に雄英を通うくらいなら・・・。
雄英トップの成績で、夜嵐は受かった。だけど夜嵐の喜びは見られない。
『知らない』
##NAME1##に拒否られた。また拒否られるのが怖くて、情けないけど話しかけずらくなってしまっていた。
##NAME1##本人も、夜嵐から理由を聞くタイミングがなくなっていた。
そんな中、始まる##NAME1##達の一般入試。
自分の"個性"を知らない人たちの集まりに、何より思いっきり"個性"を使っても誰一人として文句を言ってこない。
ただ、少し爆豪勝己と一悶着起こしたけど、##NAME1##にとって楽しい試験だった。
無事、雄英から合格を貰った##NAME1##。中学のクラスメートはより近づかなくなっていた。
何せあの夜嵐イナサは雄英高校の合格を拒否し、あの##NAME1##が認められたという奇妙な日だから。
だから、端から見れば呪われた奴なのだ。だけど夜嵐はそんなん気に止めてない。
自分の嫌いな奴がいる。そんなところに##NAME1##を送りこめばまた、彼女は一人ぼっちだ。
あんな眼をする奴と同じ高校に通わせるのは、ダメだ。だから聞いたんだ。
「##NAME1##ちゃん、雄英は絶対ダメっす!」
いつもニカッと笑っている夜嵐の顔じゃない。
「なんで、どうして?」
「俺の大嫌いなヤツがいるから・・・!一緒に士傑じゃダメなんすか?」
夜嵐の大嫌いな奴。前に話してくれたエンデヴァーだけではないのだろうか?
聞いても、会ったことのない人を想像するのは困難なだけであって、深く考えない。
確かに士傑高校は、雄英と匹敵するほどの有名なヒーロー科があるところだ。だけど、今さら無理だし、変更はしたくない。
「私は、雄英から合格もらった・・・ヒーロー科あるのは雄英しか受けてない。私は雄英に行く!」
夜嵐本人は、何をやらかしたのかさっぱりわからない。当たり前だ、あの出来事を彼に話してないから。
何だかんだで時は流れ、三年になった今もまた、夜嵐イナサと同じクラスになる。
この時期からもう、皆試験モードだ。##NAME1##も懲りずに、第一希望は雄英高校。
同じく雄英高校を選んだのは、やっぱり夜嵐で、彼は学校代表といってもいい、推薦枠で受けることになった。
「##NAME1##ちゃん、ずっとこんなんじゃ俺嫌なんだが・・・」
書類を受け取りに、二人になってるときに夜嵐に言われる。
「だから?放っといて」
「##NAME1##ちゃん!!」
前を歩く彼女の手首を掴み、振り向かせる。
「なんでそんな態度なんすか!?最近訓練も付き合ってくれない!俺何かしたっすか?話して欲しい!」
「もう・・・何もないって言ってるでしょ!?」
「なんもなくない!俺が困る!」
「知らないっ」
「知らなくない!」
「皆に認められてる夜嵐くんには、わからない!絶対、負けない」
「・・・夜嵐、くん・・・?」
たまらず、固まってしまった。つい最近までイナサくんだったのに。
「俺・・・##NAME1##ちゃんと、ならって・・・」
"個性"の相性もいいと思ったのに。一緒に、ヒーローなれると思ったのに。
ギクシャクした雰囲気のまま、まずは推薦者である夜嵐が、雄英高校を受けに行った。
「筆記は以上で終了だ!次は実技!!最後に面接だぜ!実技は6名ずつの審査となる!
番号呼ばれた奴から試験場へ・・・!試験内容は3キロマラソン。ただし、ただ走っても完走できないコースだ!
"個性"を駆使してゴールしろ!」
プレゼント・マイクでの説明が終了し、スタートの合図が響く。
(日本で一番レベルの高いヒーロー校・・・日本一熱い高校生活が、待っている!)
実技は夜嵐と轟の一騎討ち状態になっていた。轟は氷を重ねての移動、
夜嵐は自身を風で纏い高速で移動。結果、わずかに僅差で夜嵐が先にゴールを決める。
「やったぁ、勝ったぞ!!でも次はわかんないな!あんた凄いな!
あんたって、エンデヴァーの子どもかなんか!?凄いな!」
「黙れ。試験なんだから、合格すればそれでいい。別にお前と勝負してるつもりはねぇ」
(見ない・・・)
至って轟の眼は、どこか遠くを見てる。そんな眼。
「邪魔だ」
『邪魔だ』
あの時のエンデヴァーの眼と、そっくりだ。自分の唯一嫌いなもの。
こんなのと一緒に雄英を通うくらいなら・・・。
雄英トップの成績で、夜嵐は受かった。だけど夜嵐の喜びは見られない。
『知らない』
##NAME1##に拒否られた。また拒否られるのが怖くて、情けないけど話しかけずらくなってしまっていた。
##NAME1##本人も、夜嵐から理由を聞くタイミングがなくなっていた。
そんな中、始まる##NAME1##達の一般入試。
自分の"個性"を知らない人たちの集まりに、何より思いっきり"個性"を使っても誰一人として文句を言ってこない。
ただ、少し爆豪勝己と一悶着起こしたけど、##NAME1##にとって楽しい試験だった。
無事、雄英から合格を貰った##NAME1##。中学のクラスメートはより近づかなくなっていた。
何せあの夜嵐イナサは雄英高校の合格を拒否し、あの##NAME1##が認められたという奇妙な日だから。
だから、端から見れば呪われた奴なのだ。だけど夜嵐はそんなん気に止めてない。
自分の嫌いな奴がいる。そんなところに##NAME1##を送りこめばまた、彼女は一人ぼっちだ。
あんな眼をする奴と同じ高校に通わせるのは、ダメだ。だから聞いたんだ。
「##NAME1##ちゃん、雄英は絶対ダメっす!」
いつもニカッと笑っている夜嵐の顔じゃない。
「なんで、どうして?」
「俺の大嫌いなヤツがいるから・・・!一緒に士傑じゃダメなんすか?」
夜嵐の大嫌いな奴。前に話してくれたエンデヴァーだけではないのだろうか?
聞いても、会ったことのない人を想像するのは困難なだけであって、深く考えない。
確かに士傑高校は、雄英と匹敵するほどの有名なヒーロー科があるところだ。だけど、今さら無理だし、変更はしたくない。
「私は、雄英から合格もらった・・・ヒーロー科あるのは雄英しか受けてない。私は雄英に行く!」