第二話 激戦
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「歌恋ちゃん、言ってましたね。大切な人。何を以て線を引くのでしょう?
人を助ける人がヒーローなら、仁くんは人じゃなかったのですか?私の事も殺すんですか?
本当は、出久くんにお茶子ちゃんに・・・聞きたかったんですけど・・・歌恋ちゃんの基準は、なんですか?」
トガヒミコが首をかしげながら聞いてくる。
「基準・・・」
神野の時、連合に捕らえられて無事雄英に帰った日、泣いて焦凍にすがって聞いた。
ヒーローとの差って何なのか。彼は、こう言ってた。
『ヒーローは、困ってる人を助けることじゃねぇのか?
敵は自分の思うままに他人を困らせて、ただ壊すだけだと思うけどな』
「私は、他人を困らせてただ壊す人にはなりたくない。ならない。
その他人を困らせる人は、私は許さない」
「・・・私は、ボロボロになってる出久くんが大好き。歌恋ちゃんの真っ赤な桜も、血みたいで大好き」
「話の最中だけどよ、これ、見逃すのか?」
「・・・っ・・・!」
真っ直ぐに進む巨人は、障害物を避けるという選択肢もなく、街の中に入り次々建物を壊していく。
(ここは、想定外・・・!この街に避難勧告は出されてない・・・!)
頭上にはキャスターが乗っているだろうヘリコプターがみえる。避難出来てない市民が、
巨人が通る道にいたり、破壊される建物の瓦礫が勢いよく散乱されそれに巻き添えられていた。
「くっ・・・!」
このままヴィラン連合の奴らと見過ごせないのがヒーローだ。それがヴィランとヒーローの差だと自分は思ってるから。
(助けなくちゃ・・・!)
連合との話は終わった。気持ちが交わらないから、ヒーローとヴィランなんだ。
自分だって、この"個性"のせいで一歩間違えてればヴィランになっていたかもしれない。
でも、それを食い止めてくれたのは紛れもなく、周りの人達の存在だ。
お父さん、お母さん。イナサくんにA組の皆。ホークスに、それに焦凍・・・。
「行かせると思ったか?」
「・・・・・・!!!」
巨人の背中から降りようと踵を返した時、青く燃え上がる自分の身体。
「殺しゃしねえよ、アンタは使える。最初から仲良くやると思ったか、悪いが使える駒は使うぜ」
焦凍・・・。
「っ・・・!」
何か、自分が呼ばれた気がして振り返る。
(なんだ?)
よくならない事態に被害。胸の辺りがキリキリ痛む。
相澤先生が死柄木に捕まれ、寸前で氷結を出して緑谷のスマッシュが炸裂し、命は助かった。
それでも片目は潰され、死柄木の"個性"を封じていた抹消が解かされてしまう。
「守った先に何がある?必死に先送りしても、待ってるのは破滅だけ」
「ショート!」
エンデヴァーを中心として死柄木と戦っていたヒーロー側。ここまでボロボロのエンデヴァーは、
九州戦でみせたハイエンドの時以来だ。熱が篭るエンデヴァーの横に、氷を造り出す。
「リューキュウたちを助けてて遅れた。体冷やせ、気休め程度にはなるだろ」
相澤先生を、マニュアル、ロックロックとともに助けた緑谷。師であるグラントリノも重症。
怒りのボルテージが、最高潮だ。
「デク・・・!!逃げろ!」
「嫌です」
「さてと・・・死ね」
動き始めた矢先、死柄木の体が破裂した。
「あ?」
大き過ぎる力に、体が間に合ってない。これはミルコが、定着率100%を迎える前に、カプセルを壊したからか。
その反動でいま、体が悲鳴をあげているのか。
(まあいい。「超回復」は効いてる)
そして抹消も潰した。散々"個性"を使わせてもらえなかった妬み。
「触れりゃ、終わりだ」
死柄木の"個性"崩壊が発動される前に、緑谷が黒鞭で皆を上空に避難させる。緑谷自らが、浮いていた。
「ここで、おまえを止める。僕の出来る全てをかけて!」
けど、緑谷のコントロールもまだ完全に制御出来ているわけじゃない。暴走する前に、皆を地面に下ろす。
「グラントリノたちを頼みます!!」
「ショート、怪我人の処置を!」
「待てデク!!おまえが一番そいつに近付いちゃいけねェんだぞ!!「抹消」はもう・・・消えてンだぞ!!」
「じゃあ他に、誰が死柄木を空に留めておける!?」
「空が好きならOFA奪った後、天国にでも送ってやるぜ!下のジジイ共も同伴でな!」
「これ以上皆を!!傷つけるな!!」
緑谷が空で、超回復が追いつかない程のパワーで何発ものスマッシュを死柄木にぶつけていた。
端から見れば緑谷が圧倒しているようにみえる。だが、それを否定するのは爆豪だ。
「ダメだ、このままじゃ負ける。足やエアフォースで反動を殺しつつ、複数"個性"を平行操作・・・。
死柄木を空に留める為に、デクは今まで習得したもん総動員してる。初擊で倒し切れなかった以上、削り合い・・・。
消耗戦になってんだよ。そんな状態の奴が、「再生」持ちに粘れる訳がねえ。
あと数分後にゃ力奪られて粉々だ。轟、処置は済んだな!?」
「ああ、何を・・・」
「うるせー、俺に掴まれ。エンデヴァー!!上昇する熱は、俺が肩代わりする!
轟はギリギリまでエンデヴァーを冷やし続けろ!」
「俺の最高火力を以て・・・一撃で仕留めろということか・・・任せろ」
「先生たちを頼みます!」
ロックロックたちを残し、爆豪の爆破の勢いで三人は激戦してる緑谷たちの方へ向かっていく。
「「黒鞭」が伸びきったところを狙う!俺が出たら、二人はすぐに離れろ!巻き込まれるぞ」
「緑谷・・・頑張れ・・・!」
黒鞭が伸び、緑谷と死柄木の間に十分な距離が開いた。
「今だ!!」
エンデヴァーが飛び出し、死柄木を背後から掴む。エンデヴァーの姿に、緑谷は目を開いた。
「エン・・・」
「離れろ!!」
溜め込んでいた最大火力にて大技であるプロミネンスバーンが、死柄木に直撃する。
再生させる暇も、常人なら決して助かることはないと思える激しい炎。
勝った。誰もが少なからずそう思った。
「あ」
炎の中からエンデヴァーのものではない、掠れた声が響く。瞬間、エンデヴァーから力が抜けた。
「「エンデヴァー!!」」
黒く丸焦げで、誰だかわからぬその姿から、指先から伸びた赤い線の入った黒鞭とは違う、
機械のような触手が、エンデヴァーの体を貫いていたのだ。
「な・・・ぜ・・・死なん・・・!!」
エンデヴァーの体から触手を抜き、それは緑谷に向けられる。
「弟を--・・・」
体が動かない。
『その時、俺の頭には何もなくて、ただ、体が勝手に動いていた』
爆豪が、緑谷を体を呈して守っていた。
「一人で・・・勝とうと・・・っしてんじゃ、ねェっ」
体全体に突き刺さった触手が、勢いよく引き抜かれる。流れる血に、爆豪の意識がない。
落下する爆豪を空中で受け止めたのは、轟だった。
「俺・・・の・・・っ、今日の戦いで・・・無駄な血が多く流れたが・・・今のが最も無駄だった」
その一言が、緑谷の地雷を踏む。
「取り消せ」
限界を迎えている死柄木の顔の中から不気味に姿をみせたのは、オール・フォー・ワン。
「緑谷ァ!!!」
巨人の背中にいる荼毘は、Mr.コンプレスがビー玉にした歌恋を指でコロコロ遊んでいた。
「その子、どうするんだ?」
スピナーが首をかしげながら聞いてくる。
「死柄木に贈呈しても面白いけど、どうしようもしねえさ。解除しない限りここにいるって誰も知らねえし。
俺のモンにしても誰にも言われる筋合いねえだろ?(あぁ、それもいいな)」
「荼毘くん、歌恋ちゃん苛めたら私嫌です」
「意見合わねぇのに、こりねぇな」
「・・・大好きな人の、大好きは、女の子同士なのでわかります」
「はぁ?」
「ヒーローが迫ってきてる」
ロン毛の言葉に、眉間にシワを寄せる荼毘。
「勘づかれたか?」
それに答えるのは、パソコンを一緒に見ていたMr.コンプレス。
「いや、違うだろ。山荘程でもないし・・・合宿襲った時の連中じゃ・・・あ!?
ストップ!!そこアップしろ、ロン毛!!」
「それが人にモノを頼む態度か・・・?」
「こいつら・・・!!」
そこに映っていたのは、蛙吹梅雨と、麗日お茶子だ。
「みすたー!!装備!だして下さい!」
突進してくるトガに、よろめくMr.コンプレス。
「え、ちょ待って。急に来ないの、おじさん照れちゃ・・・」
「はやく!!!」
装備を身に付け、蛙吹と麗日の所へいこうとするトガ。
「おぉい、ちょっと!!あーもー、気付かなきゃ良かった!!だめだよ、降りちゃ!!危ないって!」
「モヤモヤしたままじゃ気持ち悪いので、私は聞きに行かないといけないのです」
「今じゃなくていいでしよ!!荼毘も、なんか言えよニヤニヤしてねぇで!」
「どおーーーでもいい」
「トガ」
スピナーに呼び止められ、立ち止まる。
「俺たちゃ偶々寄せ集まっただけのはぐれ者たちだが・・・トゥワイスがやられて悔しいのは、おまえだけじゃねぇ。
ヴィラン連合は、あいつにとって唯一の居場所で、そのボスが恐らく「俺たちが集まること」を望んでる。
勝手するのは俺たちの本領。ただし、必ず戻ってこい」
人を助ける人がヒーローなら、仁くんは人じゃなかったのですか?私の事も殺すんですか?
本当は、出久くんにお茶子ちゃんに・・・聞きたかったんですけど・・・歌恋ちゃんの基準は、なんですか?」
トガヒミコが首をかしげながら聞いてくる。
「基準・・・」
神野の時、連合に捕らえられて無事雄英に帰った日、泣いて焦凍にすがって聞いた。
ヒーローとの差って何なのか。彼は、こう言ってた。
『ヒーローは、困ってる人を助けることじゃねぇのか?
敵は自分の思うままに他人を困らせて、ただ壊すだけだと思うけどな』
「私は、他人を困らせてただ壊す人にはなりたくない。ならない。
その他人を困らせる人は、私は許さない」
「・・・私は、ボロボロになってる出久くんが大好き。歌恋ちゃんの真っ赤な桜も、血みたいで大好き」
「話の最中だけどよ、これ、見逃すのか?」
「・・・っ・・・!」
真っ直ぐに進む巨人は、障害物を避けるという選択肢もなく、街の中に入り次々建物を壊していく。
(ここは、想定外・・・!この街に避難勧告は出されてない・・・!)
頭上にはキャスターが乗っているだろうヘリコプターがみえる。避難出来てない市民が、
巨人が通る道にいたり、破壊される建物の瓦礫が勢いよく散乱されそれに巻き添えられていた。
「くっ・・・!」
このままヴィラン連合の奴らと見過ごせないのがヒーローだ。それがヴィランとヒーローの差だと自分は思ってるから。
(助けなくちゃ・・・!)
連合との話は終わった。気持ちが交わらないから、ヒーローとヴィランなんだ。
自分だって、この"個性"のせいで一歩間違えてればヴィランになっていたかもしれない。
でも、それを食い止めてくれたのは紛れもなく、周りの人達の存在だ。
お父さん、お母さん。イナサくんにA組の皆。ホークスに、それに焦凍・・・。
「行かせると思ったか?」
「・・・・・・!!!」
巨人の背中から降りようと踵を返した時、青く燃え上がる自分の身体。
「殺しゃしねえよ、アンタは使える。最初から仲良くやると思ったか、悪いが使える駒は使うぜ」
焦凍・・・。
「っ・・・!」
何か、自分が呼ばれた気がして振り返る。
(なんだ?)
よくならない事態に被害。胸の辺りがキリキリ痛む。
相澤先生が死柄木に捕まれ、寸前で氷結を出して緑谷のスマッシュが炸裂し、命は助かった。
それでも片目は潰され、死柄木の"個性"を封じていた抹消が解かされてしまう。
「守った先に何がある?必死に先送りしても、待ってるのは破滅だけ」
「ショート!」
エンデヴァーを中心として死柄木と戦っていたヒーロー側。ここまでボロボロのエンデヴァーは、
九州戦でみせたハイエンドの時以来だ。熱が篭るエンデヴァーの横に、氷を造り出す。
「リューキュウたちを助けてて遅れた。体冷やせ、気休め程度にはなるだろ」
相澤先生を、マニュアル、ロックロックとともに助けた緑谷。師であるグラントリノも重症。
怒りのボルテージが、最高潮だ。
「デク・・・!!逃げろ!」
「嫌です」
「さてと・・・死ね」
動き始めた矢先、死柄木の体が破裂した。
「あ?」
大き過ぎる力に、体が間に合ってない。これはミルコが、定着率100%を迎える前に、カプセルを壊したからか。
その反動でいま、体が悲鳴をあげているのか。
(まあいい。「超回復」は効いてる)
そして抹消も潰した。散々"個性"を使わせてもらえなかった妬み。
「触れりゃ、終わりだ」
死柄木の"個性"崩壊が発動される前に、緑谷が黒鞭で皆を上空に避難させる。緑谷自らが、浮いていた。
「ここで、おまえを止める。僕の出来る全てをかけて!」
けど、緑谷のコントロールもまだ完全に制御出来ているわけじゃない。暴走する前に、皆を地面に下ろす。
「グラントリノたちを頼みます!!」
「ショート、怪我人の処置を!」
「待てデク!!おまえが一番そいつに近付いちゃいけねェんだぞ!!「抹消」はもう・・・消えてンだぞ!!」
「じゃあ他に、誰が死柄木を空に留めておける!?」
「空が好きならOFA奪った後、天国にでも送ってやるぜ!下のジジイ共も同伴でな!」
「これ以上皆を!!傷つけるな!!」
緑谷が空で、超回復が追いつかない程のパワーで何発ものスマッシュを死柄木にぶつけていた。
端から見れば緑谷が圧倒しているようにみえる。だが、それを否定するのは爆豪だ。
「ダメだ、このままじゃ負ける。足やエアフォースで反動を殺しつつ、複数"個性"を平行操作・・・。
死柄木を空に留める為に、デクは今まで習得したもん総動員してる。初擊で倒し切れなかった以上、削り合い・・・。
消耗戦になってんだよ。そんな状態の奴が、「再生」持ちに粘れる訳がねえ。
あと数分後にゃ力奪られて粉々だ。轟、処置は済んだな!?」
「ああ、何を・・・」
「うるせー、俺に掴まれ。エンデヴァー!!上昇する熱は、俺が肩代わりする!
轟はギリギリまでエンデヴァーを冷やし続けろ!」
「俺の最高火力を以て・・・一撃で仕留めろということか・・・任せろ」
「先生たちを頼みます!」
ロックロックたちを残し、爆豪の爆破の勢いで三人は激戦してる緑谷たちの方へ向かっていく。
「「黒鞭」が伸びきったところを狙う!俺が出たら、二人はすぐに離れろ!巻き込まれるぞ」
「緑谷・・・頑張れ・・・!」
黒鞭が伸び、緑谷と死柄木の間に十分な距離が開いた。
「今だ!!」
エンデヴァーが飛び出し、死柄木を背後から掴む。エンデヴァーの姿に、緑谷は目を開いた。
「エン・・・」
「離れろ!!」
溜め込んでいた最大火力にて大技であるプロミネンスバーンが、死柄木に直撃する。
再生させる暇も、常人なら決して助かることはないと思える激しい炎。
勝った。誰もが少なからずそう思った。
「あ」
炎の中からエンデヴァーのものではない、掠れた声が響く。瞬間、エンデヴァーから力が抜けた。
「「エンデヴァー!!」」
黒く丸焦げで、誰だかわからぬその姿から、指先から伸びた赤い線の入った黒鞭とは違う、
機械のような触手が、エンデヴァーの体を貫いていたのだ。
「な・・・ぜ・・・死なん・・・!!」
エンデヴァーの体から触手を抜き、それは緑谷に向けられる。
「弟を--・・・」
体が動かない。
『その時、俺の頭には何もなくて、ただ、体が勝手に動いていた』
爆豪が、緑谷を体を呈して守っていた。
「一人で・・・勝とうと・・・っしてんじゃ、ねェっ」
体全体に突き刺さった触手が、勢いよく引き抜かれる。流れる血に、爆豪の意識がない。
落下する爆豪を空中で受け止めたのは、轟だった。
「俺・・・の・・・っ、今日の戦いで・・・無駄な血が多く流れたが・・・今のが最も無駄だった」
その一言が、緑谷の地雷を踏む。
「取り消せ」
限界を迎えている死柄木の顔の中から不気味に姿をみせたのは、オール・フォー・ワン。
「緑谷ァ!!!」
巨人の背中にいる荼毘は、Mr.コンプレスがビー玉にした歌恋を指でコロコロ遊んでいた。
「その子、どうするんだ?」
スピナーが首をかしげながら聞いてくる。
「死柄木に贈呈しても面白いけど、どうしようもしねえさ。解除しない限りここにいるって誰も知らねえし。
俺のモンにしても誰にも言われる筋合いねえだろ?(あぁ、それもいいな)」
「荼毘くん、歌恋ちゃん苛めたら私嫌です」
「意見合わねぇのに、こりねぇな」
「・・・大好きな人の、大好きは、女の子同士なのでわかります」
「はぁ?」
「ヒーローが迫ってきてる」
ロン毛の言葉に、眉間にシワを寄せる荼毘。
「勘づかれたか?」
それに答えるのは、パソコンを一緒に見ていたMr.コンプレス。
「いや、違うだろ。山荘程でもないし・・・合宿襲った時の連中じゃ・・・あ!?
ストップ!!そこアップしろ、ロン毛!!」
「それが人にモノを頼む態度か・・・?」
「こいつら・・・!!」
そこに映っていたのは、蛙吹梅雨と、麗日お茶子だ。
「みすたー!!装備!だして下さい!」
突進してくるトガに、よろめくMr.コンプレス。
「え、ちょ待って。急に来ないの、おじさん照れちゃ・・・」
「はやく!!!」
装備を身に付け、蛙吹と麗日の所へいこうとするトガ。
「おぉい、ちょっと!!あーもー、気付かなきゃ良かった!!だめだよ、降りちゃ!!危ないって!」
「モヤモヤしたままじゃ気持ち悪いので、私は聞きに行かないといけないのです」
「今じゃなくていいでしよ!!荼毘も、なんか言えよニヤニヤしてねぇで!」
「どおーーーでもいい」
「トガ」
スピナーに呼び止められ、立ち止まる。
「俺たちゃ偶々寄せ集まっただけのはぐれ者たちだが・・・トゥワイスがやられて悔しいのは、おまえだけじゃねぇ。
ヴィラン連合は、あいつにとって唯一の居場所で、そのボスが恐らく「俺たちが集まること」を望んでる。
勝手するのは俺たちの本領。ただし、必ず戻ってこい」