第十五話 ハッピーメリクリバースデー
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今は、このパーティーを楽しもうじゃないか。
「志摩くんと朔ちゃんに手伝ってもらって・・・明日のパーティーに必要なものの買い出しと班割り決めたよ!」
事前に集めたお金も、綺麗にまとめられている。
「ごちそう班は燐と三輪くん!」
「飾りつけ班は勝呂くんと雪ちゃんと風美夜さん!」
「ケーキ班は神木さんと志摩くん!」
「はぁ!?コイツと!?」
「私は、ツリー班です!」
「ツリーあんの!?」
一人気張るしえみに、玲薇は言う。
「杜山さん、一人じゃ大変でしょ?私も一緒に・・・」
何故か、雪男と勝呂の視線が集まるような気が。
「大丈夫!風美夜さん達にはツリーに飾る飾りつけも買ってきて欲しいの。
それに、三人の班にしたのは雪ちゃんも勝呂くんも忙しいかなと思って」
「あ、あぁ・・・なるほど」
「私はあと"会場"の掃除と片付けしとくね!」
「私も少し手伝うよ〜!」
そう名乗り出てくれたのは朴だ。
「少して、朴さん参加せぇへんの!?」
ショックを受けるのは志摩。
「うん。私、今日と明日デートなの」
「はぁー!?どこの馬のホネと!?」
「あ、あと時間なくて雑なんだけど・・・パーティーのしおりをつくりました!
決めごとが書いてあるから、忘れたらよんでね!」
そして、とうとう燐はしえみに突っ込んだ。
「お前、めっちゃハリキッてどーしたんだよ!?」
「えっ、ごめんね。私、こーゆーの好きなんだ・・・!」
同じクラスの玲薇はそういえば、と思い出す。
「確か杜山さん、学園祭のクラスの出し物の時、実行委員長だったね」
「うん!楽しかったよ!」
「そっか。急にハリキリ出したわけじゃねーよな!?死ン・・・」
「では、行ってきます」
慌てて雪男が燐を連れていく。
「行ってらっしゃ〜い!」
商店街に出ても、しえみに対しての不安は拭えぬまま。
「なぁ、スパッと聞いた方が早くね!?気になって買い物どころじゃねーよ!!」
「だから、しえみさんが死ぬ事はあり得ないって」
「何の話!?」
先程行動を共にしていない志摩は置き去り状態。
「だったら、別に聞いたっていいじゃねーか!」
「"死"はあり得ないが・・・何か、深い事情がある可能性は高いんだ。話せない内容かもしれないし・・・」
「深い事情ってなに!?」
「だから何の話!?」
「"死"はあり得ないにしても、どこか遠くに行かなアカンような事情・・・とか?」
子猫丸の案にハッとさせられる。
「どこか遠くって、どこ!?」
「月・・・とか?」
「竹取物語・・・!?」
「実は鶴とか・・・!?」
「つるのおんがえし!?」
「あんた達、ふざけてんの!?」
漫才の如く始まった子猫丸と勝呂と燐のノリに、出雲が止めにかかる。
「そんなワケないでしょ!?意に添わぬ結婚よ・・・!!」
どこからどう話に触れていいのか、玲薇は黙ったまま見守る。
そんな中、志摩は豪快に笑っていた。
「ブッ、ははははは!!何の話かと思えば・・・!進路も向いてないとか、他にやりたい事見つけただけで、
パーティーも、ただ皆と楽しい事したい〜ってだけかもしれへんやん?」
「志摩くんの言う通りです」
そう同調するのは雪男。
「・・・何にしても、しばらく様子見た方がええと思います」
「そうですね、では解散!」
出雲&志摩、ケーキ班。
「はぁ・・・何でコイツと・・・」
「まぁまぁ、楽しみましょうや〜」
「杜山しえみも気になるし・・・」
「実際どーなんやろね〜」
「・・・あんた、まさか何か知ってるんじゃないでしょうね!?」
「は!?そんな、いくらスパイやからって何もかんも知らへんよ〜!」
「まぁ・・・たとえ知ってても、教えないわよね」
「ちょっと、もー」
「あっ、あの店・・・」
出雲の目の前には、一度朴と玲薇と来たケーキ屋がある。
ただ、人の行列を見て、志摩は後に引こうとした。
「・・・うーわ、よーさん並んだはるわぁ・・・」
「チッ、しょうがない・・・!!」
「ゲェーッ、アレ並ぶん!?」
「並ぶわよ!!ここのホールケーキ食べる機会なんて、滅多にないんだから!帰りたいなら帰れば?」
「帰らへんよ!!出雲ちゃんとデートするチャンスなんやから・・・!!」
いつもの感じでイチャつくようにしたい志摩だったが、出雲に言われてしまう。
「はっ。まだあたしを監視する必要でもあるわけ?」
「やっぱまだスパイの事怒ってはるんや・・・」
「当然でしょ」
ピシャッと、出雲は言ってのける。
「他の連中が甘くて、本当に感謝しなさい」
「ほんまになー。バレたら全部終わりやと思ってたのに、正直調子狂っとるわ〜」
「・・・・・・・・確かに、ね。あたしも、こんなふうになるなんて思ってなかった。
クリスマスケーキの為に並んだり、杜山しえみを心配したり」
「はは。でも、もう出雲ちゃんは俺とは違うね」
「そんな事ない。あんたも結局、あたしと同じよ」
「へ?」
「好きなくせに」
迷いなく言う出雲。だが、志摩には考えさせられる。
「・・・?出雲ちゃんの事はもちろん大好きやで♡」
「チャカさないで。好きなのよ、あいつらが。それなのにバカな奴。これから辛い事がたくさんある。
せいぜい気をつける事ね」
「またまた、そんな事いって〜いざとなったら助けてくれるんやろ?」
「激甘連中がどうだか知らないけど、あたしは次あんたが敵になったら絶対容赦しない」
「びぇー!!そんなご無体なぁ、やさしくしてや〜」
「どっちが無体よ」
「次のお客さま〜」
キラキラと可愛らしく光輝く見えるケーキに、強面だった出雲の表情は一変した。
「きゃぁああ!!」
(やっぱカワエェ〜♡玲薇ちゃんもええけど、敵おーいしな)
「志摩くんと朔ちゃんに手伝ってもらって・・・明日のパーティーに必要なものの買い出しと班割り決めたよ!」
事前に集めたお金も、綺麗にまとめられている。
「ごちそう班は燐と三輪くん!」
「飾りつけ班は勝呂くんと雪ちゃんと風美夜さん!」
「ケーキ班は神木さんと志摩くん!」
「はぁ!?コイツと!?」
「私は、ツリー班です!」
「ツリーあんの!?」
一人気張るしえみに、玲薇は言う。
「杜山さん、一人じゃ大変でしょ?私も一緒に・・・」
何故か、雪男と勝呂の視線が集まるような気が。
「大丈夫!風美夜さん達にはツリーに飾る飾りつけも買ってきて欲しいの。
それに、三人の班にしたのは雪ちゃんも勝呂くんも忙しいかなと思って」
「あ、あぁ・・・なるほど」
「私はあと"会場"の掃除と片付けしとくね!」
「私も少し手伝うよ〜!」
そう名乗り出てくれたのは朴だ。
「少して、朴さん参加せぇへんの!?」
ショックを受けるのは志摩。
「うん。私、今日と明日デートなの」
「はぁー!?どこの馬のホネと!?」
「あ、あと時間なくて雑なんだけど・・・パーティーのしおりをつくりました!
決めごとが書いてあるから、忘れたらよんでね!」
そして、とうとう燐はしえみに突っ込んだ。
「お前、めっちゃハリキッてどーしたんだよ!?」
「えっ、ごめんね。私、こーゆーの好きなんだ・・・!」
同じクラスの玲薇はそういえば、と思い出す。
「確か杜山さん、学園祭のクラスの出し物の時、実行委員長だったね」
「うん!楽しかったよ!」
「そっか。急にハリキリ出したわけじゃねーよな!?死ン・・・」
「では、行ってきます」
慌てて雪男が燐を連れていく。
「行ってらっしゃ〜い!」
商店街に出ても、しえみに対しての不安は拭えぬまま。
「なぁ、スパッと聞いた方が早くね!?気になって買い物どころじゃねーよ!!」
「だから、しえみさんが死ぬ事はあり得ないって」
「何の話!?」
先程行動を共にしていない志摩は置き去り状態。
「だったら、別に聞いたっていいじゃねーか!」
「"死"はあり得ないが・・・何か、深い事情がある可能性は高いんだ。話せない内容かもしれないし・・・」
「深い事情ってなに!?」
「だから何の話!?」
「"死"はあり得ないにしても、どこか遠くに行かなアカンような事情・・・とか?」
子猫丸の案にハッとさせられる。
「どこか遠くって、どこ!?」
「月・・・とか?」
「竹取物語・・・!?」
「実は鶴とか・・・!?」
「つるのおんがえし!?」
「あんた達、ふざけてんの!?」
漫才の如く始まった子猫丸と勝呂と燐のノリに、出雲が止めにかかる。
「そんなワケないでしょ!?意に添わぬ結婚よ・・・!!」
どこからどう話に触れていいのか、玲薇は黙ったまま見守る。
そんな中、志摩は豪快に笑っていた。
「ブッ、ははははは!!何の話かと思えば・・・!進路も向いてないとか、他にやりたい事見つけただけで、
パーティーも、ただ皆と楽しい事したい〜ってだけかもしれへんやん?」
「志摩くんの言う通りです」
そう同調するのは雪男。
「・・・何にしても、しばらく様子見た方がええと思います」
「そうですね、では解散!」
出雲&志摩、ケーキ班。
「はぁ・・・何でコイツと・・・」
「まぁまぁ、楽しみましょうや〜」
「杜山しえみも気になるし・・・」
「実際どーなんやろね〜」
「・・・あんた、まさか何か知ってるんじゃないでしょうね!?」
「は!?そんな、いくらスパイやからって何もかんも知らへんよ〜!」
「まぁ・・・たとえ知ってても、教えないわよね」
「ちょっと、もー」
「あっ、あの店・・・」
出雲の目の前には、一度朴と玲薇と来たケーキ屋がある。
ただ、人の行列を見て、志摩は後に引こうとした。
「・・・うーわ、よーさん並んだはるわぁ・・・」
「チッ、しょうがない・・・!!」
「ゲェーッ、アレ並ぶん!?」
「並ぶわよ!!ここのホールケーキ食べる機会なんて、滅多にないんだから!帰りたいなら帰れば?」
「帰らへんよ!!出雲ちゃんとデートするチャンスなんやから・・・!!」
いつもの感じでイチャつくようにしたい志摩だったが、出雲に言われてしまう。
「はっ。まだあたしを監視する必要でもあるわけ?」
「やっぱまだスパイの事怒ってはるんや・・・」
「当然でしょ」
ピシャッと、出雲は言ってのける。
「他の連中が甘くて、本当に感謝しなさい」
「ほんまになー。バレたら全部終わりやと思ってたのに、正直調子狂っとるわ〜」
「・・・・・・・・確かに、ね。あたしも、こんなふうになるなんて思ってなかった。
クリスマスケーキの為に並んだり、杜山しえみを心配したり」
「はは。でも、もう出雲ちゃんは俺とは違うね」
「そんな事ない。あんたも結局、あたしと同じよ」
「へ?」
「好きなくせに」
迷いなく言う出雲。だが、志摩には考えさせられる。
「・・・?出雲ちゃんの事はもちろん大好きやで♡」
「チャカさないで。好きなのよ、あいつらが。それなのにバカな奴。これから辛い事がたくさんある。
せいぜい気をつける事ね」
「またまた、そんな事いって〜いざとなったら助けてくれるんやろ?」
「激甘連中がどうだか知らないけど、あたしは次あんたが敵になったら絶対容赦しない」
「びぇー!!そんなご無体なぁ、やさしくしてや〜」
「どっちが無体よ」
「次のお客さま〜」
キラキラと可愛らしく光輝く見えるケーキに、強面だった出雲の表情は一変した。
「きゃぁああ!!」
(やっぱカワエェ〜♡玲薇ちゃんもええけど、敵おーいしな)