第十五話 ハッピーメリクリバースデー
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本部に戻っていた雪男は、シュラに24日の話をしていた。
「いいにゃあ、行けよ」
「・・・正直、任務入れてもらえたらそっちの方が助かるんですが。パーティーなんて何していいか判らないし」
「お前・・・たまには同年代とハシャげよ・・・」
「シュラさん、よかったら代わりにいかがです?」
「いけよ・・・アタシ24日用事あるもん」
「24日に用事って・・・まさかデートですか?」
からかい半分で聞いてみる。
「ん〜にゃ、婚活パーティー」
「!?」
まさかの返答に目を丸くした。
「は・・・?こ、こんかつ・・・?」
「青森から帰って来てからすぐ始めたんだ。ちょっと生涯の伴侶でも探そーかなって」
「はぁ・・・変わりましたね・・・」
「せっかく寿命が延びたしにゃあ。健康にも気を遣い出した!」
「それは何よりです。シュラさんの御多幸をお祈りしております」
「なんかムカつくな・・・」
雪男を見送り、シュラも立ち上がる。
「さてと、そろそろアタシも・・・」
ライトニングのもとに戻った勝呂は、散乱している資料と向き合っていた。
修道院にいた人から話を聞いた後、十三號セクションに乗り込んでいた勝呂とライトニング。
彼らがそこでみた景色は、とんでもないものだった。一部時間軸を戻して見た場所は、祓魔塾の前身、
祓魔師養成寄宿舎・通称"アサイラム"という。十六年前に解体された、青い夜の爆心地の場。
メフィストはそれを、崩壊しているハズのものをそっくりそのまま別の時空間に保存していたのだ。
そしてそこで見たのは、アサイラムは青い夜で壊滅するまで十三號セクションと呼ばれる研究施設の隠れミノで、
エリクサーの為に違法な人体実験を行い悪魔の王のクローンを大量生産していたというもの。
その後にメフィスト直々から話を聞いた、青い夜の事に燐と雪男の本当の父親がサタンだということを。
『風美夜さんに至ってはもちろん、奥村兄弟と同じ血は引いています。
まぁそうですね。簡単にいえば人様の細胞にサタンの血を入れて造らされた完成形といえばわかりますか?
クローンとはまた別の細胞体から生まれたサタンの力を持つ者。本人は無自覚でしょうし、
如何せん、自我が宿っているのでほぼ人間とかわりませんが。あの子に、母親も父親も存在しない。
人間の手によって作られた、サタンの血を引く者』
(・・・奥村兄弟の生まれも、薄々は解っとるつもりやった。けど・・・まさか風美夜までそうだとはな)
信じたくない。信じたくはないが、ここに散らばっている資料はどう説明しよう。
(作られたって・・・ホンマなんだとしても)
ウソだと信じたい。けれど・・・勝呂の手には、研究記録簿がある。サタンをより強化して復活させる為に。
それがあの、玲薇の青い光、自身を守り治癒する能力。
「っ・・・チッ」
堪らず、舌打ちする。知ってよかったのか、知らない方がよかったのか。
そして、教えた方がいいのか、このまま本人は知らない方がいいのか。
『普通の人間だったら』
いや、それでも何故か本人も薄々気付いているだろう。
気分を紛らわしたくて、他の資料も整理していく。どれも気持ちいいものではないがやらなくては。
「・・・?獅郎・・・」
聞いた事ある名前に、違和感を抱く。
("獅郎"なんてそんな名前・・・)
資料を読み進めていくうちに、手が止まる。載っていた写真の人物を覚えていたから。
(藤本獅郎!?さすがに俺も、前聖騎士の顔くらい知っとる。若いけど間違いない・・・!!
藤本獅郎が、アザゼルのクローン)
だが、獅郎の次にある筈のナンバーの人物の資料が見当たらない。
一つの糸口を見出したのは、その人物がサタンのクローンだったという事実。
それを起きたてのライトニングに知らせれば、返事は上の空だ。
「藤本獅郎もアザゼルのクローンで、つまり奥村達はアザゼルの巨人の血を継いでるって事で・・・」
「竜士、少し休むといい」
「え?」
「後はぼくに任せてくれ・・・」
「ちょお、待てぇ!!」
これまでずっと寝て食べて寝て、寝てるだけのライトニングを叩き起す。
「少しは整理せぇ!大体・・・この世界って何や・・・虚無界(ゲヘナって・・・)
サタンって何や!?話がデカすぎてついてかれへんわ・・・!!」
「・・・それは、ぼくも知りたい。でも、その前にイルミナティの根城を探さなきゃ」
「!」
「ぼかぁ思考が行き詰まると寝る事にしてるんだ。だから当分は寝てるよ」
「・・・じゃあ明日、終業式終わったら塾の連中とクリスマス会するんですが、行っていいですか」
「いいねー、行ってきなよ。あのね、ぼくがきみに命令したとしても、必ず従わなきゃいけないわけじゃない」
「・・・え?」
「いい加減さも大事ってことだよ。そんなものに真正面から向き合っていたら気が変になる」
「・・・判りました。じゃあ、休ませてもらいます」
「オヤスミ〜」
「いいにゃあ、行けよ」
「・・・正直、任務入れてもらえたらそっちの方が助かるんですが。パーティーなんて何していいか判らないし」
「お前・・・たまには同年代とハシャげよ・・・」
「シュラさん、よかったら代わりにいかがです?」
「いけよ・・・アタシ24日用事あるもん」
「24日に用事って・・・まさかデートですか?」
からかい半分で聞いてみる。
「ん〜にゃ、婚活パーティー」
「!?」
まさかの返答に目を丸くした。
「は・・・?こ、こんかつ・・・?」
「青森から帰って来てからすぐ始めたんだ。ちょっと生涯の伴侶でも探そーかなって」
「はぁ・・・変わりましたね・・・」
「せっかく寿命が延びたしにゃあ。健康にも気を遣い出した!」
「それは何よりです。シュラさんの御多幸をお祈りしております」
「なんかムカつくな・・・」
雪男を見送り、シュラも立ち上がる。
「さてと、そろそろアタシも・・・」
ライトニングのもとに戻った勝呂は、散乱している資料と向き合っていた。
修道院にいた人から話を聞いた後、十三號セクションに乗り込んでいた勝呂とライトニング。
彼らがそこでみた景色は、とんでもないものだった。一部時間軸を戻して見た場所は、祓魔塾の前身、
祓魔師養成寄宿舎・通称"アサイラム"という。十六年前に解体された、青い夜の爆心地の場。
メフィストはそれを、崩壊しているハズのものをそっくりそのまま別の時空間に保存していたのだ。
そしてそこで見たのは、アサイラムは青い夜で壊滅するまで十三號セクションと呼ばれる研究施設の隠れミノで、
エリクサーの為に違法な人体実験を行い悪魔の王のクローンを大量生産していたというもの。
その後にメフィスト直々から話を聞いた、青い夜の事に燐と雪男の本当の父親がサタンだということを。
『風美夜さんに至ってはもちろん、奥村兄弟と同じ血は引いています。
まぁそうですね。簡単にいえば人様の細胞にサタンの血を入れて造らされた完成形といえばわかりますか?
クローンとはまた別の細胞体から生まれたサタンの力を持つ者。本人は無自覚でしょうし、
如何せん、自我が宿っているのでほぼ人間とかわりませんが。あの子に、母親も父親も存在しない。
人間の手によって作られた、サタンの血を引く者』
(・・・奥村兄弟の生まれも、薄々は解っとるつもりやった。けど・・・まさか風美夜までそうだとはな)
信じたくない。信じたくはないが、ここに散らばっている資料はどう説明しよう。
(作られたって・・・ホンマなんだとしても)
ウソだと信じたい。けれど・・・勝呂の手には、研究記録簿がある。サタンをより強化して復活させる為に。
それがあの、玲薇の青い光、自身を守り治癒する能力。
「っ・・・チッ」
堪らず、舌打ちする。知ってよかったのか、知らない方がよかったのか。
そして、教えた方がいいのか、このまま本人は知らない方がいいのか。
『普通の人間だったら』
いや、それでも何故か本人も薄々気付いているだろう。
気分を紛らわしたくて、他の資料も整理していく。どれも気持ちいいものではないがやらなくては。
「・・・?獅郎・・・」
聞いた事ある名前に、違和感を抱く。
("獅郎"なんてそんな名前・・・)
資料を読み進めていくうちに、手が止まる。載っていた写真の人物を覚えていたから。
(藤本獅郎!?さすがに俺も、前聖騎士の顔くらい知っとる。若いけど間違いない・・・!!
藤本獅郎が、アザゼルのクローン)
だが、獅郎の次にある筈のナンバーの人物の資料が見当たらない。
一つの糸口を見出したのは、その人物がサタンのクローンだったという事実。
それを起きたてのライトニングに知らせれば、返事は上の空だ。
「藤本獅郎もアザゼルのクローンで、つまり奥村達はアザゼルの巨人の血を継いでるって事で・・・」
「竜士、少し休むといい」
「え?」
「後はぼくに任せてくれ・・・」
「ちょお、待てぇ!!」
これまでずっと寝て食べて寝て、寝てるだけのライトニングを叩き起す。
「少しは整理せぇ!大体・・・この世界って何や・・・虚無界(ゲヘナって・・・)
サタンって何や!?話がデカすぎてついてかれへんわ・・・!!」
「・・・それは、ぼくも知りたい。でも、その前にイルミナティの根城を探さなきゃ」
「!」
「ぼかぁ思考が行き詰まると寝る事にしてるんだ。だから当分は寝てるよ」
「・・・じゃあ明日、終業式終わったら塾の連中とクリスマス会するんですが、行っていいですか」
「いいねー、行ってきなよ。あのね、ぼくがきみに命令したとしても、必ず従わなきゃいけないわけじゃない」
「・・・え?」
「いい加減さも大事ってことだよ。そんなものに真正面から向き合っていたら気が変になる」
「・・・判りました。じゃあ、休ませてもらいます」
「オヤスミ〜」