第三話 醜悪
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ベストジーニストが"個性"ファイバーマスターで一緒に落ちてきた無数の繊維を巨人と連合を一瞬で巻き付けた。
(・・・ベストジーニスト・・・?ホークスがって・・・)
新たな味方の登場に、さまざまな疑問が浮かぶ。
「てめェ・・・!死んだハズだ。本物の死体だった」
驚く荼毘に、ベストジーニストは得意げに言う。
「欲を掻くから綻ぶのだ。粗製デニムのようにな!!」
ベストジーニストが捉えてくれたチャンスを逃すまいと、轟の炎は燈矢に向けられたまま。
「てめえが生きてたとして・・・轟家の過去が消えるわけじゃねぇだろ、なァ!?焦凍!!」
「ウソだろ!?マキアが封じられるなんて!!」
「・・・!!マキアの体力も無限じゃねぇ(ここに到着してから、"息切れ"を見せた)
死柄木!!起きろ!!つーか、生きてるよな!?命令が必要だ!!死柄木!!」
手も足も出せない状況で、近くにいたスピナーは死柄木の頭を噛んでまでも必死に起こそうとする。
「まだ何も壊せちゃいねえだろ!」
その時、目に入るのは、波動ねじれだ。身動き取れないまま、殺られてしまう。
「起き――」
「ぎゃ!!!」
遠距離でも攻撃が可能な燈矢の青い炎。
「ああ!!波動先輩!!」
彼女の長く、美しく整えられていた髪の毛が燃えてしまった。
「ははは!大変だ、エンデヴァー!!まただ!また焼けちまった!未来ある若者が!!おまえの炎で!!」
「やめろォ!!」
燈矢は炎で、ベストジーニストの繊維から逃れ出している。それを炎で相対している轟。
そんな二人の色の違う炎が燃え上がる中に、炎が苦手な歌恋が飛び込んでいけるわけがない。
ただただ、轟の足手まといになるのは目に見えている。その時、死柄木が静かに呟いた。
「・・・壊・・・せ・・・マキア・・・」
「はあああああああああ!!!」
巨人の覇気に、一気に背筋が冷える。ベストジーニストの繊維が、切れ始めているのだ。
(力が増した!!)
「おおおおおおおお!!」
樹揮奏縛で、上から巨人を押し返す。歌恋はベストジーニストの隣に立ち、巨人を動かせないようにする。
「応戦します!」
燈矢の気が轟に向いているいま、他のヴィラン連合を捉えているいまがチャンスなのだ。
巨人の動きさえ、封じていれば。まだベストジーニストの繊維だって、完全に切れたわけじゃない。
「助かる!」
いつまでも横になって倒れていちゃダメだ。緑谷だって、爆豪だって、ボロボロになってもまだ必死に立ち上がろうとしてるのだ。
シンリンカムイみたいにはできなくても、技が大雑把でも、いまは、ただただ。
「ヴィランをけしかけたって言ってたよな・・・!?夏兄も死ぬとこだった!!泣いてすがってたんだろ!!夏兄に!」
「それならそれで、エンデヴァーが苦しむ」
「イカれてんのかてめェ!!」
「そうだよ、焦凍。兄ちゃん、何も感じなくなっちまったぁ」
「燈・・・矢・・・」
「ようやくおまえを殺せるよ。大丈夫、彼女のことは俺に任せてよ」
ぐしゃぐしゃにぐしゃぐしゃに、壊してやる。
「っ・・・!」
ベストジーニストと歌恋の方に炎を向けられたら終わる。
「おい、スピナー!!後ろ見ろ!!」
「あ!?」
Mr.コンプレスが言った方に顔を向ければ、脳無が数匹ベストジーニストと歌恋に襲いかかってきていた。
「こりゃ・・・ツキが回ってきた!!」
「ベストジーニスト!!登坂さん!!」
緑谷の声にハッとする。どうする・・・桜吹雪の方で攻撃にまわってもいい。
けど、そうすると幹の、巨人を押さえている手を放さなくてはいけない。
その数秒で巨人が暴れられても勝ち目は薄い。そこに飛び出したのは。
「パーワアアア!!」
「ルミリオン!」
地面から姿を現した通形ミリオ。彼は確か、"個性"を消す薬を受けてしまい、使えなくなっていたハズ。
「ルミリオン・・・何でここに・・・!!」
通形の事情を知る緑谷も、驚きを隠せない。
「山荘から連絡が入ってね!!"透過"の移動法ですっとんできた!!
ナイトアイ事務所が担当したヴィランアジト、わりかし近くでね!!
つっても、脳無をワンパンできる程パワァアがあるわけじゃないから・・・」
脳無の攻撃を、"透過"で避けながら通形が叫ぶ。
「だっ、誰かあ!!」
「っ・・・!あっ・・・」
一体で終わらない脳無の、他の脳無の触手が歌恋の身体に絡みつく。
ベストジーニストの方も、脳無の太い手が足を掴んでいた。それでも技を解くことはない。
太くてなんとも言い難い触手の感触。戦闘中なのに、変な声が出そうになる。
その時、脳無に向かって爆破を喰らわす爆豪の姿。爆豪だけでなく、波動も飯田も駆けつける。
「皆!!(腕が・・・握力が・・・)」
「バクゴー君!?ちょっと目を離したら!!動いちゃダメだ、死ぬぞ!!」
「ネジレちゃん!大丈夫かよ」
「通形来たら平気、不思議!」
「世界(そと)は見えたか?"バクゴー"」
そう問いかけるベストジーニスト。そうだ、爆豪は職場体験の時、ベストジーニストの所に行っていた。
「それは仮だ。あんたに聞かせようと思ってた!」
これは爆豪とベストジーニストしか知らぬやり取りの、ちょっとした約束。
まだ名前が決まっていなかった爆豪に伝えた、ベストジーニストの言葉。
『名は願い。君はまだ、世界を見ようとしていない。2年になり、仮免を取得したらまたおいで。その時再び、名をきこう』
「今日から俺は・・・大・爆・殺・神ダイナマイトだ!」
(小二!!)→ベストジーニスト
(長い!!)→飯田
(絶対ダメなやつ!)→歌恋
(物騒!!)→波動
((ダッセー))→Mr.コンプレス、スピナー
「はは」
唯一反応したのは、通形だ。
「良いヒーロー名だね、ユーモアがある!」
「欠片もねえンだが!?」
「「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない」失敬した!俺のモットーなんだ。
さて・・・どうやらボスも動けないみたいだ、ここを抑えて総決算だ!!」
「一瞬、意識そらしたな。あの子の事、気になっちまったんだろ?」
荼毘・・・燈矢に抱かれる形になり、炎の渦の中にいる轟。
(くそ・・・よかった・・・歌恋たちに、炎は向けさせねえ)
「向こうは楽しそうだもんなァ、可哀想になァ、おまえはこんなに辛いのに」
「てめェ・・・こそ・・・!体が・・・!!焦げて・・・!」
炎で相殺してるにも関わらず、燈矢の炎は威力が弱まる事を知らない。
「優しく育って嬉しいよ。俺は大丈夫、今とても幸せだから。見ろよ、あの顔」
顔が向けられるのは、今も動けぬエンデヴァー。
「最高傑作のお人形が、失敗作の火力に負けて死にそうだってのに・・・!
グプっ・・・なァ、見ろって!壊れちまってるよ!!ははははは!!焦凍!!俺の炎でおまえが焼けたら、
お父さんはどんな顔を見せてくれるかなァ!?」
炎の中に、二人の輪に入ったのは黒い鞭。伸びてきた方に顔を向けると、身動きさえ取れない緑谷からだった。
「んんんん!!(ジーニストと登坂さんの方は皆が援護してくれた。待ってて、轟くん!!
手足に力が入らなくたって、フロッピースタイル!!)」
舌から伸びている黒鞭、緑谷に向け燈矢が炎を向ける。
「ガッ」
「他所の家に首突っ込むなよ!」
「突っ込む!轟くんは、大事な友達だ!!エンデヴァーは僕を強くしてくれた恩師だ!
過去は消えない!だから頑張ってる今のエンデヴァーを、僕は"見てる"!おまえは、エンデヴァーじゃない!」
「ははは、そんな事は誰でもわかる!!でも、俺はかわいそうな人間だろ!?正義の味方が犯した罪、それが俺だ。
悪が栄えるんじゃねェ!正義が瓦解するだけ!俺はその責任の所在を、感情豊かな皆々様に示しただけだ。
これから訪れる未来はきっと、キレイ事など、吹けば飛んでいく混沌だろうぜ!」
(・・・ベストジーニスト・・・?ホークスがって・・・)
新たな味方の登場に、さまざまな疑問が浮かぶ。
「てめェ・・・!死んだハズだ。本物の死体だった」
驚く荼毘に、ベストジーニストは得意げに言う。
「欲を掻くから綻ぶのだ。粗製デニムのようにな!!」
ベストジーニストが捉えてくれたチャンスを逃すまいと、轟の炎は燈矢に向けられたまま。
「てめえが生きてたとして・・・轟家の過去が消えるわけじゃねぇだろ、なァ!?焦凍!!」
「ウソだろ!?マキアが封じられるなんて!!」
「・・・!!マキアの体力も無限じゃねぇ(ここに到着してから、"息切れ"を見せた)
死柄木!!起きろ!!つーか、生きてるよな!?命令が必要だ!!死柄木!!」
手も足も出せない状況で、近くにいたスピナーは死柄木の頭を噛んでまでも必死に起こそうとする。
「まだ何も壊せちゃいねえだろ!」
その時、目に入るのは、波動ねじれだ。身動き取れないまま、殺られてしまう。
「起き――」
「ぎゃ!!!」
遠距離でも攻撃が可能な燈矢の青い炎。
「ああ!!波動先輩!!」
彼女の長く、美しく整えられていた髪の毛が燃えてしまった。
「ははは!大変だ、エンデヴァー!!まただ!また焼けちまった!未来ある若者が!!おまえの炎で!!」
「やめろォ!!」
燈矢は炎で、ベストジーニストの繊維から逃れ出している。それを炎で相対している轟。
そんな二人の色の違う炎が燃え上がる中に、炎が苦手な歌恋が飛び込んでいけるわけがない。
ただただ、轟の足手まといになるのは目に見えている。その時、死柄木が静かに呟いた。
「・・・壊・・・せ・・・マキア・・・」
「はあああああああああ!!!」
巨人の覇気に、一気に背筋が冷える。ベストジーニストの繊維が、切れ始めているのだ。
(力が増した!!)
「おおおおおおおお!!」
樹揮奏縛で、上から巨人を押し返す。歌恋はベストジーニストの隣に立ち、巨人を動かせないようにする。
「応戦します!」
燈矢の気が轟に向いているいま、他のヴィラン連合を捉えているいまがチャンスなのだ。
巨人の動きさえ、封じていれば。まだベストジーニストの繊維だって、完全に切れたわけじゃない。
「助かる!」
いつまでも横になって倒れていちゃダメだ。緑谷だって、爆豪だって、ボロボロになってもまだ必死に立ち上がろうとしてるのだ。
シンリンカムイみたいにはできなくても、技が大雑把でも、いまは、ただただ。
「ヴィランをけしかけたって言ってたよな・・・!?夏兄も死ぬとこだった!!泣いてすがってたんだろ!!夏兄に!」
「それならそれで、エンデヴァーが苦しむ」
「イカれてんのかてめェ!!」
「そうだよ、焦凍。兄ちゃん、何も感じなくなっちまったぁ」
「燈・・・矢・・・」
「ようやくおまえを殺せるよ。大丈夫、彼女のことは俺に任せてよ」
ぐしゃぐしゃにぐしゃぐしゃに、壊してやる。
「っ・・・!」
ベストジーニストと歌恋の方に炎を向けられたら終わる。
「おい、スピナー!!後ろ見ろ!!」
「あ!?」
Mr.コンプレスが言った方に顔を向ければ、脳無が数匹ベストジーニストと歌恋に襲いかかってきていた。
「こりゃ・・・ツキが回ってきた!!」
「ベストジーニスト!!登坂さん!!」
緑谷の声にハッとする。どうする・・・桜吹雪の方で攻撃にまわってもいい。
けど、そうすると幹の、巨人を押さえている手を放さなくてはいけない。
その数秒で巨人が暴れられても勝ち目は薄い。そこに飛び出したのは。
「パーワアアア!!」
「ルミリオン!」
地面から姿を現した通形ミリオ。彼は確か、"個性"を消す薬を受けてしまい、使えなくなっていたハズ。
「ルミリオン・・・何でここに・・・!!」
通形の事情を知る緑谷も、驚きを隠せない。
「山荘から連絡が入ってね!!"透過"の移動法ですっとんできた!!
ナイトアイ事務所が担当したヴィランアジト、わりかし近くでね!!
つっても、脳無をワンパンできる程パワァアがあるわけじゃないから・・・」
脳無の攻撃を、"透過"で避けながら通形が叫ぶ。
「だっ、誰かあ!!」
「っ・・・!あっ・・・」
一体で終わらない脳無の、他の脳無の触手が歌恋の身体に絡みつく。
ベストジーニストの方も、脳無の太い手が足を掴んでいた。それでも技を解くことはない。
太くてなんとも言い難い触手の感触。戦闘中なのに、変な声が出そうになる。
その時、脳無に向かって爆破を喰らわす爆豪の姿。爆豪だけでなく、波動も飯田も駆けつける。
「皆!!(腕が・・・握力が・・・)」
「バクゴー君!?ちょっと目を離したら!!動いちゃダメだ、死ぬぞ!!」
「ネジレちゃん!大丈夫かよ」
「通形来たら平気、不思議!」
「世界(そと)は見えたか?"バクゴー"」
そう問いかけるベストジーニスト。そうだ、爆豪は職場体験の時、ベストジーニストの所に行っていた。
「それは仮だ。あんたに聞かせようと思ってた!」
これは爆豪とベストジーニストしか知らぬやり取りの、ちょっとした約束。
まだ名前が決まっていなかった爆豪に伝えた、ベストジーニストの言葉。
『名は願い。君はまだ、世界を見ようとしていない。2年になり、仮免を取得したらまたおいで。その時再び、名をきこう』
「今日から俺は・・・大・爆・殺・神ダイナマイトだ!」
(小二!!)→ベストジーニスト
(長い!!)→飯田
(絶対ダメなやつ!)→歌恋
(物騒!!)→波動
((ダッセー))→Mr.コンプレス、スピナー
「はは」
唯一反応したのは、通形だ。
「良いヒーロー名だね、ユーモアがある!」
「欠片もねえンだが!?」
「「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやって来ない」失敬した!俺のモットーなんだ。
さて・・・どうやらボスも動けないみたいだ、ここを抑えて総決算だ!!」
「一瞬、意識そらしたな。あの子の事、気になっちまったんだろ?」
荼毘・・・燈矢に抱かれる形になり、炎の渦の中にいる轟。
(くそ・・・よかった・・・歌恋たちに、炎は向けさせねえ)
「向こうは楽しそうだもんなァ、可哀想になァ、おまえはこんなに辛いのに」
「てめェ・・・こそ・・・!体が・・・!!焦げて・・・!」
炎で相殺してるにも関わらず、燈矢の炎は威力が弱まる事を知らない。
「優しく育って嬉しいよ。俺は大丈夫、今とても幸せだから。見ろよ、あの顔」
顔が向けられるのは、今も動けぬエンデヴァー。
「最高傑作のお人形が、失敗作の火力に負けて死にそうだってのに・・・!
グプっ・・・なァ、見ろって!壊れちまってるよ!!ははははは!!焦凍!!俺の炎でおまえが焼けたら、
お父さんはどんな顔を見せてくれるかなァ!?」
炎の中に、二人の輪に入ったのは黒い鞭。伸びてきた方に顔を向けると、身動きさえ取れない緑谷からだった。
「んんんん!!(ジーニストと登坂さんの方は皆が援護してくれた。待ってて、轟くん!!
手足に力が入らなくたって、フロッピースタイル!!)」
舌から伸びている黒鞭、緑谷に向け燈矢が炎を向ける。
「ガッ」
「他所の家に首突っ込むなよ!」
「突っ込む!轟くんは、大事な友達だ!!エンデヴァーは僕を強くしてくれた恩師だ!
過去は消えない!だから頑張ってる今のエンデヴァーを、僕は"見てる"!おまえは、エンデヴァーじゃない!」
「ははは、そんな事は誰でもわかる!!でも、俺はかわいそうな人間だろ!?正義の味方が犯した罪、それが俺だ。
悪が栄えるんじゃねェ!正義が瓦解するだけ!俺はその責任の所在を、感情豊かな皆々様に示しただけだ。
これから訪れる未来はきっと、キレイ事など、吹けば飛んでいく混沌だろうぜ!」