第十二話 わだかまり
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「玲薇ちゃん、奥村センセーとなんや話しとーやん?」
「・・・志摩くんこそ、雪男に何を話したの?」
睨むように志摩を見るが、彼はニヤリと怪しく笑う。
「やーと自然と二人きりになれたんになァ。いつも奥村くんと一緒やさかい、
不自然に話せんかて。奥村センセーにはすぐ話せたんやけど」
「・・・なにが目的なの?燐と雪男を巻き込んで、なにをしようとしてるの!?」
「玲薇ちゃんはホンマにお二人さんのことになるとムキになるね、かわえーわ」
「・・・・・・・」
「会ったんやろ、ルシフェルさんに」
「!!」
玲薇の目が見開かれる。驚きはしたが、よくよく考えれば志摩は二重スパイだ。
この時に授業開始のベルが鳴るが、もう二人は授業などどうでもよくて。
「・・・志摩くん、一緒にサボろうか」
「お、サンセー。そうこなくちゃ」
「廊下じゃぁ、他の人に見つかるかな」
「玲薇ちゃんと密室なんて、俺は大歓迎やで♪」
ヘラヘラしているようにみせかけて、彼は十分強い。今まで実力を隠してたから気づかなかったけど。
「・・・・・・志摩くんは、私のことどこまでルシフェルに教えてもらってるの」
空いている教室に入り、玲薇は窓に寄りかかり外を見る。
「なんも。総帥はセンセーと玲薇ちゃん欲しがってるさかい。
総帥は知ってても、俺はなんも知らん。まぁ、向こうにもどこまで信用されてるかサッパリやし」
「ふーん・・・」
「ただ意外なんは、玲薇ちゃんも坊みたいにクソ真面目おもーとたけど」
「いまはそれどころじゃないし。授業にも身が入らない。認定試験に受かればいいだけだし」
「そのセリフ、皆聞いたらビックリするやろな」
「そうかな」
「せやろ。奥村くんならともかく、玲薇ちゃんの意外な一面や。
・・・坊がほんの少し前まで玲薇ちゃん好きやったの、気付いてたんやろ。
その言葉聞いたらビックリすると思うわー」
確かに、勝呂も自分の事をいろいろ気にかけてくれていた。
「・・・それは、気付いてた。出雲にはあんなに突っかかってたから。杜山さんともそんなに話してる所みたことないし」
「俺は?」
「!」
燐より少し背の高い彼は、余裕で玲薇に覆い被さる事が出来るだろう。
これはいわゆる、壁ドンというヤツだけど・・・。
「興味ない」
「アハハ、ハッキリした子は嫌いやないで〜。今なら邪魔もおらんし・・・っ!」
「からかわないで・・・」
志摩の目の前に、銃をもつ玲薇がいる。
「・・・・・・・・・・・・いつも、持ち歩いてるん?」
「当たり前よ。いつでも戦えるように。話がそれてる、勝呂くんのこともいまは関係ない。
答えて、雪男と何を話したの?私の能力、なんだか知ってるの?教えて・・・」
「・・・・答えは、イルミナティにあるゆーたらどーする?たぶん、総帥なら知ってるで。
センセーにはイルミナティに来るよう誘うてるだけや。玲薇ちゃんは、どーしはる?」
「・・・イル、ミナティ・・・」
塾が終わってから、玲薇は取得称号用紙を机に置きそこから動こうとしてなかった。
「・・・イルミナティ・・・(そこに雪男は誘われてるの?)」
雪男は、何て答えたのだろう。相談も何もなく、彼もまた一人で抱えてるのか。
『僕達も、青い炎を継いでると思う?』
あれが、自分に向けられた些細な疑問だったとしても、答えようがない。
「・・・この不思議な力も、サタンの一部なのかな・・・」
前に、燐と会話してる時そんな話したことあった気もしたけれど、結局はお互い分からないし。
「玲薇」
名前を呼ばれて振り返れば、燐がいる。
「気晴らしに夕飯の買い出し行かね?」
「雪男は?」
「今日も帰らねーって。てか、雪男に聞いたけど、お前の点数落ちてるって。
それに授業もサボったって、大丈夫か?熱はねーか?」
燐は心配そうにオデコに手を当てる。
「熱もないし、大丈夫だよ。ちょっと考え事して。それより今日夕飯何にするの?」
「それはスーパー行ってからだな!」
「うん」
いまは、アレコレ悩むのはやめよう。
(私には、燐がいてくれる)
燐だって、自分は半分悪魔と分かりながらもその事実に向き合ってる。やっぱり強いよ、燐は。
「・・・だったら・・・」
「ん?何だ?」
「あ、ううん。こっちの話」
私が、雪男の傍にいてあげればいいのかな・・・。
どういう答えが正しいのか、誰にも分からない。
「・・・志摩くんこそ、雪男に何を話したの?」
睨むように志摩を見るが、彼はニヤリと怪しく笑う。
「やーと自然と二人きりになれたんになァ。いつも奥村くんと一緒やさかい、
不自然に話せんかて。奥村センセーにはすぐ話せたんやけど」
「・・・なにが目的なの?燐と雪男を巻き込んで、なにをしようとしてるの!?」
「玲薇ちゃんはホンマにお二人さんのことになるとムキになるね、かわえーわ」
「・・・・・・・」
「会ったんやろ、ルシフェルさんに」
「!!」
玲薇の目が見開かれる。驚きはしたが、よくよく考えれば志摩は二重スパイだ。
この時に授業開始のベルが鳴るが、もう二人は授業などどうでもよくて。
「・・・志摩くん、一緒にサボろうか」
「お、サンセー。そうこなくちゃ」
「廊下じゃぁ、他の人に見つかるかな」
「玲薇ちゃんと密室なんて、俺は大歓迎やで♪」
ヘラヘラしているようにみせかけて、彼は十分強い。今まで実力を隠してたから気づかなかったけど。
「・・・・・・志摩くんは、私のことどこまでルシフェルに教えてもらってるの」
空いている教室に入り、玲薇は窓に寄りかかり外を見る。
「なんも。総帥はセンセーと玲薇ちゃん欲しがってるさかい。
総帥は知ってても、俺はなんも知らん。まぁ、向こうにもどこまで信用されてるかサッパリやし」
「ふーん・・・」
「ただ意外なんは、玲薇ちゃんも坊みたいにクソ真面目おもーとたけど」
「いまはそれどころじゃないし。授業にも身が入らない。認定試験に受かればいいだけだし」
「そのセリフ、皆聞いたらビックリするやろな」
「そうかな」
「せやろ。奥村くんならともかく、玲薇ちゃんの意外な一面や。
・・・坊がほんの少し前まで玲薇ちゃん好きやったの、気付いてたんやろ。
その言葉聞いたらビックリすると思うわー」
確かに、勝呂も自分の事をいろいろ気にかけてくれていた。
「・・・それは、気付いてた。出雲にはあんなに突っかかってたから。杜山さんともそんなに話してる所みたことないし」
「俺は?」
「!」
燐より少し背の高い彼は、余裕で玲薇に覆い被さる事が出来るだろう。
これはいわゆる、壁ドンというヤツだけど・・・。
「興味ない」
「アハハ、ハッキリした子は嫌いやないで〜。今なら邪魔もおらんし・・・っ!」
「からかわないで・・・」
志摩の目の前に、銃をもつ玲薇がいる。
「・・・・・・・・・・・・いつも、持ち歩いてるん?」
「当たり前よ。いつでも戦えるように。話がそれてる、勝呂くんのこともいまは関係ない。
答えて、雪男と何を話したの?私の能力、なんだか知ってるの?教えて・・・」
「・・・・答えは、イルミナティにあるゆーたらどーする?たぶん、総帥なら知ってるで。
センセーにはイルミナティに来るよう誘うてるだけや。玲薇ちゃんは、どーしはる?」
「・・・イル、ミナティ・・・」
塾が終わってから、玲薇は取得称号用紙を机に置きそこから動こうとしてなかった。
「・・・イルミナティ・・・(そこに雪男は誘われてるの?)」
雪男は、何て答えたのだろう。相談も何もなく、彼もまた一人で抱えてるのか。
『僕達も、青い炎を継いでると思う?』
あれが、自分に向けられた些細な疑問だったとしても、答えようがない。
「・・・この不思議な力も、サタンの一部なのかな・・・」
前に、燐と会話してる時そんな話したことあった気もしたけれど、結局はお互い分からないし。
「玲薇」
名前を呼ばれて振り返れば、燐がいる。
「気晴らしに夕飯の買い出し行かね?」
「雪男は?」
「今日も帰らねーって。てか、雪男に聞いたけど、お前の点数落ちてるって。
それに授業もサボったって、大丈夫か?熱はねーか?」
燐は心配そうにオデコに手を当てる。
「熱もないし、大丈夫だよ。ちょっと考え事して。それより今日夕飯何にするの?」
「それはスーパー行ってからだな!」
「うん」
いまは、アレコレ悩むのはやめよう。
(私には、燐がいてくれる)
燐だって、自分は半分悪魔と分かりながらもその事実に向き合ってる。やっぱり強いよ、燐は。
「・・・だったら・・・」
「ん?何だ?」
「あ、ううん。こっちの話」
私が、雪男の傍にいてあげればいいのかな・・・。
どういう答えが正しいのか、誰にも分からない。