第二話 いつか三人で
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「二人とも後ろに下がって!隠れてるんだ!!」
「無茶すんな!俺がザコを片付ける!!」
「・・・僕は」
雪男はクラーケンを狙いながらも、少しずつ自分の気持ちを語ってきてくれた。
どうして燐の炎を認めきれないのか、それは・・・。
「ネイガウス先生の一件から、兄さんに炎を使わせるやり方をしてきた事を後悔してきた。
兄さんはどんどん、サタンの仔として覚醒していっている・・・!それがどんな結果をもたらすか。
必ず危険じゃないと確証が持てない限り、安心出来ない!認められない!!
僕は、兄さんを守ると神父さんと約束したんだ!!絶対に認めない!!」
雪男には雪男の思いがある。
燐が知らないところでみてきた獅郎の背中、二人の距離。
「はは!」
燐は小さく笑った。雪男が怒るのは、また違う自分への愛情表現。
全部を否定する訳じゃない。
「・・・じゃあいいよ、お前はそれで」
「!?」
それぞれ、人は違うから。
「考え方を変えろっていってる訳じゃない。多分、どっちも間違ってて正しいんだ。
でも、俺達は兄弟だろ」
玲薇も、もちろんそうだ。
燐は降魔剣を雪男の前に出て構える。
「もう親父はいないんだ。
だから、いざとなったらお前の都合は知ったこっちゃねー!」
降魔剣が抜かれ、青い炎が燃え上がる。
「助け合うんだ!!」
畜生•••!
「どうして」
「どうして、とか言うな!お前は俺の弟だぞ!!」
どこまでも真っ直ぐな兄の瞳。
どうして迷わないんだ?
(勝てない・・・!!)
何を言っても、兄はきっと戦おうとするだろう。
本当は認めたくない。でも・・・。
「・・・スキッドを近付けたら、許さないぞ」
「はぁ!?」
「僕を狙撃に集中させろ」
ここは協力するしかない。
「へッ、誰に言ってんだ!まかせろ!!」
「しえみさん!本体が現れたら合図するので・・・、
シーモンクに力を借りられるよう交渉してください!」
「わ・・・判った!」
戦いの準備が整った。
「オラオラ、邪魔だ!!」
雪男が次から次へとクラーケンを狙撃していく。
もう一度、もう一度と。目の前のクラーケンを狙撃すると奇声が上がった。
「え・・・!?眉間を撃ったのに、消えない!」
ついにあぶりだした。
「コイツが本体だ!!」
「俺がやるぞ!!」
すかさず飛び出す燐。
「しえみさん!」
「はい!シーモンクちゃん、お願い!」 「二、二ーッ」
「モオォ!!」
シーモンクの力で、燐の足元にサンゴの足場が作り出される。
敵に向かっていく燐をみて、雪男はシュラの言葉を思い返していた。
『お前の考え方でいくと、燐は一生檻にでも閉じこめておかなきゃならないな?』
それも、今なら否定する。
(きっと、そんな事をしたって兄さんは、檻をこじ開けて助けにくるんだろう)
「テメーは、イカヤキソバにしてやる・・・!!」
「無茶すんな!俺がザコを片付ける!!」
「・・・僕は」
雪男はクラーケンを狙いながらも、少しずつ自分の気持ちを語ってきてくれた。
どうして燐の炎を認めきれないのか、それは・・・。
「ネイガウス先生の一件から、兄さんに炎を使わせるやり方をしてきた事を後悔してきた。
兄さんはどんどん、サタンの仔として覚醒していっている・・・!それがどんな結果をもたらすか。
必ず危険じゃないと確証が持てない限り、安心出来ない!認められない!!
僕は、兄さんを守ると神父さんと約束したんだ!!絶対に認めない!!」
雪男には雪男の思いがある。
燐が知らないところでみてきた獅郎の背中、二人の距離。
「はは!」
燐は小さく笑った。雪男が怒るのは、また違う自分への愛情表現。
全部を否定する訳じゃない。
「・・・じゃあいいよ、お前はそれで」
「!?」
それぞれ、人は違うから。
「考え方を変えろっていってる訳じゃない。多分、どっちも間違ってて正しいんだ。
でも、俺達は兄弟だろ」
玲薇も、もちろんそうだ。
燐は降魔剣を雪男の前に出て構える。
「もう親父はいないんだ。
だから、いざとなったらお前の都合は知ったこっちゃねー!」
降魔剣が抜かれ、青い炎が燃え上がる。
「助け合うんだ!!」
畜生•••!
「どうして」
「どうして、とか言うな!お前は俺の弟だぞ!!」
どこまでも真っ直ぐな兄の瞳。
どうして迷わないんだ?
(勝てない・・・!!)
何を言っても、兄はきっと戦おうとするだろう。
本当は認めたくない。でも・・・。
「・・・スキッドを近付けたら、許さないぞ」
「はぁ!?」
「僕を狙撃に集中させろ」
ここは協力するしかない。
「へッ、誰に言ってんだ!まかせろ!!」
「しえみさん!本体が現れたら合図するので・・・、
シーモンクに力を借りられるよう交渉してください!」
「わ・・・判った!」
戦いの準備が整った。
「オラオラ、邪魔だ!!」
雪男が次から次へとクラーケンを狙撃していく。
もう一度、もう一度と。目の前のクラーケンを狙撃すると奇声が上がった。
「え・・・!?眉間を撃ったのに、消えない!」
ついにあぶりだした。
「コイツが本体だ!!」
「俺がやるぞ!!」
すかさず飛び出す燐。
「しえみさん!」
「はい!シーモンクちゃん、お願い!」 「二、二ーッ」
「モオォ!!」
シーモンクの力で、燐の足元にサンゴの足場が作り出される。
敵に向かっていく燐をみて、雪男はシュラの言葉を思い返していた。
『お前の考え方でいくと、燐は一生檻にでも閉じこめておかなきゃならないな?』
それも、今なら否定する。
(きっと、そんな事をしたって兄さんは、檻をこじ開けて助けにくるんだろう)
「テメーは、イカヤキソバにしてやる・・・!!」